英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ガリレオ2』 #7「偽装う -よそおう-」

2013-05-28 22:43:27 | ドラマ・映画
烏天狗、壁抜け、コンクリート漬けされた祠、ミイラ、神主の白骨死体
      ………………『TRICK』の世界?
(そう言えば、第1話も)

 烏天狗のミイラや神主の死は関係なかったし、この時代、真剣に「烏天狗が壁抜けする」と主張する警官もないだろう。となれば、警官の合田が犯人か一枚かんでいるのかなあと思ったが、違った。
 結局、遺体発見者である娘・結衣の偽装工作であった。先週の『遺留捜査』も同じパターンであったが、『遺留捜査』の方が面白かった。

 見どころは「ロッキングチェアの力学から他殺の場合は反動で前に放り出され、自殺の場合は銃の発砲と撃たれた衝撃が相殺されて落ちない(座ったまま)」という湯川の考察と「偽装工作の理由が、死亡順による遺産相続の可否」というぐらい。
 あとは、傘を忘れて体が濡れていたということぐらいだけど、ずぶ濡れになるぐらいの雨で傘を忘れるというのはどうも不自然。それに仮説を裏付ける根拠と言い切るほどの根拠ではないと思う。

 その他の面白かったのは、栗林の代行授業に男子生徒3人だけだったことぐらいか。

【あとは不満点とか疑問点ばかり、だらだら書くのも、読んでもらうのも何ですから、例によって箇条書きです】
①かなりの激しい雨だが、影がクッキリできるほどの晴天だった。(皆さん忙しいしロケなので、致し方なし)
②現場の壁に「烏天狗」と書くのは悪乗りしすぎ。母が殺されたのに、ああいう字を書くものなのか?
 筆跡鑑定や筆など余計な偽装の証拠を残すだけだし。素手で筆を持っていたし、素手で鍵を掛けていた。

③遺産相続のためとは言え、偽装工作は義父が母を殺したことを隠ぺいすることになる。「お金のことはどうでも良かった」と言うが、それなら、義父の罪を隠ぺいする方が遺産より重大だと思う。
④義父は自殺するような人物には思えない。この義父が母を殺して自殺というのも無理やりの設定に感じる。
⑤湯川は、帰りがけに玄関に掛けてあった傘の滴が垂れているのを見て真相に気づくが、時間の経過からあの時点でまだ滴が垂れているというのは無理がある。
⑥ロッキングチェアに遺体があることに関する論理自体は、傘の滴を視る前から可能であり、その疑問を放置して帰ろうとするのは湯川らしくない。
⑦湯川たちを事件に巻き込んだ学生・遠野みさきの栗林に対するぞんざいな態度が不愉快。まあ、あまり尊敬できない栗林の人柄ではあるが、尊敬できなくても尊重ぐらいはしてほしい。
⑧母親は義父によって絞殺されたが、義父が銃で自殺した時にはまだ息があった可能性はないのか。犯行の順番は立証できても、死亡の順番までは立証できないのでは。
⑨美砂が湯川の研究室で好き放題していたが、湯川と直接係わることがなかったので、湯川にやり込められたり、振り回されることもなかったので、悪行だけが印象に残ってしまった
⑩湯川は結衣に「気が動転して現場を荒らしてしまった」と言うようにアドバイスしたが、気が動転して『烏天狗』と壁に書くものなのだろうか?


【ストーリー】番組サイトより
湯川学(福山雅治)は、助手の栗林宏美(渡辺いっけい)、湯川ゼミの学生・遠野みさき(逢沢りな)とともに学会に出席する。その帰り道、湯川たちは、みさきに誘われて、彼女の地元にある神社に奉られているという天狗のミイラを見に行くことになった。

だが、一行がその神社――御座位神社に到着すると、みさきの幼なじみだという警察官・合田武彦(渡部豪太)が現れ、捜査協力に対する感謝の言葉を湯川に伝える。実は、御座位神社の神主が、3週間ほど前に烏天狗のミイラが納められている祠をコンクリートで固めてしまったという。烏天狗がミイラを取り返しにくる、という理由からだった。しかし、その神主は2週間前に白骨死体で見つかっていた。地元警察は、神主には心臓の持病があり、度々発作に襲われていたことから事件性はないと判断していた。だが、もし祠にミイラがなければ、神主は烏天狗に殺されたかもしれない、と合田は言うのだ。この話に興味を抱いた湯川は、みさきが予め用意していた機材を使って、祠の中を調べることにする。するとそこに、小島結衣(香椎由宇)という女性がやってくる。結衣も、みさきたちの幼なじみで、死んだ神主と最後に話をした相手でもあった。

同じころ、岸谷美砂(吉高由里子)は、湯川の研究室を訪れていた。湯川が捜査協力などで使った金の領収書に関して、詳しく説明してもらうためだった。湯川が不在だと知った美砂は、ゼミの学生たちに協力を求めた。
そんな折、思わぬ事件が起きる。結衣の両親、太一(中丸新将)と啓子(宮田早苗)が自宅で殺害されたのだ。そして、殺害現場の壁には『烏天狗』という文字が書かれており…。
コメント
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