昨日の詰将棋です。
答は、Nonさんが解答された通り、▲2四香と捨てて、△同角と相手の駒で逃げ道を塞いでしまうのがミソです。
こうしておいて、▲3二馬とせまり、△1三玉に▲2五桂で詰みます。
2四に誘われた受け方の角が玉の逃げ道を塞いでいますね。
おまけに、角の頭は丸い(前に利かない)ので、詰め方の桂を取ることもできません。まったくの「でくのぼう」状態です。
ちなみに、初手▲2四香に1一に逃げると▲2一金(2一香成)で詰みます。
また、▲2四香に△1三玉と逃げても、▲2三馬で詰みです。
(うっかり、▲2三香成とすると1四に逃げられてしまいます)
さて、初手の▲2四香は逃げ道封鎖のタダ捨ての妙手
だったのですが、実戦派なら「香は下段から」という格言通り、
▲2九香(疑問図)と打ちたくなるところでしょう。
もし、△2四歩と合い駒すれば、パクリと▲2四同香と取れば(1歩儲け図)、
単に▲2四香と打った時よりも、1歩得していることになります。(2八香、2七香なども同様)
ならば、初手▲2四香より▲2九香(2八香、2七香など)の方が優れているのではないでしょうか?
ところが、初手▲2九香(2八香、2七香など)だと、詰まないのです。
その理由を考えてみてください。