幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

公開講演会 「~うれしい絵本読み聞かせ~聞かせ屋。けいたろう」 絵本は大人も楽しい!

2015-02-12 01:42:20 | 笑顔
●主 催 社会福祉法人 千葉いのちの電話
●講 師 坂口 慶氏  元保育士   
●日 時 2015年2月11日(水)14時10分~15時45分
●場 所 千葉市文化センター9F    ●厚生労働省の補助金

講演内容;
絵本「Mary Smith(メアリー・スミス)」の絵本を読み聞かせ
メアリー・スミスはロンドンに実在した女性で、目覚まし時計が普及する以前に、本当にあった職業で、頼まれた人を起こして回った。頼まれた時間に長い棒で窓を叩いて起こした。起こされた人は窓を開けて起きたことを知らせた。その知らせがあるまで叩き続けた。その話が絵本になった。 

絵本を自分で読むと文書を読むことに必死になり、絵を見ない。読んでもらうことで絵を見る。絵本は読み聞かせが大切だと思う。大人にも絵本を読み聞かせ大切よい。

赤ちゃん絵本に絵本の原点
絵本「だーれだだれだ
ねこさんだ おさかなさんだ あむあむあむ
だーれだだれだ いぬさんだ お肉が好きだ  あむあむあむ
だーれだだれだ ぞうさんだ ばななが好きだ あむあむあむ

後路好章(うしろよしあき)先生、長谷川義史先生
あかちゃんは視力が弱いから 絵ははっきり、黒で縁を取り、背景はなし。
あむあむあむが美味しい言葉。心地よい言葉を待っている。リズミカル言葉と絵。
読み手の顔をゼロ歳の赤ちゃんが見ている。
両唇音(りょうしんおん)が赤ちゃんは好き。
まみむめも パピプぺポ ばびぶべぼ 唇がくっつない言葉
いないいないバー

シュシュポッポ シュシュポッポ ポッポ―
アメリカでやった時も、シュシュポッポが言えた。

そんなの関係ないオッパピー、キャリーパミュパミュも両唇音が入っているから人気が出た。
繰返すことで言葉の関わりができる。

絵本「ぶーぶーぶー」こかぜさち作
お口にぶー ほっぺたにぶー お腹にぶー くるまがぶー 皆でぶぶぶー ばい
次の作品が「ぎゅーぎゅーぎゅー
音との関わりが、赤ちゃん絵本では重要になる。

北千住駅前の路上で絵本の読み聞かせをやった。保育で毎回、佐藤先生が絵本の読み聞かせしてくれた。読んでもらっているクラスは70人で男性は3人だけ。クラスの多くの女性が佐藤先生の読み聞かせを楽しんでいる。自分は皆んなより4歳上だった。そのクラスを皆が楽しみにしていた。佐藤先生は絵本を読んで、それから授業に入った。絵本のコメントも感想も尋ねられることはなかった。その時、大人でも絵本を読んでもらうと良いのではと思った。
2006年卒業式の時に、図書館に行って路上で紙芝居をやろうと思った。しかし、紙芝居の自転車がない。紙芝居を広げてやるのも大変。その時、佐藤先生が読んでくれた絵本を思い出し、絵本15冊借りた。北千住の夜の路上で絵本を15冊並べて、「絵本読み屋始めるよ!」 夜の9時半で誰もお客さんが来ない。中には「売っているのか?」と尋ねられることも。アベックだと彼女が「絵本見たい」と言っても、彼が「いいよ」と言って過ぎて行った。そこで誰もいなくても絵本を読みだした。先ずは練習だと思って読んだ。読んでも読んでも誰も来ない。恥ずかしい気持ちだった。これは罰ゲームかとも思った。でもここで止めたらもう始めないなと思った。
女子高生の2人組(金髪ギャル)、 ウンチングスタイル座って、「なにやっての?」「絵本の読み聞かせ。だれもいないんだよ」「待ち合わせ時間までまだ時間あるから、だったら私たちに読んでよ」「これ読んでよ」と。読み終わったら拍手してくれた。次から次と読んだ。「最後もう一冊だけ読んで」と言って取った絵本が「かわいそうなぞう」だった。<今日は悲しくなるので今日は読まない>。涙ながらに佐藤先生に読んでもらった。「悲しいお話だよ」と言ったら、「知ってる。お母さんに読んでもらったから」。一生懸命読んだ。女の子は絵に夢中。表紙を閉じたら、拍手が聞こえない。選ぶの間違えたかなと思ったら、女の子が下を向いて泣いていた。3人だけの空間ができた感覚を抱いた。これは誰かやらないといけないかなと。だったら僕がやろう。それからいろんなところでやった。一人目が来ない。でも、誰か一人来るまでやった。こんな恥ずかしいことやれるかと思った。今も1回/月やっている。恥ずかしいことで勇気がいること。「大人に絵本、聞かせや」と新聞に取り上げられた。そうしたら、声がかかるようになった。
路上にはいろんな人がいる。酔っ払いも来る。酔っ払いが「よぱらっちゃたよ」と言う。言わなくても酔っぱらっていることがわかるのに。「かわいそうなぞうを読んでよ」。途中で泣き出した。酔っ払いのお父さん「スナック行くより、よっぽどよい」と言ってくれた。

