英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『幽かな彼女』 第8話「いじめスパイラル」

2013-05-30 22:29:52 | ドラマ・映画
「なぜ、そんなこと(いじめ)をするの?」
「おもしれえからに決まってんだろうが!」


・家庭、学校、社会など不満やストレスのはけ口
・いじめられたことへの間接的復讐
・いじめられるより、いじめる方がまし(傍観も含む)


 と、もっともらしいことを挙げたが、私は理解できない。
 いじめられている当人はもちろん辛くて悲しい。傍観するものにとっても≪放ってはおけない、でも、報復が怖い≫というストレスが溜まる。加害者たちもいじめることでストレスが解消されるのだろうか?もしそれでストレスが解消されるというのなら、病院か鑑別所に収容すべきだろう。
 いじめることがストレスの根本的な解消にならないことを自覚しているのなら、加害者側も不毛感を感じてストレス解消どころか増幅してしまうのではないだろうか
(加害者側を擁護しているのではないです)。

「いじめをやめろ」と言うだけでは、ドラマ中でも語られていたが、効果はなく、かえって逆効果なのだろう。やはり、不満(ストレス)の根本的な解決をしないとダメなのだろう。
 親が子どもをよく見て気づくのが一番であるし、当然でもあるのだが、いじめに走ること自体、異常な行為であり、そういう行為をしてしまうように育てたのは親の責任、親が悪いので、そういう親が子どもの異常に気づく訳がない。これも「負のスパイラル」だ。
 となると、どうしようもないということになるが、いじめを傍観しない子どもを育てるようなまともな親の割合が高くなれば、いじめは抑えられるはずである。
 やはり、まず、それぞれの親が、しっかり親の務めを果たすことが第一なのではないだろうか。………と、私(英)はここでハタと考える………≪私はまともな親だったのだろうか?≫と。

 ドラマでよく出てくるいじめが、水をぶっかけられたり、ノートや本や机に落書きされたり、体操服を破かれたりというひどい状況だが、これだと発覚しやすいし、言葉は悪いが証拠も残る。
 実際はもっと水面下で為されているのではないだろうか。メールや言葉による攻撃、ものを隠す、恐喝、そして無視……




『いじめ対策強化月間』
・もし苛めがあっても、対外的には「いじめはない」って言い張れ
  ~「いじめがある」ってなっただけで、指導力不足のマイナス評価されてしまう~
・(マスコミ対応マニュアル)基本「いじめには気がつきませんでした」で通せ
  ~表沙汰になったら、徹底的にしらを切れ~

 教育委員会、最低。

『千穂の体験講座』
・対策はない。何もしない方がいい
・「自分はいじめなんかには気づいていない」という顔をしていればいい
 (千穂は教育委員会の水に合いそうだ)
 「自分はいじめっ子だった経験から言うと」と言っていたが、本当はどうなのだろう?いじめられていたのかも?

『窪内先生の分析』
・大人がどう立ち回っても、子どものいじめはどうにもならない
・いじめっ子は弱虫が多い

ここから、千穂VS窪内の戦いが始まる。(林先生は個人情報流出に関係しているらしいが、もっと裏があると思う)

相田拓途を中心に立ち上がる意思を確認
 岡本香奈、柚木明日香、葉山風、手嶋健太郎、藤田ともみ、藤江俊介、野本香織、石田航、根津亮介が見つめ合い、うなづく。
 ちょっとうれしいシーン。ただ、皆の反応の仕方が微妙、驚いたり(香奈)口ごもったり(明日香)、鞄を肩に掛けて逃げるのかと一瞬思わせたり(健太郎)……大丈夫だよなあ。

アカネの過去、副校長との関係も明らかになる
 熱血で優しい先生。
 当時の茜先生は、芯は同じだと思うが、今の能天気な感じはなく、昭和の女性教諭の感じがプンプン。それに慈愛にあふれた女性だった。自分を刺した男子生徒をも慈しむ……その姿に見惚れてしまった。


