ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

佐賀駅から中心街を歩く(その1)

2013年04月09日 07時12分31秒 | 旅行記

 以下は、「待合室」の第343回として2009年12月25日から2010年1月1日まで掲載した記事です。写真の撮影日は2009年8月3日です。誤字脱字の類を除いて一切修正を施しておりませんので(従って、九州新幹線開業などの事実についても反映しておりませんので)、御注意ください。

 2009年には、8月と9月の2回、集中講義のために福岡市に行きました。8月は福岡大学、9月は西南学院大学です。九州を代表する二つの私立大学で講義を担当できることは光栄です。2010年も西南学院大学で担当する予定となっております。

 その集中講義の期間の前後、または中休みには、福岡県を軸として、可能な限り九州島内の各所を周るようにしています。とくに気にかかっているのが中心街の空洞化です。九州では、私が大分大学に着任した頃から相当の加速度を伴う勢いで進んでいます。 市町村合併の行方も気になります。

 今回は、8月の集中講義の前に行った佐賀市の佐賀駅前からスタートします。

 福岡市内のホテルを出て西鉄天神大牟田線と太宰府線を乗りついで太宰府天満宮へ行き、参拝を済ませました。太宰府駅に戻り、急に佐賀駅周辺に行きたくなりました。私が大分大学に勤務していた時には、時間を見つけて九州島内の各県に行き、県庁所在都市を歩き回ったのですが、佐賀市、いや佐賀県だけは宿泊したことがありません。佐賀市には、福岡市の天神などへ行った時の帰りに、郊外のほうに遊びに行っただけでして、中心街を歩いたことがなかったのです。

 佐賀県は、たとえば九州自動車道で福岡から熊本へ行く際に必ず通ります。大分から大分自動車道と九州自動車道を経由して福岡市に向かう時も必ず通ります。鹿児島本線で福岡から久留米や熊本へ行く時も必ず通ります。基山町および鳥栖市が佐賀県にあるからです。しかし、佐賀県は通るだけであまりゆっくりと歩いたりする機会がないという所でした。

 そこで、太宰府駅から太宰府線に乗って西鉄二日市駅に出て、天神大牟田線の急行、普通、特急を乗り継ぎ、西鉄柳川駅で降りました。そこから西鉄バスに乗れば佐賀駅に行けます。本数が少ないうえに時間もかかりますが、大川市を通り、遠くからではあっても筑後川にかかる旧国鉄佐賀線の昇降橋を見ることができたのは幸いでした。

 西鉄柳川駅からのバスは佐賀バスセンターに到着します。佐賀駅の東側、高架下にあります。そこから駅の改札口はすぐです。この駅は、昨年にも利用したことがありますが、唐津線の発車時刻の関係で街を歩いていません。

 上の写真は佐賀駅の南口です。佐賀県の代表駅ですが、首都圏の大手私鉄の高架駅に感じが似ています。駅にはデイトスが入居しており、買い物や食事などもできます。なお、ここから唐津線の列車が発車しますが、正式には長崎本線のみの駅です。

 なお、九州には高架駅が少なく、佐賀県では佐賀駅、唐津駅、和多田駅しかありません。

 南口には西友があります。関東地方ではお馴染みのスーパーマーケットで、かつては西武系(セゾン系)でしたが、現在はウォルマート系と言ってよいでしょう(セゾン系ではありません)。九州で西友があるのは、私が知る限り、博多南駅前、諫早駅前、そしてこの佐賀駅前のみです。

 手前にある有明佐賀空港の広告(?)が目に付きました。たしか、東京便と大阪便を合わせて、一日5往復くらいしかないはずです。九州各県には空港がありますが、新北九州空港を除くと佐賀空港が最も遅く開港しています。それまで佐賀県は、九州では唯一の無空港県だった訳です。利用実績があまり芳しくないとも聞いていますが、どうなのでしょうか。

 九州の県庁所在都市は、大分市を除き、中心街から代表駅(JRの)まで離れています。最も極端な例は熊本市ですが、この佐賀市もそうで、中心街までは駅から上の写真の通りを南下して行きます。ただ、佐賀市の場合は代表駅の前にビルなどが建ち並んでおり、オフィスなども多いようです。また、佐賀市は肥前鍋島藩の城下町だったところですが、佐賀駅付近は区画整理が行き届いているようで、道は真直ぐです。

 たしか、佐賀駅前に東急インがありました。右にあるルートインがそうだったと記憶していますが、定かではありません。

 この光景は首都圏のどこかに似ているな、と思いながら歩いたのですが、よくわかりません。走る自動車や歩く人の数は少ないのですが、何となく感じが首都圏に似ているように思えました。そうは言っても、県庁所在都市は、それぞれ独特の表情を持っています。九州7県の県庁所在都市を 、とくに代表駅前を中心にして全て歩くとよくわかります。

 南下を続けると唐人町に到着しました。福岡市中央区にも唐人町という駅がありますが、やはり外国人が多く住んでいる町であったのでしょうか。ここの辺りが商店街のようになっていますが、シャッターを閉めている店舗が少なくありません。また、建築制限をかけられているのか、別の理由によるのか、高層建築物がほとんどありません。そのため、開放感のようなものを覚えます。

 それにしても、暑い夏の平日とは言え、人があまり歩いていません。私が生まれ育った川崎市では、最近でこそ歩道が多少広くなった所もありますが、ここまで広くない所のほうが多いのです。 自転車が走っているのは見えますが、歩いている人はほとんど見かけなかったのでした。これでは歩道というより自転車道です。店にもお客があまり入っていないようです。夕方になると違うのでしょうか。中心街らしい所はまだ先のようですので、歩き続けます。

コメント
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