3月1日、プノンペンにおいて、三上正裕駐カンボジア王国日本国特命全権大使とプラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣との間で、11億3200万円の無償資金協力「シハヌークビル港船舶航行安全システム整備計画」に関する交換公文の署名が行われました。
シハヌークビル港は、カンボジア唯一の大水深港であり、カンボジアのコンテナ取扱量の約7割を占める重要な港です。近年の取扱貨物量や入出港船舶数の急激な増加に伴い、港湾運営は年々高度化・複雑化していますが、現在シアヌークビル港に設置されている航行船舶を監視するシステムは、監視範囲が狭く、安全対策上不十分です。今回の計画では、シアヌークビル港の航行船舶の安全対策に必要なレーダー等の船舶航行監視システムに関する機材を供与することで、シアヌークビル港の安全対策能力の向上を図り、カンボジアの更なる社会・経済発展及びメコン地域の連結性強化に寄与することを目指すとしています。
シアヌークビル港では、日本政府が2017年に円借款(約235億円)を供与した新コンテナターミナル整備事業も進められています。5万トン級のコンテナ船も接岸可能な350メートルのバースを備えた新たなコンテナターミナルを建設し、コンテナ取り扱い能力を現在の70万TEUから更に45万TEU増加させる計画です。
カンボジアの重要港湾を擁するシアヌークビルは、中国からの集中豪雨的投資により、中国化が進んでいます。その中で、シアヌークビル港は、戦略的にも重要な港湾であり、債務の罠等によって、特定国の影響下に置かれないようにすることは大変重要となっています。2017年のシアヌークビル港湾公社の新規株式公開では、日本政府や日系民間企業の支援によって、株式が中国に取得されるのを何とか阻止しています。周辺の不動産開発等は、中国資本に圧倒されていますが、この港だけは、カンボジア政府が日本と協力して、カンボジア・ファーストでの開発を進めていくことが期待されます。
日本の外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_008980.html
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シハヌークビル港は、カンボジア唯一の大水深港であり、カンボジアのコンテナ取扱量の約7割を占める重要な港です。近年の取扱貨物量や入出港船舶数の急激な増加に伴い、港湾運営は年々高度化・複雑化していますが、現在シアヌークビル港に設置されている航行船舶を監視するシステムは、監視範囲が狭く、安全対策上不十分です。今回の計画では、シアヌークビル港の航行船舶の安全対策に必要なレーダー等の船舶航行監視システムに関する機材を供与することで、シアヌークビル港の安全対策能力の向上を図り、カンボジアの更なる社会・経済発展及びメコン地域の連結性強化に寄与することを目指すとしています。
シアヌークビル港では、日本政府が2017年に円借款(約235億円)を供与した新コンテナターミナル整備事業も進められています。5万トン級のコンテナ船も接岸可能な350メートルのバースを備えた新たなコンテナターミナルを建設し、コンテナ取り扱い能力を現在の70万TEUから更に45万TEU増加させる計画です。
カンボジアの重要港湾を擁するシアヌークビルは、中国からの集中豪雨的投資により、中国化が進んでいます。その中で、シアヌークビル港は、戦略的にも重要な港湾であり、債務の罠等によって、特定国の影響下に置かれないようにすることは大変重要となっています。2017年のシアヌークビル港湾公社の新規株式公開では、日本政府や日系民間企業の支援によって、株式が中国に取得されるのを何とか阻止しています。周辺の不動産開発等は、中国資本に圧倒されていますが、この港だけは、カンボジア政府が日本と協力して、カンボジア・ファーストでの開発を進めていくことが期待されます。
日本の外務省の発表
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