英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第31話「伊豆の流人」

2012-08-05 20:29:55 | ドラマ・映画
「まるでお若き頃の殿のようでございましたなぁ、重盛さまにございまする」
「ふん、わしはあのように青臭うはなかった」
「は?…はははは、これはこれは」
「なんじゃ!」
「いえ」


 人の道を重んじ、それを妨げるものは如何なる者にも、異を唱え貫こうとする重盛(窪田正孝)。確かに若き頃の清盛(松山ケンイチ)を思わせるものがある。まあ、まあ、今回はそれを意識させる脚本でもあった。
 ただ、若き頃の清盛よりは遥かに思慮深くしっかりしていると思うぞ。

 なのに、清盛の子の言葉!……「わしはあのように青臭うはなかった」
 盛国(上川隆也)、よくぞ言うた!
「これはこれは」の後に続くのは、「あんたの方が青臭かったよ」にちがいない。


オープニングが一部刷新!
 清盛のシーン(弓を射る一連の所作)が刷新された。舞と言えばよいのかな、なかなか決まっていた。
 毎回、キャスティングの位置が微妙に変化するが、これを観るのも大河の楽しみ。今回は、刷新シーンに見惚れ見逃してしまい、2度観ることになってしまった。
 キーキャステイングと思われる、子どもが浜辺を走るシーンは、頼朝役の岡田将生になっていた。頼朝役なので、ぴったりとも言える。岡田君は『未来日記-ANOTHER:WORLD-』のマイナスイメージが強過ぎる。もちろん、演技がどうというのではなく「役」があまりにも酷かったという意味。
 『平清盛』では、この悪いイメージを払拭して欲しいものだ。

やはりタイトルが変!
 どうも「タイトルに偽りあり」と感じさせることが多い。
 「重盛の決意」とか、「清盛と重盛」とかが良いと思う。


二条天皇(冨浦智嗣)崩御、そして、池禅尼(和久井映見)逝去 
 二条天皇が崩御。才気あふれる人物であったらしいが、ドラマではあまりそう感じなかった。
 若く23歳で崩御されたが、声変りもしなかった。

 ドラマ序盤から平氏(平家)を陰から支えてきた。あまり、真意を表に出さず、掴みどころのない人物。
 忠盛(中井貴一)を愛し、平氏が栄えるのを願っていたようだ。ただ、実子を押しのけた形で頭領となった清盛に対し、複雑な思いもあったはずだが、それを押し殺して、清盛を愛そうと努めた。

 死ぬ間際、清盛に「あんたは嫌いだった」などと言わないか、ドキドキしていたのは私だけ?
 ただ、「絶やしてはならぬ」と言ったのは、実子・頼盛(西島隆弘)に向けて。本心はやはり……。

【ストーリー】(番組サイトより)
 1164年、伊豆・蛭ケ小島。そこに18歳に成長した源義朝の子・頼朝(岡田将生)がいた。5年前、清盛(松山ケンイチ)によって流罪となった頼朝はここに流され、家人の藤九郎(塚本高史)とともに暮らしていた。
 一方、清盛は、後白河上皇(松田翔太)と対立する二条天皇(冨浦智嗣)の親政のもと、朝廷での力をのばし、港湾の整備、瀬戸内海の開削などに乗り出そうとしていた。清盛は二条天皇に取り入りつつ、後白河上皇にも蓮華王院(三十三間堂)を献上するなど、朝廷内でうまくたちまわっていた。長男・重盛(窪田正孝)はそんな父のやりかたに納得がいかず、二条天皇に後白河上皇との和解を進めるが、かえって仲をこじらせてしまい、清盛の怒りをかう。
 そんな中、突然の病の床についた二条天皇は、後白河帝の院政を阻止するため、わが子、順仁(六条帝)に譲位し、清盛に後見をゆだねて崩御する。わずか2歳の六条天皇の誕生は、朝廷内のパワーバランスを大きく変えていくことになる・・・・・。
コメント
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