4月21日、株式会社クボタ建設とメタウォーター株式会社で構成する共同企業体は、プノンペン都初の公共下水道施設整備事業を受注したと発表しました。日本政府の政府開発援助(ODA)・無償資金協力案件「プノンペン下水道整備計画」の一環となります。受注金額は23億4000万円で、下水処理場(処理能力5000立方メートル/日)の建設及び下水管渠(1.9km)の敷設を行います。契約期間は32カ月で、5月に着工し2023年11月半ばの完工を目指すとのことです。
プノンペンは現在、急速な都市化と人口増加により汚水量が増大しており、下水道処理施設の整備が喫緊の課題となっていますが、現状では下水処理場は存在せず、下水は全て中小河川からメコン河等に排出されています。そこで、本事業では、プノンペン都の中でも特に水質悪化が著しいチュングエック湖の周辺地域に下水道処理施設を建設するとともに、下水管渠を整備し、汚水処理を適正化することで、プノンペン都の水・衛生環境および地域住民の生活環境を改善します。
また、本事業でメタウォーター社が開発した下水処理システム「前濾過散水濾床法(Pre-treated Trickling Filter法)」が採用されています。この技術は、日本下水道事業団の「海外向け技術確認」を受けており、すでにベトナム国ホイアン市の下水処理施設(2018年11月完成)で採用された実績があるとしています。このシステムは、稼働時の使用エネルギーが少なく、維持管理が容易という特徴を持ち、施設の運用コストを抑えることができるとのことです。
(写真は、JICAのサイトより。プノンペン都内の水路の状況。市街地からの汚水が下流のチュングエック湖に流下する。)
クボタの新聞発表
https://www.kubota.co.jp/news/2021/management_20210421.html
メタウォーター社の新聞発表
https://www.metawater.co.jp/news/2021/04/post-109.html
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プノンペンは現在、急速な都市化と人口増加により汚水量が増大しており、下水道処理施設の整備が喫緊の課題となっていますが、現状では下水処理場は存在せず、下水は全て中小河川からメコン河等に排出されています。そこで、本事業では、プノンペン都の中でも特に水質悪化が著しいチュングエック湖の周辺地域に下水道処理施設を建設するとともに、下水管渠を整備し、汚水処理を適正化することで、プノンペン都の水・衛生環境および地域住民の生活環境を改善します。
また、本事業でメタウォーター社が開発した下水処理システム「前濾過散水濾床法(Pre-treated Trickling Filter法)」が採用されています。この技術は、日本下水道事業団の「海外向け技術確認」を受けており、すでにベトナム国ホイアン市の下水処理施設(2018年11月完成)で採用された実績があるとしています。このシステムは、稼働時の使用エネルギーが少なく、維持管理が容易という特徴を持ち、施設の運用コストを抑えることができるとのことです。
(写真は、JICAのサイトより。プノンペン都内の水路の状況。市街地からの汚水が下流のチュングエック湖に流下する。)
クボタの新聞発表
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