英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season22  第16話「子ほめ」

2024-02-16 16:56:26 | ドラマ・映画
橘亭青楽(小宮孝泰)と妻の美奈子(大西結花)が、22年振りの登場。(Season1 第3話『秘密の元アイドル妻』(2002年10月23日)以来)
当時同様に小宮さんが味のある落語家・青楽を演じていたが、いろいろ物足りなさを感じた話だった。


青楽ともう一人の主要人物・受刑者・根津(菅田俊)以外は、アドベンチャーゲームの登場キャラクター並の心理描写の浅さだった。(真犯人は、ストーリーの都合で深く描けないのはやむを得ないが)
妻・美奈子
 season1では、自分の為に夫が殺人を犯してしまい、その後の苦労は大変だったと察する。でも、20年余りの年月を語っていたら前後編でも足りなくなってしまうので、夫が落語家に復帰でき、それを支えているという描写だけで十分だと思う。しかし、今回の事件での彼女は、青楽と根津との関わりを語るぐらいで、夫を心配するだけに留まっていた。もっと必死に探し回っていれば、監禁されていた青楽を発見できていたように思う(下手に発見したら、巻き添えで二人とも殺害されていた可能性もあるが)。
根津の元妻・高尾紺子
 「息子を目を離したスキに水難事故で亡くしてから、荒れた」と語っただけで、根津に対する感情を表すことはなかった(恨んでいたのか、愛していたのか?)。
 夫の病状を案ずることもなく(知らなかった?)、夫の死に際も関与せず。

根津にも多少の疑問
・刑務所所員が「根津が笑うのを、初めて見た」とか言っていたが、冷え固まっていた根津の心が、青楽の落語によって溶けていったような描写が薄かった
・今際の際(いまわのきわ)で、右京に説得されて、23年前の強盗殺人の真相を話す……師匠と思う青楽。その青楽に相談した為、青楽が危険に遭ってしまった。なのに、なぜ、右京が面会に来た時、話さない?
今回の落語ネタについて
・私がぼおっとしていたのかもしれないが、《あれこれ褒めて、タダ酒を飲もうとする。“年齢についてなら若く見える”とか”子どもがいたら人相を褒める”とか指南を受ける》というネタ自体が、事件と関連しているわけではなさそう。
 season1では、《落語で手紙を読む仕草の小道具として、青楽が手拭いでなく扇子を使ったことに、疑問を感じた》が、そういうことも、今回はなかった(と思う)
・ラストの落語、語りが早口すぎのように感じた

事件については、分かりやす過ぎ
真犯人のクラブのオーナー・瀬尾福一
・落語と場違いなクラブで落語の独演会。斬新な気もするが、落語はやりにくそう。
・元受刑者の落語家を応援。いかにも曰くありそう
・「青楽の体調が悪くなり今回は中止です。すいません」←謝罪の気持ちが薄い
・右京たちを出迎えた時と、公演中止を告げた時とで服装が違う
・「青楽が電話で口論していた。地名が聴こえた」と証言。“目黒”→“地名”とぼかしたが、却って、作為を感じる

 それにしても、瀬尾はクソ過ぎ。
 23年前の強盗も、強引に根津を誘い、現場で犯行が見つかると躊躇なく社長を殺害。自発的に根津が罪を被ったが、全く反省せず、今回も罪を重ねる……

 相棒に限らず刑事ドラマの過去の事件は、その当時の捜査が杜撰すぎ!


【ストーリー】(番組サイトより)
あの落語家の周囲で再び事件が!
失踪と殺人の意外な繋がりとは!?


 右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と連れ立って、橘亭青楽(小宮孝泰)の落語会を訪れる。青楽は、薫が特命係に配属された当初、元アイドルの妻・美奈子(大西結花)を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物。出所後、落語界に戻り、世話になった右京たちを復帰公演に招いたのだった。
 ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。そんな中、都内のバーでマスターが刺殺される事件が発生。現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。
 青楽が何かしらの事件に巻き込まれていると察した右京と薫は、独自の捜査を開始。青楽から特に熱心に稽古をつけてもらっていたという受刑者・根津(菅田俊)から事情を聞く。しかし、根津は何かを隠しているようで、多くを語ろうとしなかった。

青楽の愛弟子がひた隠す衝撃の事実
右京と落語の不思議な縁が
過去から現在に続く事件を照らす!


