5月5日、カンポット州で大規模港湾・複合施設を建設する事業に関し、カンポット・ロジスティクス・アンド・ポート社と中国港湾工程 (China Harbour Engineering Company)が契約に調印しました。調印式には、スン・チャントル公共事業運輸大臣等が参加しました。昨年の5月5日には、起工式が行われていましたが、その後1年を経て建設に関する契約調印式が開催されたということです。
開発は、民間のカンポット・ロジスティクス・アンド・ポート社によって、民間資金を活用して実施されるものと見られます。中心施設となる港湾は、水深15メートルで10万トン級のコンテナ船が入港可能となるとしています。コンテナ取扱量は、2025年30万TEU、2030年60万TEUの計画です。港湾に隣接して、600ヘクタールが埋め立てられ、コンテナヤード、経済特区、石油コンビナート、ロジスティクスセンター、観光施設等が建設されるとしています。総コストは、15億ドル(約2030億円)としています。3期に分けて開発される予定で、第1期は2億ドル(約270億円)の予算で建設されるとしています。
この港湾の周辺の海域の水深が浅いところが広がっており、埋め立てには好都合ですが、港湾にとっては、バースだけでなく、水深が深い沖合まで長距離の水路を掘削する必要があります。更に、大型船が通行可能な水深の水路を維持するため、継続的な浚渫が必要となる等、コスト的に不利な状況が予想されます。水深で有利なシアヌークビル港では、日本の支援で新たな大型コンテナバースの建設が進められており、今後の両港の関係がどのように調整されていくのかが注目されます。
(完成予想図は、カンポット・ロジスティクス・アンド・ポート社のサイトより)
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開発は、民間のカンポット・ロジスティクス・アンド・ポート社によって、民間資金を活用して実施されるものと見られます。中心施設となる港湾は、水深15メートルで10万トン級のコンテナ船が入港可能となるとしています。コンテナ取扱量は、2025年30万TEU、2030年60万TEUの計画です。港湾に隣接して、600ヘクタールが埋め立てられ、コンテナヤード、経済特区、石油コンビナート、ロジスティクスセンター、観光施設等が建設されるとしています。総コストは、15億ドル(約2030億円)としています。3期に分けて開発される予定で、第1期は2億ドル(約270億円)の予算で建設されるとしています。
この港湾の周辺の海域の水深が浅いところが広がっており、埋め立てには好都合ですが、港湾にとっては、バースだけでなく、水深が深い沖合まで長距離の水路を掘削する必要があります。更に、大型船が通行可能な水深の水路を維持するため、継続的な浚渫が必要となる等、コスト的に不利な状況が予想されます。水深で有利なシアヌークビル港では、日本の支援で新たな大型コンテナバースの建設が進められており、今後の両港の関係がどのように調整されていくのかが注目されます。
(完成予想図は、カンポット・ロジスティクス・アンド・ポート社のサイトより)
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