カンボジア経済

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AMRO カンボジア調査ミッション結果2018を発表

2018年09月19日 | 経済
 9月12日、ASEAN+3マクロ経済調査事務局(ASEAN+3 Macroeconomic Research Office:AMRO)は、9月4日~12日にカンボジアで実施したサーベイランスの結果を発表しました。このサーベイランスは原則として毎年1回実施されています。なお、詳細なレポートは、後日公開される予定です。AMROは、この地域の経済・金融の監視・分析を行うとともに、ASEAN10か国と日本、中国、韓国による外貨融通の取り決め「チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)」の実施を支援するために設立された国際機関です。
 2018年のカンボジアの経済成長率を7.2%、物価上昇率を3.1%と予測しました。AMROは、高度成長を維持するためには、引き続き構造改革の推進、金融安定化政策の強化、成長を促進する方向への財政支出の組み換え等が重要であると提言しています。対外収支については、外国直接投資の流入で好調であるとしており、外貨準備が2016年67億ドル、2017年86億ドルと順調に増加し、2018年末には100億ドルを突破する見込みであることを評価しています。高度成長を維持するためには、競争力強化も重要であり、そのためにも、インフラの拡充、熟練労働力の確保、教育の質・量の拡充等が必要であると指摘しました。
 AMROとCMIMは、アジア通貨危機の際の国際通貨基金(IMF)の対応が失敗続きであったために、日本が主導して設立したアジア版IMFです。2016年の設立協定発効以降、活動を本格化しており、アジアの視点に立った経済分析・監視を実施していくことが期待されます。
(写真は新聞発表より。オウン・ポン・モニロット経済財政大臣との面談)

AMROの新聞発表
http://www.amro-asia.org/cambodia-continued-structural-reforms-needed-to-enhance-competitiveness-and-resilience-amid-strong-growth/


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