今日から後期の講義期間が始まりました。そのような中で、たまたま、産経新聞社(SankeiBiz)の9月17日7時付のニュースを目にしました。「算数できない…就活生の学力低下 受験勉強フリー世代の恐るべき実態」です(http://www.sankeibiz.jp/econome/news/130917/ecd1309170601001-n1.htm)。
読んだ瞬間、「本当かなあ?」という疑問が頭に浮かびました。しかし、今から10年程前だったか、『分数ができない大学生』という本が大きな話題を呼びましたし、同じ頃に発行された雑誌(誌名を忘れてしまいました)には、ここにタイトルを書きませんが、算数ができない、アルファベットを書けない大学生はたくさんいるという内容の記事が掲載されていました(私はコピーを取りました)。
私が10代だった1980年代は、受験戦争だの何だのという言葉が飛び交っていましたが、それはもう遠い時代の記憶になっています。それにしても、上記記事から引用させていただくと「分数の通分ができなかったり、方程式の概念が分からなかったり」する学生が「それ程までに多くなっているのか?」という疑問が、再び浮かんできたのです。
一次方程式は中学生レベルで、分数の通分は小学生レベルです。業種などにもよるでしょうが、実際に仕事で、さらには生活で、使わなければならないこともあるでしょう。法律の世界でも分数や小数の計算を行うことがありますので、理解ができなければお話にならないのです。電卓を使えばよいという問題ではありません。
記事には理由の一端が他にも書かれていますが、ここでは紹介しません。ただ、受験勉強とは縁遠い人も少なくないのかもしれない、とは言えます。
いずれにしても、算数で引っかかっているようでは、困ったことです。すぐに思い出せなくとも、公式か何かを見て理解できないと、面倒なことになります。私などは、青葉台のブックファーストで『語りかける中学数学』〔増補改訂版〕という本を見つけてすぐに購入し、時折読み返しているくらいです。最近では新書の類でも似たような本が出版されていますので、もう一度読み返して欲しいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます