さて、部品(キャパシタ=コンデンサー)も届いたので、件のストラトのピックアップ交換に取り掛かります。
まず、弦を外します。弦を外すと後で戻すのが大変なので、いままで、ピックガードを外すときは、ネックにカポタストをはめて、ネックごと取り外していたのですが、やっぱり、あまり取り外しを繰り返すとネジ山を痛めたり、ネックポットを破損したりしそうなので、今回は弦を外しました。
ボディーに養生して、ピックガードを取り外します。TELECASTER のブリッジ外しの時と同じように、ピックガードのスクリューは順番を記録しておきます。
これが既存のピックアップ。「DiMzio Collection DCS-1」 日本の GOTOH が制作していたらしいですが、ワイヤーはちゃんとビンテージのクロスワイヤーが使ってあります。スイッチは ALPHA ALP-5W みたいです。ポットメーカーは不明(おそらくこれも ALPHA 製)。
何かあった時のために、取付位置を記録しておきます。
まず、キャパシタを取り替えます。既存は通称グリーンガムの 473(0.047μF) がついていました。これを、これも通称 オレンジドロップ の MONTREUX Sprague Orange Drop 716P 0.033uF 400V に変えます。1995年当時の Fender Custom Shop の ギターにも Orange Drop が使われていたのでピックアップに合わせチョイスしました。また、既存の 0.047μF だとモコモコ感が強くて使いにくいと思えたので一段落としました。
でかいので、うまくはまるよう、何気なくつけちゃったのですが、特に極性はなく問題ないそうです(厳密には極性はあるそうです)。
さて、Fender Custom Shop Custom 54 Pickup 登場。まず、付属のネジでネジ穴を切ります。初めて知ったのですが、ファイバーの台座には単なる穴が開いていてそこに ポッティングの樹脂が詰まっているところにネジ山を切る必要があったんですね。
真っすぐねじ山が切れるよう注意してねじ込みます。
配線図を参考に(といっても Fender の配線図はおおざっぱで役に立ちませんのでWEB検索して参考にします)
何とかハンダ付けも終了し、クロスワイヤーもよじって整理しました。
従来はスプリングでテンションをかけていたピックアップを、ビンテージの例にならい、付属のゴムチューブに替えました。ゴムチューブにすると、ハイが抑えられマットな音色になるとか、楽器の振動や衝撃を吸収すしハウリングしにくくなるなどど言われています。
音を出してみましたが、どういう訳かフロント(ネック側)のトーンコントロールがききません。配線も間違いないし、どこかがショートしていることも無いようです。
ポットの故障かと、テスターで調べましたが、抵抗値もダイヤルを回せば可変していることが確認できました。となると、セレクタースイッチの故障の可能性がありますが、ちゃんとピックアップのセレクトは正常に働いているので、まったく原因は分かりませんでした。
まあ、フロントのトーン効かせたかったらハーフトーンで調整すりゃいいや、ということで原因追及はあきらめてピックガードを復旧しました。
ちょっと腑に落ちない点はありますが、これで完成ということにします。
結論!!
1954のヘッドストック
丸みを帯びたピックアップカバーに 中身は Fender Custom Shop Custom 54 Pickup
ショートスカートノブにフットボールスイッチチップ
Pat.Pend. Saddle
丸穴のバックプレート
良いじゃないですか!!
肝心な音の違いは後日検証します。
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