7月20日、マイクロファイナンス最大手のプラサックは、新たな株主である韓国最大手銀行の国民銀行(KB Kookmin Bank)から、5000万ドルの劣後ローン(期間7年)と1億ドルの与信枠(期間3年)の合計1億5000万ドルの借入を決定したと発表しました。プラサックでは、この資金により、財務の更なる安定性が得られるとしています。
3月27日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、新型コロナの影響を受けている借入人に対する貸付条件の緩和を求める通達を発出し、商業銀行、マイクロファイナンス機関等のすべての金融機関に対し、返済期限の延長や元本の支払い猶予、金利の引下げ等により、新型コロナの影響を受けている借入人を救済することを求めました。現在のところ、条件変更となった貸付額は、全体の10~20%に留まると見られます。また、延滞期間も、カンボジア信用機構への報告を要さない3カ月未満が大半と見られます。しかし、今後、不良債権比率が上昇する可能性もあるため、海外の主要株主からのこうした支援は、財務の健全性維持や、金融機関としての信用維持に効果があるものと見られます。
近年、カンボジアのマイクロファイナンス機関が業績好調であることもあって、外資による買収が続いていました。新型コロナの影響を受けて、今後厳しさが増す可能性もあるマイクロファイナンスが、こうした外資による支援も受けて、透明性、財務健全性、ガバナンス等を改善・維持し続けることが期待されます。
(写真は、プラサック本店。発表より)
プラサックの発表(英文です)
https://www.prasac.com.kh/en/news-and-event/prasac-receives-usd-150-million-credit-facilities-from-kb-kookmin-bank
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3月27日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、新型コロナの影響を受けている借入人に対する貸付条件の緩和を求める通達を発出し、商業銀行、マイクロファイナンス機関等のすべての金融機関に対し、返済期限の延長や元本の支払い猶予、金利の引下げ等により、新型コロナの影響を受けている借入人を救済することを求めました。現在のところ、条件変更となった貸付額は、全体の10~20%に留まると見られます。また、延滞期間も、カンボジア信用機構への報告を要さない3カ月未満が大半と見られます。しかし、今後、不良債権比率が上昇する可能性もあるため、海外の主要株主からのこうした支援は、財務の健全性維持や、金融機関としての信用維持に効果があるものと見られます。
近年、カンボジアのマイクロファイナンス機関が業績好調であることもあって、外資による買収が続いていました。新型コロナの影響を受けて、今後厳しさが増す可能性もあるマイクロファイナンスが、こうした外資による支援も受けて、透明性、財務健全性、ガバナンス等を改善・維持し続けることが期待されます。
(写真は、プラサック本店。発表より)
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