7月8日、アジア開発銀行(ADB)は、カンボジアの新型コロナ対策を支援するために、2億5000万ドル(約268億円)の借款供与を承認したと発表しました。この借款は、健康、社会、経済への新型コロナの打撃を緩和するために供与され、保険システムの強化、貧困世帯への支援、中小企業対策等の経済刺激策の支援等を行うものです。この支援は、カンボジアの経済回復に焦点を当てたアジア開発銀行のカンボジアへの長期的支援の一環であるとしています。
アジア開発銀行では、カンボジアは健全なマクロ経済運営を続けているが、新型コロナの影響により、貧困削減が阻害される恐れがあると分析しています。カンボジアは、開放的経済であり、経済基盤が弱小であること等から、新型コロナの打撃に非常に脆弱な状況です。観光客の減少、縫製品等の輸出の減少、建設事業の減速等により、今年のGDP成長率はマイナス5.5%に落ち込むと予測しています。この結果として、130万人が貧困層に逆戻りする恐れがあるとしています。
カンボジア政府は、3月に総額8億1570万ドル(対GDP比3.2%)の経済対策を打ち出しています。この対策には、中小企業向け融資支援1億5000万ドル、240万世帯の貧困世帯向け現金支援3億ドル等が含まれています。
アジア開発銀行では、4月13日、新型コロナウイルスのパンデミックに対応する開発途上加盟国の差し迫ったニーズに応えるため、200億ドルの支援パッケージを発表しました。今回のカンボジア向けの支援は、このパッケージの一環です。日本や米国、EU、世界銀行等もカンボジア向け支援を発表しており、こうした支援を活用して、カンボジアがこの苦しい時期を乗り越えていくことが期待されます。
アジア開発銀行の発表(英文です)
https://www.adb.org/news/adb-approves-250-million-loan-support-cambodias-covid-19-response
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アジア開発銀行では、カンボジアは健全なマクロ経済運営を続けているが、新型コロナの影響により、貧困削減が阻害される恐れがあると分析しています。カンボジアは、開放的経済であり、経済基盤が弱小であること等から、新型コロナの打撃に非常に脆弱な状況です。観光客の減少、縫製品等の輸出の減少、建設事業の減速等により、今年のGDP成長率はマイナス5.5%に落ち込むと予測しています。この結果として、130万人が貧困層に逆戻りする恐れがあるとしています。
カンボジア政府は、3月に総額8億1570万ドル(対GDP比3.2%)の経済対策を打ち出しています。この対策には、中小企業向け融資支援1億5000万ドル、240万世帯の貧困世帯向け現金支援3億ドル等が含まれています。
アジア開発銀行では、4月13日、新型コロナウイルスのパンデミックに対応する開発途上加盟国の差し迫ったニーズに応えるため、200億ドルの支援パッケージを発表しました。今回のカンボジア向けの支援は、このパッケージの一環です。日本や米国、EU、世界銀行等もカンボジア向け支援を発表しており、こうした支援を活用して、カンボジアがこの苦しい時期を乗り越えていくことが期待されます。
アジア開発銀行の発表(英文です)
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