ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

アベノマスクが届かない

2020年05月08日 13時15分40秒 | 国際・政治

 時々、ハフポスト日本版を見ることがあります。先程、「アベノマスク届いていますか?東京都以外の46道府県で『準備中』と発覚。厚生労働省が公表【新型コロナ】」という記事が掲載されました(https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5eb49f30c5b66504cc83c295。今日の10時2分付です)。

 相変わらず、スーパーマーケットやドラッグストアでは購入が難しいとはいえ、一時期に比べるとマスクが出回るようになりました。そのような中で、鳴り物入りの政策の一つとしてアベノマスクの1世帯2枚配布が喧伝されたのですが、世界では笑いを引き起こしたという話も聞きます。

 東京都内では届いた世帯も少なくないようで、既に着用した人が感想を述べたりしているのを報道で見たのですが、川崎市ではまだ配達されていないのか、うちには届いてもいないのです。これでは感想も何も書けませんが、厚生労働省が配布状況を公表しているということなので、早速、同省のサイトを見てみました。

 47都道府県の状況がまとめられているのですが、東京都は4月17日から配布開始となっています。市区町村ごとの状況はわかりません。厚生労働省は「日々、生産・配達状況が変動するため、お届け予定日は前後いたします。迅速かつ効率的な配送を実現するため、市区町村単位や個別の配送スケジュールについては決めておりません」と表明しています。

 そして、「日々、生産・配達状況が変動するため、お届け予定日程は前後いたします。」、「感染者数が多い都道府県から順に配布いたしますので、地域によって配布の時期が異なりますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。」という文章がどの都道府県についても貼り付けられています。そこで、私が住む神奈川県の箇所を見たら、

 準備中

 この三文字だけでした。これではうちに届かない訳です。

 他の道府県の状況も見ました。上記ハフポスト記事の通り、46道府県は全て「準備中」でした。

 東京都の感染者数は多いし、世帯数も多く、領域も広いので(23区はもとより、多摩地区、伊豆諸島などの島嶼部も入ります)、優先されることは理解できます。しかし、その東京都にしても未配布世帯・地域は少なくないであろうと推測できます。何せ、不良品が次々と見つかり、未配布分については回収されているのですから、地域によっては緊急事態宣言の解除か緩和がなされた後に届くということもありうるでしょう。

 およそ466億円が支出された(または、される)ということですが、一律一人10万円かそれ以上を先に配ったほうがよかったのではないでしょうか。物より金のほうが早い(速い)というのは、別に金融や税制に限った話でもありません。


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1 コメント

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リンク切れ (川崎高津公法研究室長)
2020-05-12 12:54:09
この記事に厚生労働省へのリンクを貼りましたが、リンク切れとなりました。
「布製マスクの都道府県別全戸配布状況についてはこちら」という記事があるのですが、そこに貼られているリンクも切れています。
一時的なものでしょうか。
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