英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

14-15 Wリーグ プレイオフ/セミファイナル デンソー×富士通 第2戦

2015-03-25 23:35:17 | スポーツ
大波小波が寄せては返す……白熱の好ゲームだった。“ほぼ名勝負”と言って良いだろう(“名勝負”の条件は厳しい)

―第1Q―
  0分11秒……富士通4-0デンソー
  1分43秒……富士通4-4デンソー
  2分47秒……富士通9-4デンソー
  4分03秒……富士通9-10デンソー
  7分55秒……富士通20-10デンソー
 第1Q終了……富士通23-16デンソー

 序盤、富士通は篠崎が3Pシュートを決めるなど5得点、山本も4得点で9-4とリード。
 デンソーは、0-4とリードされた時点で、ガードを大庭→伊集にチェンジ。高田、伊藤を中心に(各4点)反撃、10-9と逆転。
 今度は、富士通が篠崎、山本の3Pシュートを含む一気に11連続得点。この間、デンソーは3連続ターンオーバー+2シュートミス。
 初戦を落としたデンソー、≪このまま、持っていかれるか?≫と思われたが、タイムアウト(7分5秒、19-10)後、オフェンスリバウンド3本など、粘りあるプレーで藤原の2本の3Pシュートにつなげた。
 第1Qの得点
富士通23点………山本12点(3Pシュート2本)、篠崎8点(3P2本)、町田2点、長岡1点
デンソー16点……藤原6点、高田真4点、伊藤4点、牛田2点

―第2Q―
 デンソーのディフェンスが本領を発揮し、そのプレッシャーに富士通は24秒オーバータイムとシュートが外れる。
この間、デンソーは高田のフリースロー2本と、伊集のジャンプシュートで差を詰める。
  0分45秒……富士通23-20デンソー
 ここで富士通はディフェンスで踏ん張る。マンツーマン、ゾーン、その中間と巧みにディフェンスを切り替える。デンソーはこのディフェンスに手を焼き攻めあぐむ。
 この辺り、互いにオフェンスミスが続くが、富士通はデンソーのディフェンスのプレッシャーに苦しみつつも、しつこく粘って山本の3Pシュート、オフェンスリバウンドをつないでの三谷のジャンプシュート、名木がオフェンスリバウンドからそのままゴール下でシュートを決める。
 富士通は苦しみながらもチームのオフェンスの形を作るので、オフェンスリバウンドも取れるのに対し、デンソーはオフェンスの形まで行かずオフェンスのリズムも乱れ、高田がフリースローを1本決めただけ。そして、やはりオフェンスを粘った富士通が町田の3Pシュートで差を11点に広げた。
  5分09秒……富士通33-21デンソー

 デンソーは6分2秒にようやく伊藤が2Pシュートを決める。約5分20秒振りのフィールドゴールだ。
 この後、富士通・町田のアシストパスをゴール下で受けた長岡が決めたが、デンソーも「吉田→渡嘉敷」を彷彿させる伊集がゴール下の高田にパスを通し、それを名木・篠原に挟まれつつも高田がゴールを決めた。篠原のファールもあったので3点プレーとなった。このプレーで流れが変わり、吉田の3Pシュート、高田のゴール下シュートとフリースローで点を重ね、前半は、富士通37-33デンソーの4点差で終えた。
 富士通・テーブスHCがハーフタイム時に「高田への寄り付きが遅れた」と反省の弁を述べていたが、ほんの一瞬の遅れを突く高田を褒めるべきであろう。

 ゲームの内容としては、富士通の方が自分たちのプレーができていてペースをつかんでいた。4点差というのは、デンソーが良く踏ん張ったと言えるが、ラッキーと言っても良い。
 高田(真)は前半14得点(フリースロー6点)。上述したように、前半終了間際に高田に点を重ねられてしまったが、「ダブルチームを早くする」とテーブスHCは述べていたが、高田にボールを入れさせない手もある(第1戦はそうだった)。

 第2Qの得点
富士通14点……山本3点、町田3点、長岡2点、篠原2点、三谷2点、名木2点、
デンソー17点…高田真10点、吉田3点、伊藤2点、伊集2点
 前半の得点富士通37-33デンソー
富士通……山本15点、篠崎8点、町田5点、長岡3点 
デンソー…高田真14点、藤原6点、伊藤6点、吉田3点

