ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

4月11日の「税法」第1回目について

2016年04月10日 10時46分53秒 | 受験・学校

 明日から2016年度の「税法」の講義(月曜日3限)を行います。そのことで、ここに記しておきます。

 (1)教科書

 石村耕治編『税金のすべてがわかる現代税法入門塾』〔第8版〕(2016年、清文社)を使用しますが、今月中旬に発売されることとなっています。従って、明日の第1回目ではまだ入手できないかもしれません。

 第2回目(4月18日)までには発売されるはずですので、各自で入手しておいてください。

 (2)六法

 明日配布する予定のプリントでも説明しますが、六法については特別な注意を必要とします。

 まず、1年生、2年生の時点で使用してきた小型の六法(有斐閣の『ポケット六法』や三省堂の『デイリー六法』など)には、国税通則法や所得税法を初めとする税法の規定が一切収録されていません。従って、憲法や民法などを参照する場合にのみ必要となります。

 次に、本来であれば、ぎょうせいから刊行されている『税務六法』(法令編および通達編)のような専門の六法がよいのですが、これは非常に分厚いために持ち運びなどに適していません(専門的に学習なり研究なりしたいという人にはお勧めしますが)。

 そこで、この講義のために、中里実・増井良啓編『租税法判例六法』〔第2版〕(2015年、有斐閣)をおすすめします。

 また、この講義では施行令(政令)や施行規則(財務省令)も参照します。このため、『税務六法』以外のものということであれば、「電子政府の総合窓口 e-Gov」の「法令検索」や国税庁ホームページを利用するのがよいでしょう。他には、条文のコピーを持参するという手もあります。

 当たり前のことですが、法律学を勉強するには条文を読まなければなりません。とくに、税法の場合は条文を読む必要性が高いので、何らかの方法で条文を入手し、講義の際に持参するようにしてください。

 毎年、六法などを持参しない法学部生(法律学科生)の多さに悩まされている私からの、ちょっとしたお知らせでした。


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