25日の夕方に歩いたことで知ったのですが、高津駅の近く、二子五丁目にあった古本屋の小松屋書店がなくなっていました。
実は、このことを知るきっかけとなったのが薬局の移転です。数日前、溝口三丁目にある某薬局(移転前の帝京大学医学部附属溝口病院の正門の隣)が8月に溝口三丁目の南のほうに移転するということで、店に案内の紙が貼られていました。それとは別に、やはり8月に新店舗が二子五丁目に開店するということです。地図も書かれていたのですが、どう見ても小松屋書店の場所としか思えません。そこで、今日、うちに帰る際に通ってみた訳です。
今、建物はそのままながら、中の改装工事をしており、本屋の面影は全くなくなって、いかにも薬屋という感じに仕上がりつつあります。ここから少し歩くと二子五丁目酒場などの前の交差点の所に服屋がありましたが、そこも閉店しており、薬局が開業するための工事が行われています。
小松屋書店は、文庫や新書は当たり前として、社会科学系や歴史関係の本などがかなり多く扱われており、この点では高津区でもトップクラスの古書店でした(私の知る限りでは川崎市内でも上位に入ります)ので、時々見に行っていました。政治学、経済学、歴史学で欲しくなるような本が多く、ガルブレイスの訳書などをここで買いました。母が入院している間に、頼まれた本をここで探し、購入して届けたこともあります。
店の中は雑然としており、床にも何冊もの本が積まれているようなところでしたが、神保町でもそのような古書店はよくありますから、驚くことではありません。また、何時から何時まで開いているのかがよくわからない店で、店に灯りが付いているのに鍵がかかっていて入れなかったことも何度かあります。
2014年8月末に住吉書房高津店が閉店し(「近所の本屋が今月末で閉店する」で記しました。今年の5月になってアイン薬局が開店しています)、2016年2月にブックセンターいとう高津店が閉店しました(現在はクリエイトの店舗になっています)。高津駅周辺には書店が一軒もない、ということになってしまいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます