英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第32話「百日の太政大臣」

2012-08-19 19:47:52 | ドラマ・映画
「出雲でのお暮しは時忠様に何の変化ももたらさなかったものと、お見受けいたしまする」
……………「基実様に盛子をめとらせたように、基房様を新たな娘婿となさればよろしい」と言った時忠に対しての盛国(上川隆也)の発した言葉である。

 前々から、ちくりと一言、絶妙な突っ込みを披露してきた盛国であったが、今週も会心の一撃であった。


 私の願いを聞き入れたのか(そんなことはない)、大納言、内大臣、右大臣、左大臣、太政大臣、摂政などの官職やその地位をさりげなく会話の中で教授してくれたのは嬉しい。

 太政大臣の意味は有名無実の官職(閑職)であったのか!
 藤原那綱(岡本信人)の助言、滋子(成海璃子)の後押しで内大臣に昇進した清盛(松山ケンイチ)であったが、後白河上皇(松田翔太)の策謀で踊らされていたに過ぎなかった。
 有名無実の太政大臣に押し込められてしまった清盛であったが、それを逆手に取り、平家一門の地位を上げるだけ上げた。

 双六(きまぐれ)大王・後白河上皇策略大臣・清盛は見応えがあった。
 これに、無言陰険大臣・藤原兼実が絡む。実際はその兄・藤原基房(細川茂樹)の方が表に出ていたが、この陰険そうな兼実役の相島一之さんはハマり役だ。

 乙前(松田聖子)と祇園女御が同一人物だったのか!(祇園女御と乙前を同一人物とするのは、藤本有紀氏のオリジナルとのこと)それにしても、年を取らないねえ。



 う~ん、伊東祐親(峰竜太)、小心者過ぎ!
 それを、頼朝(岡田将生)が逆恨み!



【ストーリー】(番組サイトより)
 清盛(松山ケンイチ)は武士として初めて大納言にのぼった。前代未聞の出世に、貴族たちは反発するが、清盛の娘婿である摂政・基実(忠通の子:村杉蝉之介)をうしろだてとした勢いはとまらない。後白河上皇(松田翔太)はそんな清盛の動きをけん制する。
 一方、伊豆の頼朝(岡田将生)は、監視役の豪族・伊東祐親(峰竜太)の娘、八重姫(福田沙紀)と恋仲になっていた。祐親は、大番役で京の清盛のもとに仕えており、その留守中のことだった。そんなとき、八重姫が頼朝の子を宿していることがわかる。頼朝は命にかえても八重姫とその子を守り抜くことを誓うが、それは更なる悲劇の始まりであった。
 京では清盛がさらに内大臣に就任、清盛はさらなる出世のため、五節の会にて極上の舞を献上して権威を示そうとする。だが五節の会当日、貴族たちのいやがらせで舞姫が追い返されてしまう。そんな中、清盛と後白河上皇の前に、舞姫として乙前(松田聖子)が突然、現れた。
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五輪雑感 ~総括と言うより、いろいろ、もろもろ~

2012-08-19 16:38:06 | スポーツ
①誤審問題
 誤審はあってはならないものだが、人間が行うことなのでどうしても生じてしまう(かと言って、機械に判定を委ねるのは、競技の面白みを損なったり、競技の流れを分断してしまう可能性が高い)。
 しかし、今回は、誤審と言うより、「不手際」が目立った。その中でも、柔道のジュリー介入(審判の操り人形化)、体操男子団体のあん馬の内村選手の終末技の解釈による採点の変更、そして、女子ハンマー投げの投てき無感知事件が3大不手際と言えよう。
 女子ハンマー投げに関しては、nanaponさんも取り上げておられるが、あれも酷かった。
 ドイツのハイドラー選手の5投目がメダル圏内の大投てきだったが、測定されず掲示板にも記録が出ない。その状態のまま、次の選手が投てきしてしまう。その後、その次の選手の投てきの記録がハイドラー選手の記録として掲示されてしまった。(ハイドラー選手の5投目より明らかに5m以上短い記録)
 ハイドラー選手は抗議するが、なかなか埒(らち)が明かない。その後、ハイドラー選手が5投目をやり直すこととなり、再投てきしたが記録は伸びない。
 そのままの状態(5投目はファール扱いになったかもしれない)で、競技は継続され、結局ハイドラー選手は8位に終わった。

 ここからは想像だが、ハイドラー選手の5等目を計測者がファールと錯覚し計測を行わず、本部(記録・掲示側)は計測者の計時の報告を待っていたが、その間に、ハイドラー選手の投てき者が試技を行ってしまった。その投てきを計測し報告、その記録がハイドラー選手の記録として掲示されてしまった。
 この想像が合っているとしたら、まず、計測者がファールと勘違いしたのがひとつ目のミス。ハイドラー選手の記録が確定しないまま次の選手の試技を行ったのが二つ目のミス。そして、ハイドラー選手の抗議をしっかり確認せず、再試技させることで妥協しよう(ごまかそう)としたのが3つ目のミスで最低の行為。
 その後、ハイドラー選手の5投目が認められ、彼女が銅メダルを獲得したのは良かったが、5投目が認められたのは競技終了後。6投目の前の段階で彼女の投てきが認められていたら、他の選手の6投目に向かう気持ちが違ったはず。特に、6投目を投げる時点で3位であった中国選手、もし、この段階で彼女が4位と認識していたら、彼女の投てきも変わっていたかもしれない。少なくとも、気持ちの上では違っていたはず。
 競技終了後、銅メダルから4位に降位させられたのは気の毒で仕方がない。

 この不手際は、ハイドラー選手の抗議の時点で防げたはずである。今大会、一番の最低な不手際であった。

②ダサいのでは?日本のユニフォーム
 日本選手団の公式トレーニングウェア(基調が紺色で、ラインが入ったもの)って、非常にダサいように感じたが、私だけだろうか?
 五輪用ではないがサッカーのユニフォームはもっと酷いが、どういう基準や感覚でデザイナーを選んでいるのか、非常に疑問である。

③五輪は世界一を決める場ではない?
 いえ、ある意味と言うか、ほとんどの意味で世界一を決める場であるのは間違いない。国も個人も力の入れ方が違うのだから。
 ただ、卓球の中国、長距離のエチオピアやケニヤ、体操のアメリカ女子やその他数カ国などいくつかの競技で、選手層が厚過ぎて代表から漏れてしまう有力選手が数多くいる。
 ある程度、国で絞るのは仕方がないが、卓球の個人戦など一カ国3人(現行は2人)に戻してはどうか?私は実力があるものがメダルを取るべきだと考えるし、レベルの高い世界レベルの技や試合が観たい。
 五輪が肥大化している。それに歯止めを掛ける動きは理解できるが、開会式や閉会式をあれほど盛大に行うのならと思ってしまう。

 それに、体操では個人総合、種目別では決勝に出場できるのは各国2人までに制限される。単純に予選で上位○名ではなく、チームで3位の成績のため、上位に入っていても決勝に出場できないのである。内村選手の平行棒は予選5位であったが、田中兄弟が上位にいたため出場できなかった。
 これはおかしい。各国の選考会をクリアして参加しているのに、さらに予選で好成績を出しても、各国2人の制限で決勝に参加できないのは理不尽である。アメリカ女子の個人総合メダル有力候補もアメリカで3番目だったため出場資格を得られなかった。
 これって変だと思う。もちろん、格闘技系は各国ひとりなので、それを例に挙げると黙らざるを得ないが、じゃあ、陸上競技はどうなのか?
 男子200mのジャマイカは金銀銅独占している。これ、予選(準決勝)で各国2人まで制限しないの?男子200mに限らず、陸上競技は決勝に同一国で3人出場していることは稀ではない。
 陸上競技が変なのではなく、体操競技が変なのだ。


④増田明美氏の解説はもうたくさんだ
 マラソンだけでなく、女子の中距離まで増田氏が解説している。彼女の選手に対する取材は詳細である。先週の生い立ちや家族構成まで把握しているのには恐れ入る。しかし、その選手が貧乏で中学に入るため兄が学校をやめて学費を稼いだとか言う情報を言う前に、ちゃんとした解説をして欲しい。
 マラソンの解説はともかく、中距離に関しては素人レベル。明らかにペースが落ちたのに気がつかなかったり、レース展開の機微を全く理解(把握)していない。

⑤残念な走り高跳びの中継
 大概の高跳びの中継は、最初の高さの試技の後は、他の競技の中継がされて、メダル争いが絞られまでは、ほとんど実況がされない。競争相手が失敗して金メダルが決まったという瞬間だけ中継されて、あとは優勝者の跳躍の映像を流して終わりということもある。
 今回は、並行して行われた男子5000mと男子やり投げがメーンとなってしまい、恐れた展開(中継)となってしまった。100mでスタートとゴール手前15mを見せられて、何が面白いと言うのだ。
 高跳び観戦の醍醐味は、最初の高さではほとんどの選手が余裕のある綺麗な跳躍をするのに、ある高さまで来ると、とたんに跳躍がおかしくなる。その前の跳躍では、2センチ(3センチ)高くなっても問題なく跳べる余裕があったとしてもである。
 そこらあたりの微妙な感覚や、緊張感、徐々に絞られていく様子など、見どころが多く面白い。

 あと、優勝したチチェロワ選手(ロシア)の跳躍を少ししか観れなかったのが残念。最初の高さでは、多くの選手が余裕のある綺麗な跳躍をしていたが、その中でも、彼女の跳躍は別次元の放物線を描いていた。彼女だけ引力から自由になったのではないかと思わせるようなふわりとした跳躍。観衆も彼女の跳躍だけは「ホウッ」という感嘆のため息に近い声をあげていた。
 北京のゴールドメダリストのティア・エルボー(ベルギー)の失敗(脱落)シーンもないし、アメリカ選手のスピード感あふれる跳躍も観たかった。
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『トッカン 特別国税徴収官』 第5話

