英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

特捜9 season2 初回拡大SP「特捜班新たなる事件」

2019-04-15 20:23:27 | ドラマ・映画
「新章始動!! 都内テロ発生…消えた容疑者!最大の危機」というラテ欄の謳い文句
  ………ズルいよね。 テロでもなんでもなかったし、SPの第1話の予告でも「テロか?」と口走っていたし…


 今回の脚本は徳永富彦氏氏の脚本の特徴は……
①“虚構”をテーマにしたモノが多い
②立体的構造(二重構造)や同時進行など凝った構造を好む?

(詳しくは、『刑事7人』第3シリーズ 第8話のレビュー記事にて)
 今話は②のパターンで、『捜査一課9係』でもseason10 第8話「3つの捜査線」season11 第8話「3つの大追跡」が該当する。

 こういう凝った構造は詰め込む要素が多く難易度が高くなり、ストーリーの空中分解に陥りやすいように思う。
 実際、今話もかなり強引な展開が目についた
1.浅輪コンビが追いかけた実行犯(パーティ会場に爆発性ガス入りの風船を搬入)の足取り
 実行犯がミッション実行後に、得た10万円で贅沢を味わったが、昼間から高級クラブが営業しているものだろうか?

2.「会場にケーキを持ち込んだ」実行犯を志保コンビが捕まえた時の機動力
 ケーキの注文申込書に記入された電話番号に掛け、スマホの中継基地を把握した後、≪船に乗るのでは?≫と推理した後、どこでもドアを使用したかのような機動力を発揮し、桟橋で実行犯を確保。

3.浅輪を隠れ家に搬入した方法(3捜査の並列進行の場面ではないが)
 車も利用できなそうな山中で、足を負傷していた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が脱落し、新藤(山田裕貴)も息絶え絶えでようやくたどり着いた隠れ家。
 意識のない浅輪を、犯人はどうやって運んだのだろうか?

 その他、≪未熟な新藤≫、≪浅輪のピンチ≫、≪新藤の危機≫などの多要素を詰め込み過ぎで、《新藤のウザさ&青柳コンビの脱落》、《浅輪のスマホのブラインド操作》、《浅輪のピンチの実況中継》などは要らなかったように感じた。(新藤君、SPの時とキャラが違っていたよね)
 最初だけ登場の刑事部長や14係は何をしていたのだろうか?


 他にも、疑問点が多数
《真犯人の足代新市(石倉三郎)があれだけの計画を遂行するだけの能力がありそうには思えない》
《足代の妻を殺害したのは誰だったのか?》
《足代を射殺したの警察官は誰?撃ったのは正当?》
《“無関係者を巻き込みたくない”と浅輪が言っていたが、あの爆発で大勢が怪我していたのだが……》



SPと言い、この第1話と言い、突っ込み処があり過ぎ。

  

【ストーリー】番組サイトより
 菓子銘店が集う催事場でスイーツを堪能している特捜班主任の直樹(井ノ原快彦)と妻の倫子(中越典子)、そして若手刑事・新藤(山田裕貴)。お菓子のネット販売を始めたいという倫子の希望を形にするため、直樹がパソコンに強い新藤を呼び出したのだ。新藤がスマートフォンでライブ配信のできるアプリを紹介していたその時、ビルの上層階が突然爆発する!
 その頃、高層ビル付近の路上を車で走っていた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)、特捜班の部屋でテレビの生中継を見ていた志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)、そして班長の宗方(寺尾聰)…爆発に遭遇した直樹らだけでなく、特捜班の面々は同時にこの惨状を目撃していた。
 青柳と矢沢は爆発後にビルから飛び出してきた二人組を追跡。志保と村瀬はテレビに映っていた、まるでこれから起こることを知っているかのように上を見ている男女二人組を突き止める。
 一方、直樹と新藤は負傷者の救助をするため病院にいた。そこで手掛かりを入手した直樹は聞き込みを開始。それぞれ特捜班のメンバーが追っている人物は、何者かに「最期にぜいたくさせてやる」と言われてSNSで集められた自殺志願者たちだということが判明する。その中に、風船を運び込んだ人がいると知った直樹は、風船に可燃性のガスが詰まっていた可能性に思い当たる。爆発で死亡した主催者にライターを手渡した人物が怪しいと踏んだ直樹は、病院に戻って地道に聞き込みを再開。
 そんな直樹に、新藤は“もっと効率的に捜査がしたい”と不満を漏らす。「効率のいい捜査なんてない」と言う直樹に反発した新藤は、別行動をすると収穫のないまま、ひとり特捜班に戻る。しかし、その後、直樹と連絡がとれなくなってしまい…?

ゲスト:石倉三郎

脚本:徳永富彦 
監督:鈴木浩介
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする