カンボジア経済

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公共財政管理改革 引き続き進める フン・マネット首相も意欲

2024年03月05日 | 経済
 2月14日、プノンペンで公共財政管理改革プログラム(PFMRP)第4期のレビュー式典が開催されました。フン・マネット首相、オウン・ポン・モニロット経済財政大臣他多数が出席しました。
 公共財政管理改革プログラム(PFMRP: Public Financial Management Reform program)は、カンボジア政府が取り組んでいる改革のうち、もっとも重要なもののひとつです。日本を始めとする各国(フランス、イギリス、オーストラリア、スウェーデン等)、国際機関(世界銀行、国際通貨基金、アジア開発銀行等)が支援を約束し、進められてきています。
 2004年に合意され、既に19年間進められてきています。現在実施中の第4期は、2023年~2027年を対象としています。第1期(2004年~2008年)は「予算の信頼性」、第2期(2009年~2015年)は「財政のアカウンタビリティ(説明責任)」、第3期(2016年~2022年)は「予算と政策の連携」に重点を置いてきました。今回の第4期では、「実績のアカウンタビリティ(説明責任)」に重点を置くとしています。
 この式典にあわせて、世界銀行は、カンボジアの公的財政レビュー「カンボジア:支出拡大から支出改善へ」と題する報告書を公表しています。世界銀行では、「カンボジアは、持続可能で包摂的な成長を長期的に達成するために、公共サービスへの支出からより良い価値を得る必要がある」と指摘しています。
 大変に息の長いプログラムですが、課題を一つずつ地道に改善してきたものであり、今後も粘り強く取り組みが続けられていくことが期待されます。

世界銀行の発表(英文です)
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2024/02/15/cambodia-can-go-from-spending-more-to-spending-better-public-expenditure-review-finds


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