カンボジア経済

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日・カンボジア外相電話会談

2022年01月27日 | 経済
 1月11日、林芳正外務大臣とプラック・ソコン外務国際協力大臣は、電話会談を行いました。
 会談ではまず、林外務大臣から、カンボジアがASEAN議長国に就任したことに祝意を表するとともに、カンボジアPKO30周年の本年、防衛協力の促進を含めて両国関係をさらに発展させたいと述べました。プラック・ソコン大臣から、二国間関係の強化と地域情勢において日本と緊密に協力していきたいとの回答があったとのことです。
 次に、新型コロナ対策やシハヌークビル港開発等、二国間協力について議論しました。林大臣は、カンボジアにおける本年6月の地方選挙及び来年の総選挙が国民の多様な声を反映した形で実施されることを期待すると述べました。プラック・ソコン大臣からは、新型コロナ対策を含むこれまでの日本の支援について謝意表明がありました。
 更に、地域情勢についても意見交換を行いました、林大臣は、暴力事案が続くミャンマー情勢の現状に懸念を示し、カンボジアがASEAN議長国として事態の打開に積極的に取り組んでいることを歓迎すると述べました。特に、今般のフン・セン首相のミャンマー訪問において、少数民族との停戦や人道支援について前進が見られたことを評価しました。また、両大臣はASEAN関連会議で南シナ海や北朝鮮等の地域の重要課題でしっかり連携していくことで一致しました。
 米中冷戦の激化で、綱渡り外交を続けているカンボジアにとって、日本は信頼感の高いパートナーであり、日本との関係強化には前向きの姿勢を示しています。日本は、「親中」のカンボジアが中国に傾き過ぎないようにするため、我慢の外交を続けています。カンボジアの一般国民の反中感情はかなり根強いものがあり、日本の働きかけにより、「親中」の度合いを弱めることは十分可能であると見られます。中国のような下心ある外交でもなく、欧米のような制裁に頼った外交でもない、日本の独自外交が期待されます。
(写真は、AKPより)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000697.html


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