英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ST 赤と白の捜査ファイル』 第10話(最終話)

2014-09-18 22:36:52 | ドラマ・映画
多彩な要素がてんこ盛りの最終回だったが……
その【多彩な要素】
・赤城の本質(対人恐怖症で口が悪く性格も腐っているので、人の役に立つためには謎を解くことしかないらしい)
・三枝の真意(おとり捜査云々)
・三枝の謎かけの答(『証拠を捏造してまで謎を解くような人間を赤城君は 絶対に許せない』……15年前レイプ殺人事件の犯人を逮捕するため証拠を捏造したのは湯原(石黒賢)だった)
・犯行グループに漂う“自殺願望”の理由(捏造がばれて、レイプ犯を野に放ち同僚が犠牲になってしまった)
・関本警部補(葛山信吾)の正体
・桃太郎伝説の解釈(「善と悪の戦い」ではなく「善と善との戦い」)
・チームSTの結束(実はメンバーは百合根に感謝していた)


 と、多種の要素が盛り込まれ、それぞれは面白かったが、五芒星に含まれていた犯行の規則性は先週既に赤城が解明していたし、三枝の真意も見え見えだったし、犯行グループは湯原の心の傷の“憂さ晴らし”に巻き込まれただけ。
 湯原の真の狙いに関する赤城の推理も回りくどかった。
 そんな訳で、最終回の“ダラダラ感”“ぐだぐだ感”が半端でなかった。
 さらに、ラストに赤城が逮捕されるという映画の宣伝を入れたので、“収束感”も消し飛んでしまった。ドラマ完結後に予告編として流すのなら許容できるが、本編のラストに組み込むのはあり得ない!非常に残念な最終回だった。

 登場人物のキャラが立っていただけに、今回の連続ドラマは残念な出来だった。

 残念ついでに書くと、
しょぼいカルトな犯行グループ
・桃太郎の新解釈云々であったが、結局は法で裁かれなかった者を私怨で殺害しただけ。特に主犯の湯原は思想も何もない。
・五芒星や陰陽五行説になぞらえ、「木、火、土、金、水」の字を含む悪人を殺害したが、これはどう考えても必然性がない。悪人に名前に「木、火、土、金、水」が含まれていなかったら天誅を下さないのだろうか?


【ストーリー】番組サイトより
 桃太郎の鬼退治と称して正義の味方を気取った連続殺人事件が発生する。被害者はいずれも世間的に悪人とされる人物であり、一連の事件は警察に代わって悪を裁こうとする組織が起こしたものだった。
 犯人グループの一人、三枝俊郎(渡部篤郎)は大胆にも赤城左門(藤原竜也)を呼び出し、「次に狙われるのは百合根友久(岡田将生)か赤城」と、ヒントを与える。赤城は次のターゲットが百合根だと推理し、焦り始める一方で自分の中で芽生え始めた“人を殺す気持ちが知りたい”という葛藤に悩み苦しむ——。
 ラボに戻り、青山翔(志田未来)にプロファイリングを聞くと、犯人グループは社会に正義をアピールしたいという一方で自殺願望があるという。また赤城は犯人グループが被害者を拉致した場所に残す“五芒星”の意味を推理し、名前のどこかに「土」「水」「火」「金」「木」が付く人物が順番に殺されていることを解き明かす。そして次は「木」が付く名前の人物。赤城は次のターゲットが百合根だと改めて確信し、三枝に接触を試みるが時すでに遅く、三枝は百合根を呼び出していた。
 カフェ3に行った百合根は拳銃を突きつけられ…そして悲劇は起きる―。果たして赤城は百合根を救うことは出来るのか!? そして赤城はもう一人の自分の暴走を止める事は出来るのか!? 最後にたどり着く答えとは―。
コメント
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