3月23日、活性炭製造の満栄工業は、国際協力機構 (JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業ニーズ確認調査に採択されたと発表しました。2025年3月31日までの約8カ月で調査を行う予定としています。カンボジアにおいて廃棄されている椰子殻を利用し、椰子殻活性炭製造・販売の事業化による新たな雇用の創出、産業の発展・環境保全を目指すとしています。
活性炭とは、椰子殻・石炭・木などを主な原料とした、化学物質の高い吸着能力を持つ炭素質であり、浄水場や食品加工において有害物質の吸着・除去に利用されます。現在、カンボジアではココナッツオイル等の椰子製品は製造されているものの、活性炭の原料となる部分は利用されていないため、未活用資源を利用した産業化が可能であり、製造された活性炭がカンボジア国内の水の浄化等に用いられると、安全な水の供給にも貢献できるとしています。
満栄工業は、これまでは商社などを通じて輸入したヤシ殻を原料に活性炭を日本国内で製造していましたが、カンボジアでの調査を経て海外生産に乗り出す見込みです。日本向けの安定調達にとどまらず、安全な飲み水を求めるアジアでの浄化装置向けなど市場拡大を狙うとしています。ヤシ殻活性炭は石炭由来などに比べて環境負荷が小さく、今後、そのシェアも高まると見られます。当面はカンボジア現地のヤシ農家やヤシ製品メーカーに技術指導して炭化処理などを開始し、次の段階として現地に自社工場を設けたり、現地企業に出資したりして活性炭の生産を本格化することを想定しています。
日本企業の高い技術力が、カンボジアで生かされて環境改善だけでなく農村部の所得向上等にも繋がると見られます。今後の発展が期待されます。
(写真は、満栄工業の発表より)
満栄工業の発表
https://www.man-ei.co.jp/3940
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活性炭とは、椰子殻・石炭・木などを主な原料とした、化学物質の高い吸着能力を持つ炭素質であり、浄水場や食品加工において有害物質の吸着・除去に利用されます。現在、カンボジアではココナッツオイル等の椰子製品は製造されているものの、活性炭の原料となる部分は利用されていないため、未活用資源を利用した産業化が可能であり、製造された活性炭がカンボジア国内の水の浄化等に用いられると、安全な水の供給にも貢献できるとしています。
満栄工業は、これまでは商社などを通じて輸入したヤシ殻を原料に活性炭を日本国内で製造していましたが、カンボジアでの調査を経て海外生産に乗り出す見込みです。日本向けの安定調達にとどまらず、安全な飲み水を求めるアジアでの浄化装置向けなど市場拡大を狙うとしています。ヤシ殻活性炭は石炭由来などに比べて環境負荷が小さく、今後、そのシェアも高まると見られます。当面はカンボジア現地のヤシ農家やヤシ製品メーカーに技術指導して炭化処理などを開始し、次の段階として現地に自社工場を設けたり、現地企業に出資したりして活性炭の生産を本格化することを想定しています。
日本企業の高い技術力が、カンボジアで生かされて環境改善だけでなく農村部の所得向上等にも繋がると見られます。今後の発展が期待されます。
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