カンボジア経済

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対ロシア債務問題 解決へ

2018年10月26日 | 経済
 新聞報道によりますと、カンボジア政府は、ロシアに対する債務約15億ドル(約1680億円)を「投資」に変更することにつき、ロシア政府と合意したとのことです。カンボジア政府は、ロシアと米国に内戦時代に借り入れた債務を有していますが、フン・セン首相はこの両国に対する債務は「汚れた借金」であるとして返済を拒んできました。カンボジア政府は、長年にわたり、両国と交渉を続けてきましたが、今回の合意により、対ロシア債務は事実上の債務帳消しとなる見込みです。なお、この債務の金額は、カンボジア公的債務統計では、両国合計で6億2005万ドルとなっていますが、これは元本だけの金額で、金利・延滞利息等が含まれていないものです。
 このロシアとの合意で、残るは対米国債務だけとなります。この借金をしたのは、アメリカに支援されたロンノル政権(1970年~75年)です。クーデターで政権を奪ったロンノル将軍は、政権維持のためにアメリカから支援を受けましたが、その使途や目的には疑問が投げかけられています。元本総額は3憶1700万ドル(約360億円)とされ、利息等を含めると5億ドル程度となっているものと見られます。アメリカ上院でも、キャンセルしてはどうかとの声もあり、米国との交渉も早期に進展することが望まれます。


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