「信じます、生徒を…、自分が生徒たちのためにやってきたことを。
 子どもの問題を、大人の手だけでどうにかしようとするのが間違いなんです。
 大事なのは、大人が見守っていることで、子どもの心の中に勇気を生むことじゃあないですか」

「それ(いじめ)は……この教室にいるみんなが一番よく分かっているはずです。
 次は自分がターゲットになるかもしれない。
 自分の安全を確保したくて、他の誰かが嫌な目に合っているのを、それをただ傍観している。
 それも僕はいじめだと思います。そのことを皆さんにも、ちゃんと理解して欲しいんです。
 このクラスで今起きている問題は、ぼくには解決できる力がないかもしれません。
 それでも僕は……皆さんのことを担任として、ちゃんと見ていようと思っていますから


   ……生徒たちが、暁の言葉に勇気づけられていく。


「今日ではっきりわかりました。神山先生って馬鹿なんですね」
「それでいいのだ!」
(実際は「それでいいんです」と言った)


小夜を誘うりさから、拓途、亮介らが立ち向かい、いじめは解決か……それで済まないのはお約束だが……

【今回のしょーもない突っ込み】
 「廊下は走らない!」……うん、当然だ。と言うか、走れないよねぇ


【ストーリー】番組サイトより
20数年前、暁(香取慎吾)の部屋に住んでいた小原南中の生徒は、渡辺という政治家の息子だったとわかった。暁はそれがアカネ(杏)の教え子で、和泉(真矢みき)はその同級生だったのではないかと考え、当時の学校のことを調べ始める。

同じ頃、りさ(山本舞香)と取り巻きグループの女子生徒たちが小夜(森迫永依)に近づき、ほかの生徒との接触を邪魔するかのようにつきまとい始めた。クラスの生徒たちは小夜がイジメられていることに気づくが、巻き込まれるのを恐れ、見て見ぬふりをする。りさは、暁の部屋を訪ねていた小夜と暁の関係を勘ぐり、隠し撮りした写真をネタに小夜を脅迫していたのだった。

亮介(森本慎太郎)から相談を受けた暁は小夜を救う方法を探るが、千穂(前田敦子)は放置すべきだと忠告。大人が下手に動けば事態を悪化させると告げる。その言葉に暁は7年前の失敗を思い出し、何もできなくなってしまう。

放課後、ついに暁が「滝沢茜」の名前を切り出すと、和泉は小原南中の生徒だった27年前のことを打ち明けた。茜は和泉が3年生のときの担任で、やさしい熱血教師だったという。そんな中、暁が「渡辺」の名を口にすると、和泉は「私のせいで、茜先生は命を落としました」と事件のいきさつを告白して…。

その夜、小夜のイジメについて思い悩む暁に、アカネは「大事なのは大人が見ていることで、子どもの心の中に勇気を生むこと」と助言。翌朝、教壇に立った暁はクラスにイジメがあると話し、担任として生徒たちをちゃんと見ていると訴えかける。この言葉に励まされた拓途(神宮寺勇太)らはりさに立ち向かい、小夜を解放する。

一方、学校に来ていたアカネは、突然、事件の夜へと連れ戻される。教室で生徒の渡辺淳也に刺され、倒れた茜の「迎えに行かないと…」という声とともにマンションの部屋に飛ばされたアカネは、うずくまる淳也を「大丈夫」と抱きしめ…。

その頃、千穂は窪内(林泰文)が生徒の個人情報を密かに集めているのを知って疑念を抱き、窪内が引きこもる理科準備室に忍び込むが…。

イジメを邪魔されたりさは激怒。取り巻きのグループと小夜を待ち伏せし、「服を脱げ。動画撮るから」と迫る。矢沢舞(飯豊まりえ)は止めようとするが、かえって逆上したりさに刃物で切りつけられる。

そんな中、アカネの姿がないことに気づく暁。吉岡(佐藤二朗)から、憑代にアカネが繋がっていないと聞かされた暁はがく然となり…。
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