読んでいて、指先と心が痛くなる本。
凍傷医療の権威、金田正樹医師による、凍傷事例が多数記載されている。
ひどい凍傷は、切断するしかない。
通常の医療は、悪い部位を治療し、もとの機能に戻すことを指す。
しかし、凍傷だけは、切断したところで、元の機能は戻らない。
放置しておいても壊疽が進み、それこそ命が危なくなるのだから、
切断はやむをえない。
しかし、それでも手術後の患者からは、感謝されないというやるせない仕事だ。
本の帯にもなっているように、医師は「もっと自分の手足を大事にしろよ」と叫ぶ。
それでも、山の魔力にとり憑かれたクライマー、ハイカー達はあとをたたない。
何人か、術後数年たってから実際に再会し、取材したという事例が載っている。
指のない不自由さをカバーする明るさと、信じられないほどのポジティブシンキングで、
彼らは毎日を過ごしており、厳しいリハビリを経て、山に舞い戻っている。
その力強い姿が、わずかななぐさめ。
医師に元気付けられた言葉を思い出しながら、がんばって生きてきたクライマーも多い。
Mr.Dashは厳冬期の上高地でテントに噛んだジッパーを直す際に素手になり、
薬指が赤くなって感覚がなくなりかけた、ヤバイ経験がある。
すぐに温めてマッサージしたが、その途中のじんじんとした、痛カユさといったら。
まあ、この程度の軽症でよかった。水泡ができたり、ましてや黒く変色したりなんて、
考えるのも恐ろしい。
ウチの山岳部のメンバーは、本当の冬山を知らないので、昼食や小休止時に、
よく手袋を外して、それを無造作に雪の上に放置したりする人が結構いる。
「突風が来て飛ばされたら、あとあとどうするの、雪の山をなめたらあかん!」と、
その都度云っているが、そろそろスノーシューハイクに興味を持つ人も増えてきており、
真剣に対策を考えねばと思う。
間もなく山にも雪が積もる季節。Mr.Dashはにとって、著者は「他山の医師」であってほしい。
凍傷医療の権威、金田正樹医師による、凍傷事例が多数記載されている。
ひどい凍傷は、切断するしかない。
通常の医療は、悪い部位を治療し、もとの機能に戻すことを指す。
しかし、凍傷だけは、切断したところで、元の機能は戻らない。
放置しておいても壊疽が進み、それこそ命が危なくなるのだから、
切断はやむをえない。
しかし、それでも手術後の患者からは、感謝されないというやるせない仕事だ。
本の帯にもなっているように、医師は「もっと自分の手足を大事にしろよ」と叫ぶ。
それでも、山の魔力にとり憑かれたクライマー、ハイカー達はあとをたたない。
何人か、術後数年たってから実際に再会し、取材したという事例が載っている。
指のない不自由さをカバーする明るさと、信じられないほどのポジティブシンキングで、
彼らは毎日を過ごしており、厳しいリハビリを経て、山に舞い戻っている。
その力強い姿が、わずかななぐさめ。
医師に元気付けられた言葉を思い出しながら、がんばって生きてきたクライマーも多い。
Mr.Dashは厳冬期の上高地でテントに噛んだジッパーを直す際に素手になり、
薬指が赤くなって感覚がなくなりかけた、ヤバイ経験がある。
すぐに温めてマッサージしたが、その途中のじんじんとした、痛カユさといったら。
まあ、この程度の軽症でよかった。水泡ができたり、ましてや黒く変色したりなんて、
考えるのも恐ろしい。
ウチの山岳部のメンバーは、本当の冬山を知らないので、昼食や小休止時に、
よく手袋を外して、それを無造作に雪の上に放置したりする人が結構いる。
「突風が来て飛ばされたら、あとあとどうするの、雪の山をなめたらあかん!」と、
その都度云っているが、そろそろスノーシューハイクに興味を持つ人も増えてきており、
真剣に対策を考えねばと思う。
間もなく山にも雪が積もる季節。Mr.Dashはにとって、著者は「他山の医師」であってほしい。