英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『幽かな彼女』 第10話「神山先生、最後の授業」

2013-06-12 18:02:28 | ドラマ・映画
今回の見所(柱)はふたつ。
1.アカネの死の真相と、それが明らかになることで副校長のわだかまり「生徒を信用しない」が解ける
 アカネは渡部淳也に殺されたのではなく、自殺しようとした淳也を止めようとしたアカネが刺されてしまったというのが真相だった。
 副校長は、自分が茜先生を騙し、そのせいで茜先生が殺されてしまった。茜先生の生徒である自分と淳也が先生を死に至らしめたという思いが、生徒を信じず、生徒を許さなくなっていた。リサの事件を一方的に処分を降し、リサの復学も認めないという判断も、そういうわだかまりがあったからだ。

 このドラマの大きなポイントであるアカネの死の真相、主要人物の一人の副校長のトラウマが解決する大きな事象のはずだが、いまひとつ、感情移入ができなかった。
 というのは、リサの事件以後は副校長らしくない処断だったが、それまでは、実に客観的、理論的で厳しくも優しさのある判断を見せていた。リサの事件が淳也の事件と似ているといことはあるが、副校長の変調ぶりには不自然さを感じた。

 深読みしすぎかもしれないが、副校長が「らしさ」を発揮したら、今回のリサの復学問題が暁の転任問題までこじれなかっただろう。
 リサの父親が権力者であるとは言え、その要求があまりにも理不尽なもので、副校長が正常だったら、「マスコミに公表する」という強硬手段をちらつかせ教育委員会を押さえようとはせず、根本的な解決手段を採ろうとしたはずだ。リサの復学も応援するはずだ。ストーリーの都合上、副校長が変調でないといけなかった?

 なので、アカネの死の真相、副校長のわだかまり、リサの復学問題をうまく絡ませ、ストーリーの巧みさを感じたが、本来はもっと大きなヤマとなるはずのアカネの死の真相が流れてしまったように感じて、残念だった。


2.本音をぶつけ合いリサがクラスメートに受け入れられる
 暁自体もそうだったが、生徒との距離を保ち、深くかかわらず、踏み込まないようにしていた。
 しかし、岩名先生の口癖ではないが「ぶつかり合って、生まれることがある」。
 ぶつかるのは痛い、時には怪我もする。距離を保ち、ぶつからないのは安全で傷つかない。しかし、ぶつかって生まれるモノもあるし、困難や痛みを克服してこそ、面白い。

 暁は自分の教師としての姿勢を生徒たちに語っていたが、それは子どもの成長や友達との関わり合いにも言えること。リサは香取に言われる前に、自ら矢沢たちに本音をぶつけることができたのは良かった。


 林先生も、変な呼びかけだったが、「無理せず本音を吐け」と言いたかったのだろう。
 その林先生の変化を、岩名先生は心から喜んでいた。良い先生だなあ。
 林先生も、何だかんだで河合先生のいいアドバイザーになっている。


 それにしても、リサの父親は「吐き気がする奴」だった。

「世の中は競争社会だ。学歴で収入で社会的地位で、人生の勝ち負けが簡単に決まってしまう。
 そういう現実を子どもに教えないのはただの欺瞞でしょう。
 だから、私は自分の子どもには強さを求めているんです。
 たとえば、いじめられる側よりもいじめる側の人間になることを」

「吐き気がします。あなたみたいな人が父親で政治家だなんて」(よく言ったぞ!)

「今の私の言葉は、世の中の多くの親の本音だと思いますよ。
 誰だって自分の子どもにはより幸せになってもらいたい。
 それ以外の子どもを蹴倒してでも」

 歪んだ自分の信念を、子どもに押し付けないでほしい。
 自分の考えが正しい、支持されると自惚れないでほしい。

 こいつ、最終回で改心できるんだろうか?


 それにしても、今の中学生は、言葉遣いが悪いなあ。
 暁に言わせれば「大人たちをカッコ悪い」と見下しているらしいが、もっと、年上を敬え!(年を食っていても、尊敬できない人はいるけど)
 長く生きるってことは、それだけで大変なんだぞぅ。

 
 何か最終回は大騒動になっている。
 そして、アカネはどうなる?



