カンボジア経済

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カンボジア新内閣発足 全閣僚を再任

2018年09月11日 | 経済
 9月6日の国民議会本会議で、フン・セン氏の首相再任と新内閣閣僚人事が承認されました。国民議会での承認後に王宮で全閣僚が就任を宣誓し、正式に新内閣が発足しました。閣僚人事は、前内閣から全ての閣僚が再任されており、経済政策などで現路線を維持する姿勢を示すとともに、125議席全議席を獲得してタガが緩んでいる人民党内の結束維持も図る目的があるものと見られます。
 首相に加えて、副首相10名(閣僚兼任有り)、上級大臣17名(閣僚兼任有り)、閣僚29名が承認されました。なお、民間航空局担当大臣が新設され、マオ・ハヴァンナル氏(前民間航空局長)が就任しました。また、チア・ソパラ土地管理大臣、オウン・ポン・モニロット経済財政大臣、プラック・ソコン外務大臣は、これまでの上級大臣から副首相に昇格しました。
 9月7日には、初閣議が開催され、早速、公務員のプチュンバン(カンボジアのお盆)ボーナスを、12.5ドルとし、総額約700万ドル(約7億7000万円)の予算を充当することを決めました。
 なお、フン・セン首相は、閣僚は全員再任としたものの、次官級については、今後厳しく査定していくとの方針であるとの情報も出ています。次官(Secretary of State)は241名、次官補(Undersecretary)は391名となっています。欧米等からの圧力も勘案して、緩みや放言も目立ち始めている政府内への締め付けを強化する意図もあるものと見られます。

(写真は、クメールタイムズ紙より)

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