英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『空飛ぶ広報室』 第9話「つのる想い・あふれる涙」(最終回についての訂正あり)

2013-06-10 23:10:55 | ドラマ・映画
今回は考えさせられる内容だった。(ブログも客観的な視点が必要だなあ)

 偏見に満ちた意見を放送したことに対するそれぞれの見解
リカ「誤った誤解を与える放送をしたことを許せない、訂正をしたい」
テレビ局「その発言は、局のモノではなく1コメンテーターのモノなので、局として訂正も謝罪も必要ない」
空幕広報室「事実と違う内容であったこと、コメンテーターのあまりにも一方的な偏見を公共の放送で流したことへの抗議」(抗議を表明したことに意義がある)

 リカの主張も理解できるし同意したいが、自衛隊側に寄り過ぎである。それに、テレビ局の対応も妥当だと思う。
 まあ、いい加減なコメンテーターを登用したこと、偏ったゲストの発言を修正するか、確認を取らなかったことは落ち度であろう(生放送なので難しい面もあるが、司会者の資質、テレビ局の質を問われる)
 空幕広報室が放送中に「ねつ造したものではない」と訂正を求めなかったのは、疑問だ。

 長期的に観れば、あのPVが事実であること認知されるように思う。ネットや世間を舐めてはいけない。それに、ライバル局もTBSの落ち度……違った、帝都テレビの落ち度を突っつき、PVがねつ造でないことが明らかになると思う。


報道部の部員は……嫌な奴だった。
「いい人たちだから認めろって言うの、いい人たちだから謝罪しろって言うの?
 俺は別に、自衛隊に対して何とも思っちゃいないよ。
 お前は何なの?自分の意見通りに世の中が動かないと我慢がならないわけ?
 肯定するもいる、否定する人もいる。それじゃ、いけないわけ?
 お前はいったいどの立場でものを言ってんの?」


 一見正論を言っているようだが、確かに一理あるが…
 リカが噛みつくきっかけになったことば、
「終わった話ほじくり返して、しかも、自衛隊の連中なんかの肩持って、あの女、マスコミの自覚あんのかね?」
 終わった話として片づけてしまう意識、「自衛隊の連中なんか」と言っておきながら、「何とも思っていない」と言い切る自分の言葉に責任のなさは、何なのだろうか?


 今回、皆、辛い思いをした。特にリカは加害者側の気持ちで、しかも、社内の立場も苦しくなってしまった。秋恵 (南明奈)も父への思いが踏みにじられて悲しい。
 それでも、すれ違うというか、空井がリカを誤解せずに済んだのは良かった。
 ナイスだ、カメラマン・坂出!

 次回は、最終回←間違えました。「次回は第10回」が正しく、最終回はもう一話あと、らしいです。
 原作とは離れたエピソードらしいが、原作者・有川浩さん(女性です)が良かったと思った台詞があるとのこと。きっと鷺坂室長が含蓄のあることを言ってくれるんだろうなあ。
 ブルーインパルスが空を切り裂くように、気持ちのいいストーリーを期待します。
 


【ストーリー】番組サイトより
 ドキュメンタリー風の新 PV の評判がよく、鷺坂 (柴田恭兵) はじめ広報室メンバーは上機嫌だった。そして、リカ (新垣結衣) が自信作だと言った 「あしたキラリ」 の放送も決まっていた。「父への想いを胸に~輸送機に乗せた夢/26歳・航空自衛隊整備員」 と題したミニ番組は、空自の PV 同様みんな期待して放送されるのを待ち構えていた。ところが、就職説明会や自衛隊ホームページで流した空自の PV が、新聞や帝都テレビの報道番組でねつ造した作り物のように批判され、リカをはじめ関わった人たちは愕然とする。
 空自広報室から帝都テレビへ抗議の申し入れがあり、局側は上層部で話し合うものの、番組内での謝罪や訂正も行わない決定が出た。それを知ったリカは抗議をするが、そのことが思わぬ方向に向かい…。

 一方、誰がなんと言おうとリカが必ずフォローしてくれるはずと信じている 空井 (綾野剛) は、直接リカと話がしたくて連絡をしていたが、リカは今の状態では空井に会えないと思い、会うことを拒んでいた。そんなとき、追い討ちをかけるように、リカが空幕広報室の男に入れあげているから自衛隊を庇うんだと言う噂が流れていることを知らされ…。
コメント (3)
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