英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ガリレオ2』 #8「演技る -えんじる-」

2013-06-04 23:31:42 | ドラマ・映画
二重の工作だったが……
・携帯電話の着信によるアリバイ工作
 携帯電話の携帯性を利用した平凡な工作だった
 にもかかわらず、しかも、わざわざ湯川が再現して見せたのに、察しの悪過ぎる美砂
・南の空の月と北の空の花火を同じ画面で撮る
 これも鏡を使った単純なトリック(テレビ画面に鏡面フィルムを貼ったのは、やや斬新)

役者の性(さが)に魅入られた女優の偏執性も見所だったが……
 この偏執性を演じる蒼井優は熱演が見せ場だったかもしれないが、私的には引いてしまった。
その異常さを湯川が糾弾するが、最後が今一つだった
「僕はあなたの演技を観たいとは思えない。
 人を殺した女優が殺人のシーンを演じる。
 それが経験に裏付けられた最高にリアルな演技だと思い込んでいるのは、演じている本人だけ。
 それを分かりやすい言葉でいうと、何と言うかね、岸谷君」
「自己満足」
「正解。では、失礼します」
チケットを置いて、立ち去る湯川。

 きつい言葉には違いないが、今一つ、キレがない。私なら
「殺人のシーンを演じるために、殺人を体験する。しかし、それは演技ではない。
 経験を再現しただけに過ぎない」

と言わせたい。


魅力のない岸谷美砂
★役作りの為、人間観察を日課のように行う神原敦子の岸谷美砂評
・20代半ば
・自分はできる女だと確信している
・気が短い
・事情聴取していても常にイライラ
・こちらの答もロクに聞かず、次々と質問を浴びせかけてくる

自己中心でうぬぼれ女というのは的確な評だ。しかし、これでは足りない。
・犯人が誰かを嗅ぎ分ける勘だけは良い
・他力本願
・礼儀知らず
・頭がよくない
・人の評価が気になる

こういう欠点があるのは、別にかまわない。
欠点があっても、それを補う魅力があればよい。
しかし、ここ数回は、単なる「嫌なダメ女」でしかない。

最初の頃は魅力を感じる場面もあり、湯川とのやり取りも面白かったが。



 あの花火代って、相当高額になると思うが、大丈夫なのだろうか?
 最終回に、今までの経費の請求書が美砂のもとに届くというオチなのだろうか?

 蒼井優は熱演だったかもしれないが、丸山智己や佐藤仁美は、本当に脇役だった。
 時間も延長していたが、先週に引き続き、薄っぺらさを感じた。


【ストーリー】番組サイトより
 帝都大学物理学科准教授・湯川学(福山雅治)を訪ねた岸谷美砂(吉高由里子)は、人気劇団の代表・駒田良介(丸山智己)が刺殺された事件について助言を求める。
 駒田の死体が自宅マンションで発見されたのは午後7時50分。殺されたのは、その約20分前だと思われた。なぜならその時間に、駒田は劇団の看板女優・神原敦子(蒼井優)と衣裳係の安部由美子(佐藤仁美)に電話していたのだ。ふたりは、カフェで一緒だった。そのとき駒田が何も話さなかったのは、助けを求めようとしたもののすでに瀕死状態だったためではないかと推察された。駒田からの電話に異変を感じた敦子と由美子は、彼のマンションを訪れ、敦子が持っていた合鍵で中に入って遺体を発見したのだという。駒田の部屋はマンションの20階にあり、ドアも窓も施錠されていた。

 ほどなく美砂は、敦子が駒田と恋人関係だったことを知る。駒田の部屋は劇団の事務所でもあったから、と合鍵の件を説明していた敦子は、その件を指摘されると、半年ほど前から交際していたことを認め、彼のことが大好きだった、と言って涙をこぼす。その際、駒田が由美子にも電話したのは何故だと思うか、と問われた敦子は、彼女の名前があ行の最初に登録されていたからではないか、と返していた。
 事件から数日後、美砂が湯川の研究室で捜査に進展がないことを嘆いていると、ふいに湯川がコーヒーでもどうだ、と言って美砂を誘った。美砂とともに階段教室にやってきた湯川は、研究室から勝手に持ち出した栗林宏美(渡辺いっけい)の携帯電話を使い、敦子がある方法でアリバイを作れることを証明して見せるが…。
コメント (2)
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