―第3Q―
 デンソーはスタメンの大庭、高田(汐)に代えて、伊集、藤原を起用。
 最初の攻撃、デンソーは2度、高田にボールを入れるが、強く攻める意志はなく藤原にパスを回し、藤原が3Pシュートを決め1点差。前試合は不調だった藤原だが、今日はシュートタッチが良く、このゲーム、3本目の3Pシュート。
 対する富士通も長岡が高田(真)のマークを振り切ってドライブシュート。前半、長岡や篠原の得点が少なかったが、この二人が働き出すと富士通のオフェンスは厚みを増す。
 デンソーは高田がゴール下3人が構えているのにも拘らず、ドライブ+フローターのシュートを試みるが、流石に強引でミス。これにつき合うように、富士通・山本が不用意なパスミス。
 伊集が巧みなフローターシュートを決めた後、またもや山本が安易なパス。パスカットされ、そのまま、ワイドオープンの伊藤に3Pシュートを決められ、富士通39-41デンソーと逆転を許す。この時間帯、富士通、エアポケットに入ったようなプレーだ。すかさず、富士通・テーブスHC、タイムアウト。
 「安易なプレーはするな。もっと動け」という指示だったが、ジャンプボールシチュエーションからのスローインの呼吸が合わない。町田が入れたボールを長岡が全く見ていなかったというボーンヘッド。
 この後、牛田がドライブを決めて、富士通39-43デンソー。前半残り5分から、デンソーが22-6と走る。
 嫌な流れの富士通だったが、ここでコートに入ったばかりの三谷がジャンプシュートを決める。
 しかし、デンソーもゴール下でボールを持った高田へのダブルチームに対して、ブラインドサイドに走り込んできた牛田がボールを受けシュート。デンソーが待ち望んでいたオフェンスが出た。
 ここから約2分間、藤原の3Pシュート1本(このゲーム4本目)以外、シュートが入らない。特に、富士通は長岡のターンオーバーも出て苦しい展開が続く。富士通41-48デンソー
 5分1秒、ドライブした山本からパスアウトされた町田が3Pシュートを決める。やや高い位置のプレーだったが、このプレーは大きかった。止まっていた足も蘇ったように感じる。
 デンソーは先ほどと同じパターンで高田→牛田のパスが通るが、チェックが厳しかった分だけ牛田のシュートがこぼれる。このこぼれ球を、町田が運び、そのままドリブルシュート。ドリブルに緩急をつけ、相手ディフェンスの高田までもスクリーナーのように利用して、マークしていた伊藤を振り切ってのゴールだった。
 さらに伊集のドライブを篠崎が厳しいマークで防ぎ、ペイントゾーンに切り込みパスを受けた町田が、ワンハンドのサイドスローでパスアウト。これを山本が3Pシュート!先ほどまでの沈滞はなんだったのかという、富士通だ。山本も4本目の3Pシュート。富士通49-48デンソーと逆転(6分11秒)
 この後、2ターン(シュート機会としては3回)、オフェンスミスを繰り返した後、藤原がまたも3Pシュート(5本目)を決める。富士通49-51デンソー(7分49秒)、逆転!
 8分26秒、山本が3Pシュートを入れ返し(5本目)、逆転!富士通52-51デンソー
 山本、藤原、意地の張り合いだ。先の藤原が3Pを決めた前も、互いに1本ずつ3Pを放っている(ミス)。
 今度は藤原からゴール下へのパスを受けた高田がシュートを決め、富士通52-53デンソー。この後も、富士通・山本のレイアップシュート、デンソー・伊藤のフェーダウェイシュート、山本のフリースロー2本、さらにデンソー・牛田のジャンプシュートが決まったところで、第3Q終了。富士通56-57デンソー
 第3Qの得点
富士通19点……山本10点、町田5点、長岡2点、三谷2点
デンソー24点…藤原9点、牛田6点、伊藤5点、高田真2点、伊集2点
 通算得点富士通37-33デンソー
富士通……山本25点、町田10点、篠崎8点、長岡5点、三谷4点 
デンソー…高田真16点、藤原15点、伊藤11点、牛田8点、伊集4点


