1月31日、フン・マネット首相は、「シアヌークビル州投資促進特別プログラム2024 (the Special Programme to Promote Investment in Preah Sihanouk Province 2024)」を発表しました。シアヌークビルでは、中国を中心とする外資による不動産開発が多く行われましたが、中国の不動産不況や新型コロナの影響を受けて、多くの事業がとん挫しており、放置されている未完成の不動産物件の取り扱いが課題となっています。
カンボジア政府によりますと、未完成の建物が362棟、完成したものの使用されていない建物が176棟に達しているとのことです。これらを完成させるには11億6100万ドル(約1720億円)の資金が必要だとしています。
特別プログラムでは、税制優遇などによって、未完成物件を完成させるなどして景気刺激につなげたいとしています。具体的には、未完成物件を完成させる事業に対する優遇措置を導入します。優遇の内容は、所得税の減免、未完成物件の完成または改装終了までの付加価値税免除、不動産賃貸に対する源泉徴収税の5年間免除、不動産税の免除等です。事業の認可・免許の交付の迅速化、不動産に投資する外国人向けの長期滞在ビザ発給等も行うとしています。投資関連のトラブルを法廷外で解決する仕組みも導入する計画です。
未完成物件を完成させる事業以外にも、投資事業を奨励する計画です。輸入関税、特許税、看板税、不動産賃貸の源泉徴収税、不動産登録料等への優遇措置を導入します。中小企業による投資には、さらに所得税の免除、付加価値税の軽減などの措置も併せて行うとしています。
中国の大手不動産会社の破綻が続く中で、こうした優遇措置によりどこまで新規投資を呼び込めるかは未知数と見られます。投資家が、「火中の栗」を拾ってくれることを期待するほかない状況です。今後の動向が注目されます。
(写真は、未完成物件が数多くみられるシアヌークビル)
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村
カンボジア政府によりますと、未完成の建物が362棟、完成したものの使用されていない建物が176棟に達しているとのことです。これらを完成させるには11億6100万ドル(約1720億円)の資金が必要だとしています。
特別プログラムでは、税制優遇などによって、未完成物件を完成させるなどして景気刺激につなげたいとしています。具体的には、未完成物件を完成させる事業に対する優遇措置を導入します。優遇の内容は、所得税の減免、未完成物件の完成または改装終了までの付加価値税免除、不動産賃貸に対する源泉徴収税の5年間免除、不動産税の免除等です。事業の認可・免許の交付の迅速化、不動産に投資する外国人向けの長期滞在ビザ発給等も行うとしています。投資関連のトラブルを法廷外で解決する仕組みも導入する計画です。
未完成物件を完成させる事業以外にも、投資事業を奨励する計画です。輸入関税、特許税、看板税、不動産賃貸の源泉徴収税、不動産登録料等への優遇措置を導入します。中小企業による投資には、さらに所得税の免除、付加価値税の軽減などの措置も併せて行うとしています。
中国の大手不動産会社の破綻が続く中で、こうした優遇措置によりどこまで新規投資を呼び込めるかは未知数と見られます。投資家が、「火中の栗」を拾ってくれることを期待するほかない状況です。今後の動向が注目されます。
(写真は、未完成物件が数多くみられるシアヌークビル)
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村