ゲスト:小宮孝泰 菅田俊 大西結花

脚本:竹内清人
監督:権野元


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
第14話「亀裂」
第15話「マッターホルンの殺人」
コメント (2)
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まったく信憑性がない“自民党の聴き取り結果”公表

2024-02-16 10:14:39 | 時事
「 岸田総理の答弁・施策は政治改革ではなく、《自分が如何に窮地を切り抜けるか》だけ…その1」
「到底、納得できない……高木毅議員(安倍派事務総長)の説明……」
「岸田総理の答弁・施策は政治改革ではなく、《自分が如何に窮地を切り抜けるか》だけ…その2」
「“説明責任を果たす”という言い方」

森山総務会長ら党幹部が、安倍派や二階派など現職の国会議員82人と8つの派閥や議員グループの幹部ら91人を対象に聴き取りを行い、その結果を公表。議員らへの還付の総額は、おととしまでの5年間で5億7949万円にのぼる。
そもそも、“キックバック”や“裏金”を「還付金」と正当性のあるような言葉に変換し、印象操作をしている(自民党が“裏金”とは言うはずはないが)

還付金などを使ったかどうか?
▽使用していた……53人
▽使用していなかった……31人
▽還付を受けたことを議員や秘書が認識していなかった……1人


還付金などに関する議員の認識
▽還付金などの存在が認められた……85人
▽議員自らが還付金などを認識していた……32人
▽「収支報告書に還付金などの記載がないこと」を認識していた……11人

収支報告書不記載の理由
①【議員自らが還付金などを認識していたケース:11人】
・派閥事務局から収支報告する必要はないといわれたのを信じていた
・もともと記載したいという思いはあったが、派閥事務局からの記載不要との説明を受けて、記載しなくても合法だと認識した

②【議員自らは当時還付金などを認識していなかったケース:53人のうち29人】
・派閥の事務局から「収支報告書に記載しないようにとの指示があった」「記載しなくてもよいとの説明があった」
  「事務局と秘書らが折衝したが、収支報告書への記載は認められなかった」という声も

③【その他】(不記載ではなかった議員?)
「派閥のお金だという認識だった」
「還流という認識がなかったので問題意識もなかった」
「自分たちが汗をかいて集めてきたお金で派閥のお金という感覚がなかった」


還付金の使用の有無
▽使用していた……53人
▽使用していなかった……31人
▽受領していたことを議員や秘書が認識していなかった……1人

還付金などの主な使途
会合費、研修会の施設経費、懇親費用、小口現金、事務費、車両購入費、書籍代、人件費、通信費、手土産代、備品・消耗品費、弁当代、リース代、旅費・交通費、翌年以降の派閥パーティー券購入
……会合費、研修会の施設経費、懇親費用、手土産代、弁当代、旅費・交通費なんて、贅沢しようと思えばいくらでも出来る
……“翌年以降の派閥パーティー券購入”は、笑える

再発防止策について
・一番いけないのは金と政治の中で国民に不信感を与えたこと。今後、再発防止策が必要
……“不信感”というレベルではないだろう

《私の感想》
・すべて匿名での公表?なので、誰の意見・説明なのか分からず、信憑性が低い
  建設的、あるいは批判的意見があっても、匿名なので、《きちんと聴き取りし、公表した》という細工とも考えることも出来る
・《派閥の事務局から「収支報告書に記載しないようにとの指示があった」「記載しなくてもよいとの説明があった」》とあるが、具体的に指示した幹部やその周辺が誰なのかを明らかにしないと、自民党の言う“政治への不信感”は払しょくできない
・還付金の使途については並べただけで、個人個人での具体的な使途状況を示すべき
 高木議員のように、「すべて使い切り、領収書もない」という状況なのだろうか?

 《庶民は、領収書がないと経費として認められない》《インボイスで消費税を吸い上げる》《インボイスは処理が面倒》《電子帳簿保存法も面倒で経費も掛かる》というのに
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