9月7日、カンボジア初の国債の入札が実施されました。対象となったのは、リエル建て1年債です。カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)の発表によりますと、落札金利は2.2%でした。なお、1年債の表面利率は2.0%とのことですので、額面より安い値段で落札されたこととなります。入札には8社が参加し、総落札額は、4万1800口(418億リエル:約1020万ドル:約14億6000万円)でした。当初計画では、10万口(1000億リエル)を販売する予定でしたので、「未達」となったものと見られます。
9月7日の米国の国債(ドル建て)の1年債の金利が3.6%前後、ACLEDA銀行のリエル建て1年物定期預金の金利が7.35%であったことを勘案すると、リエル建て1年債の表面利率を2%としたのはかなり強気であったものと見られます。米国連邦準備委員会(FRB)が金利を急激に引き上げていることもあり、カンボジアの金融機関や社会保障基金等の応札側も、腰が引けた対応となったものと推測されます(債権の金利が上がることは、債券価格が下落することを意味します)。初の入札で未達となったため、次回以降、表面金利の見直し等が行われる可能性もあります。
カンボジア政府は、4週間毎に入札を行うとしており、総額で1兆2195億リエル(3億ドル相当:約414億円)を発行する計画であり、今後の動向が注目されます。なお、今回は未達となったものの、2.2%という低金利で資金を調達できたことは、とりあえずは大きな実績となったものと見られます。
(写真は、プノンペンの高層ビル群。記事とは直接関係ありません)
カンボジア中央銀行の発表(クメール語です)
https://web.facebook.com/nationalbankofcambodiaofficial/posts/pfbid02V1cvZjYSzTqVXP8FqgM6MTLS4BZYXGNxxWTRFaKWyqBsgDXi5MJSkeRY3umCvbh1l
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9月7日の米国の国債(ドル建て)の1年債の金利が3.6%前後、ACLEDA銀行のリエル建て1年物定期預金の金利が7.35%であったことを勘案すると、リエル建て1年債の表面利率を2%としたのはかなり強気であったものと見られます。米国連邦準備委員会(FRB)が金利を急激に引き上げていることもあり、カンボジアの金融機関や社会保障基金等の応札側も、腰が引けた対応となったものと推測されます(債権の金利が上がることは、債券価格が下落することを意味します)。初の入札で未達となったため、次回以降、表面金利の見直し等が行われる可能性もあります。
カンボジア政府は、4週間毎に入札を行うとしており、総額で1兆2195億リエル(3億ドル相当:約414億円)を発行する計画であり、今後の動向が注目されます。なお、今回は未達となったものの、2.2%という低金利で資金を調達できたことは、とりあえずは大きな実績となったものと見られます。
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