橘亭青楽(小宮孝泰)と妻の美奈子(大西結花)が、22年振りの登場。(Season1 第3話『秘密の元アイドル妻』(2002年10月23日)以来)
当時同様に小宮さんが味のある落語家・青楽を演じていたが、いろいろ物足りなさを感じた話だった。
青楽ともう一人の主要人物・受刑者・根津(菅田俊)以外は、アドベンチャーゲームの登場キャラクター並の心理描写の浅さだった。(真犯人は、ストーリーの都合で深く描けないのはやむを得ないが)
妻・美奈子
season1では、自分の為に夫が殺人を犯してしまい、その後の苦労は大変だったと察する。でも、20年余りの年月を語っていたら前後編でも足りなくなってしまうので、夫が落語家に復帰でき、それを支えているという描写だけで十分だと思う。しかし、今回の事件での彼女は、青楽と根津との関わりを語るぐらいで、夫を心配するだけに留まっていた。もっと必死に探し回っていれば、監禁されていた青楽を発見できていたように思う(下手に発見したら、巻き添えで二人とも殺害されていた可能性もあるが)。
根津の元妻・高尾紺子
「息子を目を離したスキに水難事故で亡くしてから、荒れた」と語っただけで、根津に対する感情を表すことはなかった(恨んでいたのか、愛していたのか?)。
夫の病状を案ずることもなく(知らなかった?)、夫の死に際も関与せず。
根津にも多少の疑問
・刑務所所員が「根津が笑うのを、初めて見た」とか言っていたが、冷え固まっていた根津の心が、青楽の落語によって溶けていったような描写が薄かった
・今際の際(いまわのきわ)で、右京に説得されて、23年前の強盗殺人の真相を話す……師匠と思う青楽。その青楽に相談した為、青楽が危険に遭ってしまった。なのに、なぜ、右京が面会に来た時、話さない?
今回の落語ネタについて
・私がぼおっとしていたのかもしれないが、《あれこれ褒めて、タダ酒を飲もうとする。“年齢についてなら若く見える”とか”子どもがいたら人相を褒める”とか指南を受ける》というネタ自体が、事件と関連しているわけではなさそう。
season1では、《落語で手紙を読む仕草の小道具として、青楽が手拭いでなく扇子を使ったことに、疑問を感じた》が、そういうことも、今回はなかった(と思う)
・ラストの落語、語りが早口すぎのように感じた
事件については、分かりやす過ぎ
真犯人のクラブのオーナー・瀬尾福一
・落語と場違いなクラブで落語の独演会。斬新な気もするが、落語はやりにくそう。
・元受刑者の落語家を応援。いかにも曰くありそう
・「青楽の体調が悪くなり今回は中止です。すいません」←謝罪の気持ちが薄い
・右京たちを出迎えた時と、公演中止を告げた時とで服装が違う
・「青楽が電話で口論していた。地名が聴こえた」と証言。“目黒”→“地名”とぼかしたが、却って、作為を感じる
それにしても、瀬尾はクソ過ぎ。
23年前の強盗も、強引に根津を誘い、現場で犯行が見つかると躊躇なく社長を殺害。自発的に根津が罪を被ったが、全く反省せず、今回も罪を重ねる……
相棒に限らず刑事ドラマの過去の事件は、その当時の捜査が杜撰すぎ!
【ストーリー】(番組サイトより)
あの落語家の周囲で再び事件が!
失踪と殺人の意外な繋がりとは!?
右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と連れ立って、橘亭青楽(小宮孝泰)の落語会を訪れる。青楽は、薫が特命係に配属された当初、元アイドルの妻・美奈子(大西結花)を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物。出所後、落語界に戻り、世話になった右京たちを復帰公演に招いたのだった。
ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。そんな中、都内のバーでマスターが刺殺される事件が発生。現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。
青楽が何かしらの事件に巻き込まれていると察した右京と薫は、独自の捜査を開始。青楽から特に熱心に稽古をつけてもらっていたという受刑者・根津(菅田俊)から事情を聞く。しかし、根津は何かを隠しているようで、多くを語ろうとしなかった。
青楽の愛弟子がひた隠す衝撃の事実
右京と落語の不思議な縁が
過去から現在に続く事件を照らす!
