Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年6月22日(日) 山岳映画「春を背負って」を観た 

2014年07月12日 | 山にまつわるあれこれ
先月の話になるが、山岳映画「春を背負って」を観てきた。
原作:笹本稜平、監督:木村大作、主演・松山ケンイチ。
木村監督が前作「劔岳 点の記」に続きメガホンをとったもの。
山と空の美しいシーンが随所に散りばめられた、さすが名カメラマンらしい
カットが印象的だった。

立山連峰の山小屋(菫小屋)のおやじが亡くなった後、都会で勤め人をしていた
息子・長嶺亨(松山ケンイチ)が一大決心し、その小屋を継ぐ。
慣れない小屋の運営に四苦八苦するが、小屋のスタッフであるゴロさん(豊川悦司)
や愛ちゃん(蒼井優)らに支えられながらたくましくなっていく、というお話。

特に難所を登攀するわけでもなく、サスペンスのような手に汗握る展開が
あるわけでもないが、小屋で繰り広げられるおだやかな時間の中で、大自然に
抱かれるような感覚に包まれた。
山のシーンもきれいだが、蒼井優ちゃんが非常に可愛かったので、大満足。

原作では、舞台は奥秩父だったが、木村監督は映画化の際、原作者に
場所を立山連峰に変更したいと要請し、了承をとりつけたという。

菫小屋としてロケに使われたのは、大汝休憩所。
おそらくこの夏は、大汝休憩所は大いに賑わうことだろう。

Mr.Dashは学生時代の4年間、夏のシーズンは50日近く、
住んでいた市が運営する教育キャンプ場でボランティアとして
小中学生を中心にキャンプの指導をしていた経験がある。

キャンプ場の施設は、まさに山小屋の役割を担う。
豊かな自然に囲まれ、入れ代わり立ち代わりやってくるお客さんに
満足していただき、同僚の仲間たちとは貴重な時間を共有し、お互いに成長する…

スケールは全然違うのだろうが、そういう経験から、ある種の共感を
もってこの映画を観られた。

もう少し、頑丈な体をもっていたら、Mr.Dashも山小屋で
働いていたかもしれないな。
いや、より先鋭的な登山をやっていて、とっくにどこかの山で死んでいたかもな…
いろいろ考えながら、スクリーンに映る立山連峰の広大なビューを見ていた。


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