6月15日、ACLEDA銀行は、大株主の一つであるACLEDA銀行従業員持株会(ASA)が、保有するACLEDA銀行株のうち1732万6521株(株式総数の約4%)をカンボジア証券取引所で売却すると発表しました。従業員持株会は、それまで株式総数の24.7492%を保有してきましたが、IPO完了後1年を経て、会員(1万1488人)からの株式売却希望が強かったため、株式総数の4%を市場で売却し、残る20.7492%は当面保持することを決定したとしています。発表では、売却方法等の明示がなく、また、持株会も市場で一気に売却しようとしたため、翌日の6月16日、更に17日と株価は二日連続ストップ安となりました(カンボジア証券取引所では、急激な価格変動を避けるため、1日の価格変動を10%までと規制しています)。株価は、6月15日終値の1万6220リエルから、6月17日終値1万3140リエルへと19%の急落となりました(6月18日はカンボジアの休日で休場)。週明けの6月21日は、最安値1万1900リエルまで値下がりしましたが、その後持ち直し、1万3540リエルで引けています。
新聞報道によりますと、一気に大量の株式を売却すれば株価が暴落するのは明白なので、時間をかけて売却したり、ACLEDA銀行に買い取ってもらう等の方法を検討すべきとの警告が、ACLEDA銀行と従業員持株会になされていた模様です。しかし、株式市場への理解度が低かったことや、持株会会員には持ち株数が少ない(10株~50株程度)会員が多いこと等から、無謀な売却に至った模様です。それまで、取引所でのACLEDA銀行株の出来高は、1~2万株前後/日のところに1732万株を売りに出したのですから、株価暴落も当然との見方が一般的です。
カンボジア証券取引所では、他の上場株もつられて株価が急落しました。CSXインデックスは、6月15日の646.59から6月17日には546.11まで急落しました。なお、ファンダメンタルに問題がある暴落ではないので、逆に買い時であるとの声もあるようです。カンボジアの株式市場の未成熟性を示す事例となったものと見られますが、今後の株式市場の動向が注目されます。
(写真は、ACLEDA銀行のプノンペン本店)
ACLEDA銀行の発表(英文です)
http://www.csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=1072#.YNBWVxFxc2w
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カンボジア証券取引所では、他の上場株もつられて株価が急落しました。CSXインデックスは、6月15日の646.59から6月17日には546.11まで急落しました。なお、ファンダメンタルに問題がある暴落ではないので、逆に買い時であるとの声もあるようです。カンボジアの株式市場の未成熟性を示す事例となったものと見られますが、今後の株式市場の動向が注目されます。
(写真は、ACLEDA銀行のプノンペン本店)
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