絵本のページをめくるとき“送り”と“迎え”(手で絵を隠す、絵本が動く)がある。
絵本によって縦書きと横書きで本の構成が違う。縦書きの本は右から読む。横書きの本は左から読む。外国から来た絵本では英語は横書きなので、横書きになる。よって絵本は横書きが基本で左から読む。マンガの吹き出し(言葉の部分)は縦書きなので右からになっている。マンガが海外に行くと逆になるので、最後のページに「あなたが読む方向が違っている。右から左に読むのだ」と説明されている。

アメリカでやる時は、右手で絵本持って送りをする。日本では両方ある。迎えではページの下を持つと迎えでも絵本を手で隠さなくてもできる。

歌う絵本「おばけなんてないさ
おばけはこわい おばけはきらい 途中手拍子
おばけはもうこわくないよね。

幸せなら手をたたこう 絵本の中の動物が手をたたく 幸せならしっぽふろう
幸せなら足たたこう 幸せなら万歳しよう

絵本「わたしのて
わたしのて わたしにはにほんの手があります。わたしの手はこんなことができる
ぼたんをはめる 紐をむずぶ 音楽を流す 切る のりではる 混ぜて形を作る
押してたたく なでる 犬をなでる 手はおはなしできる 止まれ たくさんのことができる わたしの手は他の人の手を握れるということ

今聞かせ屋をやって9年目になる。いろんなことがありました。ここで皆さんからご質問を受けたいと思います。

Q;路上の読み聞かせやっててよかったことは?
A;最初の二人との出会い。その他には、進路に悩んでいる高校生と母親が来て、美容師か保育士か悩んでいた。そして保育士を選択した。人の人生に影響を与えたということはとてお大きなこと。

Q;アメリカで日本語の絵本を読まれての体験を?
A;2009年4月、保育士の非常勤で路上読み聞かせやっていた。日本語学校をアメリカでやっている。さちさん。「アメリカにてやってくれない。交通費はだせないけど、生活費はだすから」と。日本語で伝わるのではないかと思っていた。日本語学校では英語が禁止。少し英語を勉強した。日本語学校は日本語を忘れて欲しくないので親が通わせている。
さちさんの日本人学校(桜学園)でスピーチ大会があった。なぜ日本語を学んでいるかを話した。日本語のスピーチを何度も直しているのに、何で自分は日本語だけでやろうとしていたのか。下手な英語を入れたくなかった。アメリカ人の前で英語やるのは勇気がいる。

紀国屋書店サンフランシスコ店でも読み聞かせを行った。少し日本人だがほとんどアメリカ人。日本語だけだとアメリカ人は一冊聞いて帰って行く。聞いていても内容がわからないからである。そこで絵本に英語を加えてチャレンジした。その時の拍手が一番大きかった。絵本は文書もあって完成する。そうしたら、わかってくれた。For me 私に読んでもらっているとの感覚になる。最初の1か月は日本語だけ、2か月目は少し英語を入れた。
ねずみくんのチョッキ 大げさに読む 動物が大きくなって行く。ネズミの自分のチョキが伸びてしまった。そしたら、チョッキがブランコになってしまった。この絵本はアメリカ人に受けた。英語でやっていると日本語を入れると楽しんでくれた。4か月アメリカにいた。
人と人の距離だな。こころの距離。歩み寄りが必要だと実感した。

高校の時はバンドマンだった。その時は路上ミュージシャンをやってミュージシャンを目指していた。高校卒業して音楽の学校に行きボイストレーニングをやっていたが、すごく不安が大きくなった。他の人よりも自分は劣っていると実感した。音楽では仕事にならないと思った。落ち込んだ。そうすると音楽が嫌になって来た。どうしようもないと思って、母親に言った。「お金たくさん出して貰ったけど、音楽家にはなれないかと思う」と。母親は「最初からわかっていた。あんたは音楽やりだしたのは高校からで、他の人はもっと小さい時からだし、でもあなたがやりたいというからやらせていただけ」。それを聞いたらまた音楽が楽しくなった。ボイストレーニング1年終わって、次なにやろうかと思った。

次に入ったのがウルトラマン館に行った。子どもがウルトラマンを握手する。それを見て感動した。子どもたちと接することに興味ができた。そこに来ていた母親が「うちの子にはお父さんがいない。保育園にも男の人がいない」。そこで3年間働いてそれから保育の短大に入った。22歳の時で、すごくプレッシャーがあった。年齢が大学を卒業する歳だったので。実習の場にでたが何もできない。音楽もダメだったし、保育もダメなのか。今までやっていたことを諦めたのではないかと思って鬱になった。寝られないし、3時間ごとに目が覚める。それでも学校に行くと、辛くて、学校にも行けなくなることもあった。とても辛い時期があった。実習で自分が楽しくないことをやろうとしていた。工作はかなり準備もあり大変だった。ギターを持って行ってやったら、子どもたちが付いて来てくれた。それがすごく自信になった。自分が楽しめることをやってみようと思った。ビール売りのアルバイトを昔やっていた。それをもう一度やってみたら、すごくビールが売れるようになっていた。人とのコミュニケーションが上達していた。何やっても上手く行かなかったが、今思うと全てが無駄ではなかった。全部が重なって、「聞かせ屋。けいたろう」になったと思っている。

最後に、絵本「この世界いっぱい」を読み聞かせて終わります。

この世界いっぱい。岩を石を砂を 身体で掘り起こして
この世界いっぱい 広々と ミツバチが飛んで トマトがまっかに
大地に育つベット 当たりの空が広がって行く 満たされている静けさ  
あなたとわたし 希望すること、平和なこと 信頼すること 愛すること(一部)