ゲスト:小宮孝泰 菅田俊 大西結花
脚本:竹内清人
監督:権野元
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
第14話「亀裂」
第15話「マッターホルンの殺人」
当時同様に小宮さんが味のある落語家・青楽を演じていたが、いろいろ物足りなさを感じた話だった。
青楽ともう一人の主要人物・受刑者・根津(菅田俊)以外は、アドベンチャーゲームの登場キャラクター並の心理描写の浅さだった。(真犯人は、ストーリーの都合で深く描けないのはやむを得ないが)
妻・美奈子
season1では、自分の為に夫が殺人を犯してしまい、その後の苦労は大変だったと察する。でも、20年余りの年月を語っていたら前後編でも足りなくなってしまうので、夫が落語家に復帰でき、それを支えているという描写だけで十分だと思う。しかし、今回の事件での彼女は、青楽と根津との関わりを語るぐらいで、夫を心配するだけに留まっていた。もっと必死に探し回っていれば、監禁されていた青楽を発見できていたように思う(下手に発見したら、巻き添えで二人とも殺害されていた可能性もあるが)。
根津の元妻・高尾紺子
「息子を目を離したスキに水難事故で亡くしてから、荒れた」と語っただけで、根津に対する感情を表すことはなかった(恨んでいたのか、愛していたのか?)。
夫の病状を案ずることもなく(知らなかった?)、夫の死に際も関与せず。
根津にも多少の疑問
・刑務所所員が「根津が笑うのを、初めて見た」とか言っていたが、冷え固まっていた根津の心が、青楽の落語によって溶けていったような描写が薄かった
・今際の際(いまわのきわ)で、右京に説得されて、23年前の強盗殺人の真相を話す……師匠と思う青楽。その青楽に相談した為、青楽が危険に遭ってしまった。なのに、なぜ、右京が面会に来た時、話さない?
今回の落語ネタについて
・私がぼおっとしていたのかもしれないが、《あれこれ褒めて、タダ酒を飲もうとする。“年齢についてなら若く見える”とか”子どもがいたら人相を褒める”とか指南を受ける》というネタ自体が、事件と関連しているわけではなさそう。
season1では、《落語で手紙を読む仕草の小道具として、青楽が手拭いでなく扇子を使ったことに、疑問を感じた》が、そういうことも、今回はなかった(と思う)
・ラストの落語、語りが早口すぎのように感じた
事件については、分かりやす過ぎ
真犯人のクラブのオーナー・瀬尾福一
・落語と場違いなクラブで落語の独演会。斬新な気もするが、落語はやりにくそう。
・元受刑者の落語家を応援。いかにも曰くありそう
・「青楽の体調が悪くなり今回は中止です。すいません」←謝罪の気持ちが薄い
・右京たちを出迎えた時と、公演中止を告げた時とで服装が違う
・「青楽が電話で口論していた。地名が聴こえた」と証言。“目黒”→“地名”とぼかしたが、却って、作為を感じる
それにしても、瀬尾はクソ過ぎ。
23年前の強盗も、強引に根津を誘い、現場で犯行が見つかると躊躇なく社長を殺害。自発的に根津が罪を被ったが、全く反省せず、今回も罪を重ねる……
相棒に限らず刑事ドラマの過去の事件は、その当時の捜査が杜撰すぎ!
【ストーリー】(番組サイトより)
あの落語家の周囲で再び事件が!
失踪と殺人の意外な繋がりとは!?
右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と連れ立って、橘亭青楽(小宮孝泰)の落語会を訪れる。青楽は、薫が特命係に配属された当初、元アイドルの妻・美奈子(大西結花)を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物。出所後、落語界に戻り、世話になった右京たちを復帰公演に招いたのだった。
ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。そんな中、都内のバーでマスターが刺殺される事件が発生。現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。
青楽が何かしらの事件に巻き込まれていると察した右京と薫は、独自の捜査を開始。青楽から特に熱心に稽古をつけてもらっていたという受刑者・根津(菅田俊)から事情を聞く。しかし、根津は何かを隠しているようで、多くを語ろうとしなかった。
青楽の愛弟子がひた隠す衝撃の事実
右京と落語の不思議な縁が
過去から現在に続く事件を照らす!
ゲスト:小宮孝泰 菅田俊 大西結花
脚本:竹内清人
監督:権野元
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
第14話「亀裂」
第15話「マッターホルンの殺人」