マイクロファイナンス年次総会 初開催

　7月30日にカンボジア中央銀行（NBC）は、初のマイクロファイナンス年次総会を開催しました。カンボジアのマイクロファイナンスセクターは順調な成長を続けており、借入人数は2008年の約80万人から2013年には約160万人へと倍増しています。貸付も伸びており、2014年第1四半期（1月～3月）の貸付実行額は、前年同期比14％増の2億ドル（約205億円）に達しています。一方、不良債権比率は、1％未満と大変低い水準にあります。
　会議では、海外からの資金に依存しているマイクロファイナンス機関のリスクや、ドル化経済の中でのリエル建て貸付のリスク、マイクロファイナンス機関の健全性を保つための方策、農村部での金融アクセス需要の増大への対応、貸付に必要な監査を受けた財務諸表の重要性等について議論されました。
　カンボジアのマイクファイナンスセクターは、金融セクターの中で農村部や中小企業、販売金融等で重要性を増しており、中央銀行による監督と、内部統制の強化によって、規模の拡大と同時に健全性の維持にも配慮していくことが必要と見られています。


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