2012-08-19 11:20:43 | ドラマ・映画
 前回(五輪の関係でかなり間が空いてしまったが)、初回からのエピソードにケリを付け、今回からは新章突入といったところか。
 ぐだぐだ感が強く、結局解決していないんじゃないかと思うところなど、突っ込みどころは多かったが、意外性だけを重視する刑事ドラマとは違う人間ドラマという意味で面白みも感じた。

 今回気がついたことは、鈴宮(井上真央)の話し方が、以前よりモタモタしたところがなくなったので、聞きやすくなった。これは、演出家や監督の指示なのか、視聴者からの苦情からの改善なのか、それとも、前回までのエピソードで鈴宮に自信のようなものが芽生えたからという脚本によるものなのか?(最後の理由と思いたい)

 今回のエピソードは、木綿子(鈴木砂羽)中心のストーリーだったので、鈴宮の危うさが減少し、展開に安定感があった。綺麗にまとまったとも言えるが、物足りなさも感じた。トッカン(特別国税徴収官)鏡(北村有起哉)の鈴宮いじりが少なかったせいもある。

 まあ、何より譲渡所得税を滞納していた演美(小島聖)が 貢いでいた男が登場した時、思わず、
「出た~」
と言ってしまった。
 鈴木一真である。胡散臭さぷんぷんで、演美が騙されているのは確定だ。


【その他の感想】
①木綿子と演美が友人で、携帯番号も登録してあるので、かなり親密だったと思われる。しかし、3000万も貢いで税金を滞納していることも知らなかった。どの程度の親密さだったのだろう?
 それに、演美が36歳まで独身というのは不自然(木綿子はあり得そう)で、貢いでいること(付き合っていること)を相談する友人・同僚や身内はいなかったのだろうか?
②嫌な女・南部千紗(木南晴夏)がしつこく登場。鈴宮とは親友になっていく可能性もあり
③前エピソードーで、友達を装い鈴宮を陥れた相沢芽夢(美波)も再登場。
 本質的には気が合いそうでも、鈴宮から接近していき、芽夢から仲直りを申し込むのには抵抗を感じる。芽夢はずうずうしすぎるし、鈴宮の方から近づくというのも、違和感が。
 千紗に相談することといい、よほど友達がいないのか鈴宮は。
 芽夢が壊してしまった眼鏡を弁償しに来るとか、芽夢が似合わない伊達眼鏡を掛けていたというのなら、すっきりすると思うが。
④貢がせた金で従業員に給料を支払ってやれよ


★下↓の番組サイトのストーリーに対する突っ込み
・「32歳で大手商社マンの夫を持ち、仕事もできる柔和な女性」という表現だが、これでは夫が32歳なのか女性(喜理子)が32歳なのか分からない。「大手商社マンの夫を持ち、仕事もできる柔和な32歳の女性」とすべき

・高校生で1000万もするバイオリンを使うのか!

【ストーリー】(番組サイトより)
 夏の人事異動で室町税務署に新しい徴収官がやってきた。錨(いかり)喜理子(星野真里)は、32歳で大手商社マンの夫を持ち、仕事もできる柔和な女性。
 彼女より4歳年上でいまだ婚活中の木綿子(鈴木砂羽)は面白くなく、あまりの完璧ぶりに違和感を感じる。

 そんな中、鈴宮(井上真央)たちは女子高の音楽教師・桑原演美(小島聖)の徴収に向かうことに。彼女は父親からマンションを相続し、それを売却した際の譲渡所得税約500万円を滞納していた。鈴宮から演美のの名前を聞いた木綿子は驚き、同行を願い出る。
 演美は木綿子の高校の同級生で、同じオーケストラ部に所属していた友人だった。真面目な演美はプロのバイオリニストを目指したが、途中であきらめて教師になったという。

 木綿子は鈴宮の同席のもと、演美をレストランに呼び出す。久しぶりの再会に会話を弾ませる演美と木綿子。演美は高校時代から使っているバイオリンを持ち歩いていた。値段は1000万円ほどで、人気バイオリニスト川瀬瞳の1億円のバイオリンに比べれば安価だが、演美にとってはそれ以上に価値のある大切なものだった。
 そして木綿子は用件を切り出す。演美は「お金は知り合いに貸している。明日、給料が入ったら少しでも税金を払いに行く」と約束する。

 だが翌日、演美から「親戚が入院してどうしてもお金がいるので、返せなくなった」と電話が入った。不審に思った木綿子は鈴宮と演美の周辺を調べ始める。
 すると驚くべき事実が明らかになり……
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