―第4Q―
富士通・テーブスHC
「いいところで我慢できた。
 ファイナルに行きたいでしょ。
 逆サイドの選手の足が止まっている。
 ここからは体力勝負だよ」
富士通……町田、篠崎、山本、篠崎、三谷
デンソー…伊藤、伊集、藤原、高田真、牛田でスタート。

 最終クォーター、互いに2度オフェンスを決められない。まさに体力勝負、気力の勝負の様相を呈してきた。
 ここで、富士通篠崎が体を流しながらフロー他気味のジャンプシュートを決める。富士通58-57デンソー(1分43秒)。一体何度目の逆転だろうか?
 牛田、ターンオーバー。篠崎と長岡がチェンジ。
 長岡のシュートのリバウンドを牛田がこぼし、三谷が3Pシュートを放つも外れる。
 2分30秒間で決まったシュートは1本だけ、膠着状態。デンソーのオフェンスも突破口が見いだせず、外郭でパスを回すのみ。3ポイントラインの外側1m弱で藤原にボールが渡るが、パスの送り先が見つからず、ドライブもできず、ショットクロックが迫るなか、苦し紛れにシュート。ところが、これがネットに吸い込まれ、この日6本目の3Pシュートとなった。富士通58-60デンソー(2分55秒)
 この後、富士通・篠崎がトラベリングを取られたところで、デンソーがタイムアウト。

