英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

五輪雑感 ~マラソンと代表選考について~

2012-08-18 21:25:02 | スポーツ
 陸上競技は、身体能力の占める割合が高い競技なので、日本人が世界のトップに立つのは非常に厳しい。
 練習によって鍛えるのも限界があるし、他国の選手も鍛錬しているに違いない。精神的に自己の能力を出し切ることや、経験や戦術で補う部分は陸上競技、特にトラック種目は小さい。400mリレーで決勝に残るのはすごいと思うが、バトンパスのうまさでかなりカバーしている。
 とにかく、苦戦した日本選手だが、身体能力の差を考えると大健闘だと考える。

 マラソンはペース配分など、戦略を練れる部分があるが、地力(男子は日本選手が2時間7分~8分、アフリカの選手は2時間4~5分)が違い過ぎる。2時間4~5分台の選手が4、5人なら、その日の調子やレース展開によって、メダルに食い込む可能性もあるが、4~5分台の十数人ひしめく層の厚さでは、その可能性は極めて低い。
 メダル獲得があるとしたら、有力選手たちが前半からハイペースで飛ばし潰れ、ペースを守って後方から抜いていくパターンしかないが、層が暑いのでどうしても3~5人ほどハイペースにも生き残ってしまう。今回の中本選手はほぼ理想的な展開だったが、やはり上位陣が厚かった。
 中本選手以外の男女の日本選手は惨敗と言って良い。そこで考えるのは、代表選考の騒動だ。毎回のゴタゴタの大騒ぎに、はたして意味があるのだろうか?もう、一発選考で良いのではないだろうか。
 しかし、一発選考はスポンサーの絡みで現実的には難しい。それなら、せめて「世界選手権での日本人の最上位のメダル獲得者は内定」という選考基準は外すべきである。
 マラソンに関しては、世界選手権に出場しない有力選手が多く、そこでの好成績をそのまま評価するのは疑問が大きく、実力のある者の機会をなくすだけであるし、残りふたりを3大会(世界選手権を選考レースに加えると4大会)で選ぶのは無理がある。


 個人的には、一発選考は譲れないところだが、最低限、「世界選手権最上位メダル獲得者内定」は外して欲しい。
 あと、選考レース数(現行だと3)より代表人数が少ないと選考に無理が生じると言ったが、選考3ないし2レースで、代表2人、或いは、1人を選出し、残りの1人、または、2人を、最終レース(男子は琵琶湖、女子は名古屋)で、上位1名(2名)を即代表としてはどうだろうか?
コメント
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