「K1v」は、1988年に発売されたシンセサイザー「Kawai K1」をエミュレートした VSTi ソフトウェア音源。
ドイツの ニルス・シュナイダー さんの力作です。
実は、初めて買った WaveTable シンセ が、K1 II (1989年発売 K1にデジタルエフェクトとドラムパートを追加)で、この間、Hard Off で、2,000円 で泣く泣く手放したばかりだったので、夢をもう一度ということで、この 音源はすごくうれしかったわけです。
RS010.1 Kawai K1: No Talking Edition
このVSTi音源が優れモノで
・968個のシングルプリセットと384個のマルチプリセット、オリジナルのファクトリーバンク+すべてのROMカード+200個すべての KAWAI 「PHm」 シンセモジュール(1989年発売)のシングルプリセットが含まれています。
当時高価で揃えられなかった ROMがすべて実装されています。
・768のプリセットはすべて編集可能で、プロジェクトの一部として保存可能
・VST2プラグインとしてWindowsで利用可能、32ビットおよび64ビットに対応
・ペダル、ボリューム、パン、ベロシティ、アフタータッチ、モジュレーションホイール、ピッチベンドをサポート
と、FREE ソフトとしてはもったいないクオリティーです。
ちょっと、弾いてみたところ、確かに K1 の音がします。
Nils K1v KAWAI カワイ操作方法 | その1 〜基礎操作編~ 初心者でもわかる 使い方 解説
作者は、K1の WAVE ROM から、直接 WAVE を抽出したみたいです。
ニルス・シュナイダー さんのWEB より
KAWAIのK1は、VM音源(FFT分析~高速フーリエ変換~後、128倍音まで再合成された波形204種類)とPCM波形(自然音をサンプリングした52種類)を最大4 SOURCEを使用して、加算合成をするという独自の方式を採っていた。その代わりフィルターは搭載されていないという、YAMAHA の DX7 のような音作りとなっています。
また、スティックでベクターシンセと同様に4 sourceの音量比率を変えることが可能になっていました。
なんか、シンセオタクとしては、今でもワクワクさせられる構成です。これを忠実に再現したこのソフトは凄いです。じっくり取り組んで懐かしがってみたいと思います。