カンボジア経済

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中国が建設した水力発電所が試験運転を開始

2014年02月14日 | 経済
 新聞報道によりますと、中国がカンボジア西部のコッコン州で建設してきたローワーストゥンロッセイチュラム発電所(338MW)が完成し、2013年12月から試験運転を開始したとのことです。2010年4月から中国華電公司(China Huadien Corporation)が建設してきたもので、期間35年のBOT方式(建設・運営を中国華電公司が行い、35年後にカンボジア政府に返還する方式)です。総工費は4億9500万ドル(約505億円)とのことです。
 発電所では、2013年12月から試験運転を開始し、既に1億9000万KWhの電力をカンボジア電力公社(EDC)に売却したとのことです。
 カンボジアで中国が開発している水力発電所は、発電容量はあるものの、ダム・貯水池が小さく乾季には大幅に発電量が減少します。また、非公表ながら、売電単価が相当に高いと言われており、カンボジアの電力料金低減は、期待できない状況です。
 電力料金の大幅引下げのためには、超大型の火力発電所建設が必要ですが、今のところ計画は進んでおらず、引き下げにはまだ相当の期間が必要と見られ、電力料金がカンボジアの弱点となる状況は当分続くものと見られます。


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