 オフェンスの確認の他、「体力(回復)のタイムアウトだよ」の意図であったが、これは逆転され,
しかも、ターンオーバーを犯した富士通にとってありがたいタイムアウトだったのではないだろうか?
 タイムアウト明けのデンソーのオフェンスは、指示が生かされず機能せず、伊藤の3Pシュートは失敗。その前のオフェンスも3Pシュートが決まったもののオフェンス内容は良くなかった。「体力回復」などと余裕を見せている場合ではなかったはずだ。
富士通、三谷に代わり篠原がコートイン。
 ディフェンス牛田のファールで、富士通はエンドラインからスローイン。スクリーンを使ってゴール下に切れ込んだ篠崎にパスが入り、難なくシュート。富士通60-60デンソー(5分47秒)
 デンソーのオフェンス、ペイントでボールをもらった高田がシュートを放つが外れる。これを牛田が飛び込みリバウンド。伊集が3Pシュートを狙うが外れる。少し安易なシュートだった。
 富士通のオフェンス45度の位置でボールをもらった長岡が、ドリブルでペイント内に持ち込みターンアラウンドシュート。長岡をマークしていた高田を見事に振り切ったシュート。富士通62-60デンソー(4分26秒)。
 長岡はシュートの直前まで、パスの送り先を模索していた。また、他の富士通の選手も、よく動いてディフェンダーを翻弄していた。ここ数プレーのオフェンスの質は、遥かに富士通が良い。
 デンソー・伊集が遠い位置からの2Pのジャンプシュート。これも漫然としたオフェンスで高田で攻める意志がない。高田も攻める意志がない。
 富士通のオフェンス、ペイント付近でパスを受けた長岡が、振り向きざまのフェーダウェイシュート。良い首都セレクトとは思えないが、これが成功。富士通64-60デンソー(5分8秒)。
 途中のプレーで「山本にダブルドリブルがあったのではないか」と小嶋HCは審判にアピールしていたが、一旦、デンソー・伊藤の足に当たっているので問題はない。第一、そんなことを文句を言う場合ではないだろう。
 タイムアウトを取って、プレイを立て直す指示を出すが、どうもポイントが絞れない。
 「鉄砲も数撃てば…」で、「牛田がハイポストで、ゴール下に高田」という指示が功を奏す。富士通64-62デンソー(5分21秒)
 タイムアウト時の富士通の指示は「高田にダブルチーム。藤原に3Pシュートを打たせない」と、ベンチレポート。
 富士通のオフェンス、トップの位置でボールをもらった長岡が、ドライブ。簡単に高田を抜いてシュート。富士通66-62デンソー(5分47秒)。≪どうしたんだ?高田≫とはてなマークが浮かぶディフェンスだった。
 デンソーのオフェンス、高田がペイントで待つも、篠原がしっかりマークしてパスをもらえない。我慢しきれず、外に出てパスを待つが、ショットクロックが残っておらず伊集が3Pシュートを放つが外れる。同様な漠然としたオフェンスが3度続いたデンソー。
 富士通・長岡がドリブルでエンドラインに切り込むが、ディフェンスの伊藤のヘルプが鋭く、ジャンプボールシチュエーション(デンソーボール)。長岡、少し調子に乗り過ぎたか?
 デンソーのオフェンス。伊藤がセットプレーのサインを出す。伊集がトップの位置でボールをもらい、すぐさまゴール下の高田にパスを出すが、伊集をマークしていた篠崎が必死に手を伸ばしパスに触れ、軌道が変わり、パスが通らず。
 篠原、ゴール下でシュートを試みるがトラベリング。たまたま、ターンオーバーになってしまったが、デンソーディフェンスは虚を突かれた感があった。
 デンソーのオフェンス、富士通・篠原にファールがあり、エンドラインからのスローイン。これに、伊集が合わせ、すぐさまジャンプシュートを決める。富士通66-64デンソー(残り3分2秒)
 富士通のオフェンス、オフェンスリバウンドを2度捕り、オフェンスを継続させる。今期からオフェンスリバウンド後のシュートクロックは14秒と短縮されたので、ゆっくりオフェンスを立て直すことはできないが、細かくパスを回す富士通。デンソーも必死にチェックに行く。この攻防が勝敗を分けるかもしれない……………………山本に…山本にボールが渡った。3ポイントラインの外側、右30度の位置、しかもノーマーク!
 弾むようにジャンプシュート。僅かに左にずれるが、ネットに沈んだ。富士通69-64デンソー、5点差!(残り2分14秒)
 このプレー、山本をマークしていた伊集が、何を思ったのかボールを追いかけ、山本をフリーにしてしまった!この3ポイントシュートは大きい!
 デンソーのオフェンス、高田がスクリナーになり、ボールをキープしていた伊藤をフリーに。これに応え、伊藤がトップの位置から3Pシュートを決める。富士通69-67デンソー、2点差!(残り1分49秒)。まだ分からない。
 富士通のオフェンス、シュートクロックぎりぎりで長岡がシュートを放つが外れる。ここはデンソーがよく守った。
 残り1分25秒、デンソーはペイントゾーンに誰も入らず、遠い位置でパスを待つ。トップの位置の伊藤が右45度の牛田にパス。高田も高い位置に移動し伊藤のマーカーの町田に近づく。先ほど伊藤をフリーにしたスクリーンプレーの再現だ。
 しかし、高田のマーカー篠原がこれを読み、伊藤に立ちふさがる。窮した伊藤は伊集にパス。さらに高田へパス。この時シュートクロックは1秒。高田もパスに備えており、即座にシュートを放つが、惜しくもリングに弾かれる。これを牛田が飛び込んで抑えたが、コーナーギリギリの位置。何とかパスを出すが、ボールは篠原の手に。
 残り54秒、富士通は無理せず時間一杯使って攻撃したい。ところが、篠原にパスが入った瞬間、藤原が猛ダッシュしてダブルチーム。苦しくなった篠原がパスを出すが、これは相手の伊集に出したかのようなパスだった。

