英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ストロベリーナイト・サーガ 初回SP「ストロベリーナイト」

2019-04-14 17:00:30 | ドラマ・映画
巷では酷評されたようだ。要因は2つ。
1.「ストーリーがまったく同じでつまらな過ぎる!」(世間の批判です。私じゃないです)
2.前作に比べてキャストが「若過ぎる」(巷の声ですが、私も同感です)

1.ストーリーがまったく同じについて
 やや記憶は曖昧になっていたが、前シリーズ(2012年、主演:竹内結子、西島秀俊)の連続ドラマへの導入スペシャルとして放映されたレジェンド「ストロベリーナイト」とほぼ同様なストーリーだったように思う。始まって20分ほどで真犯人を思い出し、≪ああ、この刑事、殺されてしまうんだなぁ≫と言う感じになってしまった。
 ただし、「原作を踏襲すべき」というのが私の考え。変更しなかったのは、制作サイドの気概の現れと解釈したい。

 しかし、前シリーズを意識し、その世界観を壊さないようにしたため、“前作のパロディ”とまで揶揄されてしまった。
 演技、演出、改変キャラなど、独自の味が欲しかった。パロディ版といわれる中で、今作ではキャラ設定は変わっていないが、井岡刑事(前作:生瀬勝久、今作:今野浩喜)に新鮮味を感じた。
 
 できれば、前シリーズで取り上げなかった原作ストーリーか描き下ろしストーリーを望みたい。


2.前作に比べてキャストが「若過ぎる」について
 姫川玲子……竹内結子→二階堂ふみ
 菊田和男……西島秀俊→亀梨和也
 勝俣健作……武田鉄矢→江口洋介
 井岡博満……生瀬勝久→今野浩喜
前シリーズが7年前なので、現在の竹内結子さんたちも7歳、年を重ねており、現在のイメージも相まって、余計ギャップを感じてしまうのかもしれないが、流石に若過ぎであろう。

 特に、姫川は「ノンキャリアでありながら27歳という若さで警部補に昇任した女性刑事」という設定。現在24歳、小柄で童顔の二階堂ふみでは、ギャップがあり過ぎ。主役でなければ、キャラ変更もあり得るが…
 竹内結子に寄せれば“パロディ”風になってしまうし、独自性を出すと原作とのギャップが大きくなってしまう。二階堂ふみは頑張って演じていると思うが……
 菊田に関しては、前シリーズで西島秀俊が竹内・姫川にピッタリ合致していた。亀梨は西島とは役風が全く違うし、ヒロインも変わり菊田という役どころを考えると、亀梨自身の個性を発揮すればいいと思う。実際、大人し目の演技は良かったように感じた。
 勝俣を演じた江口洋介は、武田鉄矢を意識し過ぎていた。もっと、江口洋介らしさを出した方が前作を観た視聴者としては、素直に視聴できる。
 

 ストーリーに関しては、前シリーズと同様な感想で、“F”や真犯人の歪み方に無理を感じた(詳しくは、前シリーズのレビュー記事
 秘密殺人ショー『ストロベリーナイト』の運営人員の逮捕なども描写して欲しかった。


【ストーリー】番組サイトより
 警視庁捜査一課の菊田和男(亀梨和也)は、第十係、姫川玲子(二階堂ふみ)が率いる通称“姫川班”への勤務を任命された。折しも、捜査一課は亀有北署に『水元公園内殺人・死体遺棄事件特別捜査本部』を立てていた。捜査本部に向かった菊田は着任の挨拶をしようとするのだが、肝心の玲子の姿がないまま、捜査会議が始まってしまう。
 管理官の橋爪俊介(岡田浩暉)とともに現れた係長、今泉俊介(山口馬木也)が事件の経緯を説明。水元公園の溜池付近で死体が発見される。被害者は金原太一という営業マンで、死因は出血性ショック死。凶器は薄型の刃物で、被害者の体には無数の傷がつけられていた。しかし、多くの傷は死因とは無関係で、致命傷は喉元の頚動脈を切断されたことと推定されている。さらに、死後、みぞおちから股関節までを切開されていた。捜査官の質疑が始まる頃、ようやく玲子が姿を現す。
 玲子は到着するなり、話があると会議を遮った。呆れる橋爪をよそに今泉が促すと玲子は自分の見解を話し始める。玲子は被害者が死後に腹を割かれたのは、池に沈めるためだと指摘。今回、沈めることが出来なかったのは、犯人側にトラブルが発生したためだと言う。そして、この事件のひと月前に同公園の溜池にしか存在しない寄生アメーバに感染して死亡した男がいると告げた。そして、玲子はその池には腹部を割かれた別の犠牲者がいると言い切る。溜池を再捜索すると新たな死体が発見されて…。

脚本:徳永友一 
演出:石川淳一
コメント
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