【ストーリー】番組サイトより
暁(香取慎吾)のクラスの文化祭の出し物が合唱に決まった。香奈(未来穂香)はさっそく停学中のりさ(山本舞香)に連絡。りさの早い復学を願ってのことだが、りさに反感を抱く舞(飯豊まりえ)らには、それがおもしろくない。

そんな折、轟木(加藤虎ノ介)が暁に転任を勧告。京塚(飯田基祐)がりさを復学させる条件として、暁を学校から追い出すよう教育委員会に要請したらしい。だが、和泉(真矢みき)はこの要求をはねつけ、りさを学校に戻すつもりはないと断言。親の愛情に飢えて心が歪み、茜をあやめた淳也に似たりさを許せずにいたのだ。このことを知ったアカネ(杏)は、和泉を救ってあげてほしいと暁に頼む。

そんな折、京塚の理不尽な要求を知ったりさの「私、学校に戻れない」という悲痛な訴えを聞いた千穂(前田敦子)は京塚家へ。権力を振りかざして暁を転任させようとする京塚をとがめるが、京塚は暁が「気に入らない」と聞く耳を持たない。

その頃、暁はアカネとともに和泉に会い、和泉の知らなかった27年前の真相を話していた。茜は和泉のおびえた様子に危険を察知していたが、淳也を信じて教室へ。親に絶望して自殺を図ろうとしていた淳也を止めようと揉み合ううち、ナイフが誤って茜に刺さってしまった。そして死んでからも、茜は自責の念にかられる淳也を救おうと部屋に現れ、そのまま地縛霊になったのだ。

あの夜のことは、不幸な事故だった。「いいの、もう苦しまなくて」と慰めるアカネの気配を感じて心がほぐれ、涙を流す和泉。暁は、茜が淳也を信じていたようにりさのことも「信じてみませんか?」と和泉を説得する。

翌朝、暁は「今日一日だけ、僕を京塚さんの担任でいさせてください」と京塚に懇願し、りさを登校させる。そして、りさと舞に互いへのわだかまりを吐き出させると、「僕も本音を言う」と赴任当初は生徒たちを避けていたことを明かす。だが、真剣に向き合うことで本当の姿を知ったと告白。「みなさんのような生徒と出会えて、本当によかった」と生徒たちに語りかけ、静かに学校を去る。それが転任を決意した暁の最後の授業だった。

帰宅後、暁はアカネに転任先についてくるよう告げると、「お前にずっとそばにいてほしい」と告白。一方、暁の転任を知った3年2組の生徒たちはがく然。そんな中、亮介(森本慎太郎)が「ガキしかできない抵抗の仕方をする」と暁の転任を阻むとんでもない計画をぶち上げて…。
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順位戦 C級2組 勝敗予想

2013-06-12 00:36:11 | 将棋
C級2組 勝敗予想
 アップしたのは日付が変わるころですが、私は全く結果を観ずに書いています。
△森-▲瀬川
△内藤-▲八代
○▲横山-△吉田
○△澤田-▲神崎
○▲佐々勇-△竹内
○△永瀬-▲中座
○△村田顕-▲伊奈
○▲西川和-△石川
○▲矢倉-△佐藤慎
○△及川-▲佐藤和
○△中田功-▲小倉
○△西尾-▲藤森
○▲阿部光-△増田
○△佐藤紳-▲藤原
○▲岡崎-△遠山
○△大石-▲田中魁
○▲中村亮-△田中悠
○△高見-▲長岡
△伊藤-▲門倉
△村中-▲上村
▲勝又-△牧野
▲村田智-△石田
▲西川慶-△千田

 以前、「勝敗が予想できてしまう対局は、意味が薄い」というようなことを書きましたが、前年度の成績などを考慮して立てた予想。


 そして、結果。
 青字が実際の勝者。太字は私の予想の勝者。 

△森-▲瀬川
△内藤-▲八代
横山-△吉田
澤田-▲神崎
佐々勇-△竹内
永瀬-▲中座
村田顕-▲伊奈
西川和-△石川
矢倉-△佐藤慎
及川-▲佐藤和
中田功-▲小倉
西尾-▲藤森
阿部光-△増田
佐藤紳-▲藤原
岡崎-△遠山
大石-▲田中魁
中村亮-△田中悠
高見-▲長岡
伊藤-▲門倉
△村中-▲上村
▲勝又-△牧野
▲村田智-△石田
▲西川慶-△千田

 23局中17局的中(74%)
 大きな誤算は、永瀬五段、及川五段が敗れたこと。
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