 伊集、ドリブルで走るが、篠崎もピタリとマーク。2点差なので、味方の到着を待ってオフェンスを組み立てればよい。残り30秒
 高田、伊藤と渡り、残り27秒
 トップの位置でドリブルしながら機を窺う伊藤、残り24秒
 残り20秒(シュートクロック8秒)、伊藤がセットプレーのサインを出す。高田が伊藤のマーカー町田に近づき、スクリーンを掛けようとする。高田をマークしていた篠原も追随。
 予定通り、高田が町田にスクリーンを掛け、左サイドのオープンスペースに走り込む。伊藤は右にドリブル。町田と篠原が伊藤にダブルチーム。ゴール下にはフリー気味の牛田がいるが、パスコースに長岡がいる。近くには伊集がいるが篠崎がぴったりマーク。藤原は右サイドにややオープンで待っているが、パスコースに篠崎がいてパスは危険。シュートクロックは残り5秒。
 伊藤はパスコースを探してさらに右にドリブル。町田、篠原が追う。ボールをもらいに伊集が近づく。伊集をマークしていた篠崎は伊藤にプレッシャーを掛ける。篠原はゴール下に向かう。シュートクロック残り3秒。
 フリーになった藤原にパスを出そうとする伊藤、シュートクロック残り2秒。篠崎と町田が猛然と伊藤にプレッシャー。何とか、パスを出す伊藤。しかし、パスは藤原の1m右側に逸れる。
 藤原、体勢を伸ばして何とかキャッチ、シュートクロック残り1.2秒。体が右に流れながらジャンプシュート!シュートクロックは1秒残っていた。
 しかし、リングに当たり、左にこぼれる。リバウンドに備えてリング下に位置した篠原だったが、その篠原の右手も及ばず、後ろから飛び込んだ高田がキャッチ……したかに思えたが、着地時、不運にも篠原篠崎(再度確認したところ篠崎の足でした)の足に引っ掛かり、転倒。ボールは無情にも長岡の手に。残り10秒。
 町田に藤原がファールして、時計を止める。残り5秒。タイムアウト。
 2点ビハインド、残り5秒。ボールは富士通。奇跡が起きない限り、富士通の勝利は堅い。
 スローイン後、富士通は確実にボールを回して、試合終了。富士通69-67。富士通が2連勝でセミファイナルを制し、ファイナル進出を決めた。

 勝負を分けた、デンソーのセットプレイ。
 分岐点は2つあった。
 スクリーンを掛けた高田が左サイドのオープンスペースに走り込んだ。パスを通すのは簡単ではないが、“非常に困難”というほどでもなかった。ここで高田にボールが渡れば、完全にフリーだった。エースの高田に託すのがファーストオプションであるはずで、疑問の選択だった。
 もう一つの分岐点は、ボールをもらいに伊集が近づいた時。伊集をマークしていた篠崎は伊藤にダブルチームに行ったので、伊集にボールが渡れば、ゴールから遠かったが、藤原よりも楽に打てる可能性は充分あった。
 もちろん、サインプレーなので第1オプションが藤原だったのかもしれない。それに、瞬時で的確に判断するのは至難である。


 通算得点
富士通……山本28点、篠崎12点、長岡11点、町田10点、三谷4点、篠原2点、名木2点 
デンソー…高田真18点、藤原18点、伊藤14点、牛田8点、伊集6点、吉田3点


 大熱戦だった。
 第1Qの10点リード、第2Qの12点リードした時点で、富士通の快勝もあり得た。
 そこをよくデンソーも踏み止まり、第3Qはデンソーペースに持ち込んだ。
 ここで、町田が踏ん張ったのが大きかった。良いポイントガードだ。「JXに欲しい」と言ったら、エスカルゴさんに「贅沢を言わないで」と叱られるだろうなあ。
 富士通・山本、デンソー・藤原の3ポイント合戦も見応えがあった。


 試合全般を通して、富士通の方が意志のある質の高いプレーを貫いた。その意味では、富士通が勝つべき試合だったと言える。
 デンソーは高田を活かせなかった。今後のキーポイントは牛田。牛田はスピード、瞬発力もあり、ポテンシャルの高い選手である。ただ、あまりに、リバウンド(特にオフェンスリバウンド)に固執し過ぎているように感じる。しかも、ボールに集中するあまり、リバウンドを捕った後の処理に失敗することが多い。
 身体の線が細いので、ゴール下のポジション争いは苦しいが、飛び込んでオフェンスリバウンドを捕るより、高田のフォローに回った方が、高田も楽であるし、牛田もポテンシャルを生かせる。デンソーのオフェンスも幅が出る。この試合もそうだが、JXを倒すための必須条件だと思う。
 あと、疑問に思ったのは、大庭がコートに出たのは、試合開始時の1分だけだったこと。伊集の調子が良ければいいのだが、膝に故障を抱えているみたいだし、シュートタッチやガードとしての判断も今一つだった。流れが悪い時に大庭を投入すべきと思ったが、体調が悪かったのだろうか?
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする