
カンボジア電力庁(Electricity Authority of Cambodia: EAC)は、2019年年次報告書「カンボジア電力開発の概要」を発表しています。
2019年末の設備容量は、前年末の2635MWから28.3%増の3382MWに増加しました。なお、この数字は、周辺諸国からの輸入枠(627MW)と自家発電設備(400MW)を含んだものです。年間発電量は、前年の9739GWhから23.4%増加して1万2015GWhに達しました。過去15年間で、設備容量は14.5倍に、発電量は12倍に急増しています。2020年の発電量の予測は、前年比16.4%増の1万3981GWhに達する見込みです。
2019年は、国内での発電量が74.8%、ベトナム、タイ、ラオスからの輸入電力が25.2%となっています。国内の内訳は、水力33.5%、石炭火力32.6%、石油火力5.8%、再生可能エネルギー1.3%、自家発電1.5%等となっています。輸入電力の比率が一時は60%にも達していましたが、国内での発電所整備が進み、輸入電力の比率は2018年には16.1%まで大幅に低下しました。しかし、昨年の乾季に電力需給がひっ迫し計画停電に追い込まれたこともあり、2019年の輸入電力量はほぼ倍増しました。
送電線も整備が進み、115KVと230KVの基幹送電線は総延長2267kmに達しています。建設中・計画中の送電線は、1750kmとなっており、一部は超高圧の500KVとなる予定です。
全国送電網と接続している村落数は、1万3131村で、全体の92.7%となっています。世帯ベースでは、357万世帯中268万世帯が電化されており、電化率は74.7%となっています。
昨年の計画停電に懲りて、カンボジアではいくつもの発電所建設が進められ、送電網の整備も進められています。しかし、発電所の完成までにはまだ数年を要することもあり、当分の間は、電力需給は引き続きギリギリのラインが続くものと見られます。
カンボジア電力庁のサイト(英文です)
https://eac.gov.kh/site/index?lang=en
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2019年末の設備容量は、前年末の2635MWから28.3%増の3382MWに増加しました。なお、この数字は、周辺諸国からの輸入枠(627MW)と自家発電設備(400MW)を含んだものです。年間発電量は、前年の9739GWhから23.4%増加して1万2015GWhに達しました。過去15年間で、設備容量は14.5倍に、発電量は12倍に急増しています。2020年の発電量の予測は、前年比16.4%増の1万3981GWhに達する見込みです。
2019年は、国内での発電量が74.8%、ベトナム、タイ、ラオスからの輸入電力が25.2%となっています。国内の内訳は、水力33.5%、石炭火力32.6%、石油火力5.8%、再生可能エネルギー1.3%、自家発電1.5%等となっています。輸入電力の比率が一時は60%にも達していましたが、国内での発電所整備が進み、輸入電力の比率は2018年には16.1%まで大幅に低下しました。しかし、昨年の乾季に電力需給がひっ迫し計画停電に追い込まれたこともあり、2019年の輸入電力量はほぼ倍増しました。
送電線も整備が進み、115KVと230KVの基幹送電線は総延長2267kmに達しています。建設中・計画中の送電線は、1750kmとなっており、一部は超高圧の500KVとなる予定です。
全国送電網と接続している村落数は、1万3131村で、全体の92.7%となっています。世帯ベースでは、357万世帯中268万世帯が電化されており、電化率は74.7%となっています。
昨年の計画停電に懲りて、カンボジアではいくつもの発電所建設が進められ、送電網の整備も進められています。しかし、発電所の完成までにはまだ数年を要することもあり、当分の間は、電力需給は引き続きギリギリのラインが続くものと見られます。
カンボジア電力庁のサイト(英文です)
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