古典落語を旅する お血脈

2014年12月24日 | 徒然
江戸落語としては珍しく
長野の善光寺が舞台の噺が「お血脈」。

善光寺にある「お血脈」と呼ばれる朱印を
浄財を払って額に押してもらうと
誰でも極楽に行けるという。
その所為で地獄は人が来なくて寂れてしまった。

そこで閻魔さま。
希代の大泥棒、石川五右衛門にお血脈を盗みに行かせる。

見事盗んだ五右衛門。
あまりの嬉しさに歌舞伎「有職鎌倉山」のノリで
見栄を切って額に盗んだお血脈をポン。
その瞬間、五右衛門は極楽へ…。


善光寺は皇極3(皇紀1304:西暦644)年創建と伝えられる勅願寺。
無宗派の寺院で天台宗と浄土宗によって運営されている。
住職は代々公家から選ばれていて
今日でも旧公家の鷹司家から本願寺上人」を迎えている。
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