ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

きらきらネームで思い出したこと

2017年11月11日 00時11分25秒 | 社会・経済

 これを書いたら炎上するだろう、とは思うのですが、書いておきます。

 先程、朝日新聞社のサイトで「子の名付け『胱』はキラキラ? 漢字の見た目良くても」(http://www.asahi.com/articles/ASKBZ6G0ZKBZUEHF00K.html)を見ました。本当に「胱」という字を子どもの名前に使うのかと疑うところですが……。この記事にも書かれているように、膀胱などの語で使われるものです。幸いにというべきか、人名用漢字としては認められていないそうです(記事にもそう書かれていました)。

 漢字の意味をよく調べてから名前を付けるのは当然のことだろうと思っていたのですが、どうやらそうではなさそうです。漢和辞典を読んだこともない人が少なくないのでしょう。

 きらきらネームでいつも思うのは、人名で「未」が使われるとは、名付け親は一体どういうセンスを持っているのか、ということです。

 単純に「み」と読ませたいからなのでしょう。「美」、「実」、「見」、「観」、「深」など、「み」と読ませる漢字はいくらでもあるのですが、どうして「未」を人名に使うのか、またその例が多いのか、わからないのです。

 「未」は十二支の八番目であるひつじ(羊)を意味することもありますが、漢文で「いまだ〜せず」という意味もあります。漢和辞典にもしっかりと載っています。このブログにも記しましたが、未完成とは、未だ完成せず、完成しないままに終わったというような意味です。未見ならば「まだ見たことがない」という意味です。未来も「まだ来ていない」ということです(だから将来を意味する訳です。来ていたら現在か過去のことになってしまいます)。自分の子に「いまだ〜せず」という意味の漢字を使った名前を付けるとは……。

 ただ、「未央」という名前ならば理解できます。これは「尽きることがない」、「果てしない」、「無窮である」というような意味であるそうです。


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