世界各国の首脳が参加する国連サミットがニューヨークの国連本部で開幕し、2030年までの世界の持続的な発展を目指して、社会の格差の解消や地球温暖化対策などを盛り込んだ新しい開発目標が、全会一致で採択されました。
国連サミットで採択されたのは、2030年までの世界の持続可能な発展を目指す新たな開発目標で、「SDGs: Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」と呼ばれています。国連が2000年から15年間にわたって発展途上国の開発を目指して掲げてきた「MDGs=ミレニアム開発目標」が今年いっぱいで達成期限を迎えることから、それに代わる新たな目標として定められました。ミレニアム開発目標は、主に発展途上国の貧困の削減や保健衛生の改善など8分野21項目を対象にしていましたが、新たな目標は先進国も含めた社会や経済の持続的な発展を目指すもので、対象は17分野169項目にも及んでいます。
具体的には、貧困や格差の解消、女性の社会進出の促進、教育の完全な普及など、人々の権利や生活の向上を目指すものから、資源や環境に配慮した生産や消費、地球温暖化対策など、持続的な成長を目指すものまで、多岐にわたっています。平和で公正な社会の実現、司法制度の充実など、数値化するのが難しい目標も含まれています。新たな目標には、条約のような法的拘束力はなく、達成状況をはかる方法も各国に任されていますが、国連サミットでの採択を受け各国は目標の達成に道義的な責任を負うことになり、必要に応じて国内の法律や制度を見直し、毎年、国連に達成状況を報告するよう促しています。
(写真は国連のサイトより)
持続可能な開発目標
目標1 あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2 飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
目標4 すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
目標6 すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
目標7 すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8 すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
目標9 レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
目標10 国内および国家間の不平等を是正する
目標11 都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する
目標13 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
目標14 海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
目標15 陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
目標16 持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
目標17 持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
国際連合広報センターのサイト(和文)
http://www.unic.or.jp/news_press/info/15790/
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国連サミットで採択されたのは、2030年までの世界の持続可能な発展を目指す新たな開発目標で、「SDGs: Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」と呼ばれています。国連が2000年から15年間にわたって発展途上国の開発を目指して掲げてきた「MDGs=ミレニアム開発目標」が今年いっぱいで達成期限を迎えることから、それに代わる新たな目標として定められました。ミレニアム開発目標は、主に発展途上国の貧困の削減や保健衛生の改善など8分野21項目を対象にしていましたが、新たな目標は先進国も含めた社会や経済の持続的な発展を目指すもので、対象は17分野169項目にも及んでいます。
具体的には、貧困や格差の解消、女性の社会進出の促進、教育の完全な普及など、人々の権利や生活の向上を目指すものから、資源や環境に配慮した生産や消費、地球温暖化対策など、持続的な成長を目指すものまで、多岐にわたっています。平和で公正な社会の実現、司法制度の充実など、数値化するのが難しい目標も含まれています。新たな目標には、条約のような法的拘束力はなく、達成状況をはかる方法も各国に任されていますが、国連サミットでの採択を受け各国は目標の達成に道義的な責任を負うことになり、必要に応じて国内の法律や制度を見直し、毎年、国連に達成状況を報告するよう促しています。
(写真は国連のサイトより)
持続可能な開発目標
目標1 あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2 飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
目標4 すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
目標6 すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
目標7 すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8 すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
目標9 レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
目標10 国内および国家間の不平等を是正する
目標11 都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する
目標13 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
目標14 海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
目標15 陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
目標16 持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
目標17 持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
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