英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『99.9-刑事専門弁護士-』 第8話

2016-06-06 22:07:20 | ドラマ・映画
主人公・深山って、おかしいんじゃない?
 心配してやってきた佐田たちに、へらへら笑うだけで、まともに話をしようとしない……………
   ……………検察(警察)から重要な情報を聞けるとしても、佐田たちが動かないと立証できないし、心配してやってきたものに対して礼儀がない


【疑問点、納得のいかない点】
1.動機の弱さ、不可解さ

 岩下亜沙子(夏菜)
……亜沙子をいじめていた会社の同僚を階段から突き落とし、実刑判決を受ける。
  その際、黒川が亜沙子に有利な証言をしようと申し出るが、事実とは思えないので証言を採用しなかった深山を恨み黒川たちに加担


 証言しようとした黒川の内容が信憑性があるのならともかく、明石達也(片桐仁)にも嘘だと分かるようなもの。さらに、無実だったのならともかく、暴行事件の物証も多そうなので、黒川の証言を採用したとしても、無実を勝ち取るどころか、偽証までさせたと追及されてしまうだろう。「深山に人生を狂わされた」と恨むのは、完全な逆恨み。
 深山のパソコンにハッキングするなどそれなりのスキルを持っており、そのくらいの判断はできないのだろうか?
 出所した後も、さして魅力がなさそうな黒川と付き合うことから、愚かな女性と考えた方がいいのかもしれない(女性が愚かという意味ではありません)
 佐田の熱い説得(これにも疑問あり。後述)に、改心し証言をした。しかし、深山の潔白を証明すれば、自分のハッキングも明らかになるが(黒川の犯行計画を知っていたことも)、それでも証言するのだろうか?

 黒川陽介(綾部祐二)
……亜沙子の暴行事件の証言をしようとしたが、虚偽の内容で採用されなかった。振り込め詐欺や結婚詐欺を繰り返す。鈴木に借金がり返済を迫られていた。
  今回、借金を踏み倒そうと、深山を殺人の罪に陥れようと画策し、実行。


 亜沙子への愛はなく、利用していただけと思われる。なので、深山への恨みはそれほど深くないように思われる。利用していた亜沙子が実刑になり、その損害に対する復讐か?
 弁護士・深山と係わるリスクを考えると、狡賢くドライな詐欺師が実行するとは考えにくい。それほど追い込まれていたのか?それとも、計画に自信があったのだろうか?
 鈴木個人ではなく、鈴木が経営している金融会社に借金をしていたのだから、鈴木が死んでも借金は踏み倒せないのではないだろうか?

 鈴木政樹(林泰文)
……黒川に金を貸していたが、自身も金に困っており、今回の計画に乗る。
  自分が食べる料理に深山が携帯する調味料をふりかけさせた直後、少量の毒を自ら飲み深山を嵌めようとしたが、黒川に毒を入れ替えられ命を落とす。


 深山の父のことで脅すにしろ、深山を嵌めるにしろ、得られる金額は大したことなさそう。深山の父のことは、それほど極秘内容という訳ではないし、少量とは言え、毒を飲むのは馬鹿らしい。鈴木は黒川に金を貸しているのなら、毒を飲む義理はない。
 それよりも、黒川が経営するクラブを清算する方のが先であろう。

2.その他の疑問など
・深山が調味料を携帯しているのはどうやって知ったのか?ずっと、観察していたのだろうか?
・黒川の背広のポケットのフラップの縁(裏地)の赤さが不自然
・亜沙子の事件の裁判で、「私なら黒川の虚偽証言を採用しただろう」と佐田が言い切ったが、これって、いいの?
・鈴木はいつ毒を飲んだのか?
・明石達也(片桐仁)は好きになれない
・弁護料700万円!(佐田が独断で反故にしてよいのか?)
・検察の取り調べを逆用するところは面白かった

【ストーリー】番組サイトより
 突然、斑目法律事務所に刑事たちがやってきて、深山 (松本潤) は殺人の容疑で逮捕されてしまう。佐田 (香川照之) や 彩乃 (榮倉奈々) は驚きを隠せないまま、すぐさま留置所に足を運び、深山と接見を行うが、深山はまともに話をしようともしない。
 警察の調べによると、深山は 鈴木 (林泰文) という男とレストランで会っていた。鈴木は、深山が作った調味料を料理にかけて口にしたとたん、苦しみ倒れ、病院搬送後まもなく死亡。深山の自宅から押収したパソコンからは、毒物の購入履歴が見つかったという。

 動かしようのない証拠を突きつけられた深山は、留置所の中から “事実” を突き止めようとするが……。

脚本:宇田 学
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