普段、怒らない人が起こると恐い
普段、ふわふわしている人が真面目なことを言うと、説得力がある
……今話の主役は北条時政(坂東彌十郎)
「坂東武者にとって何より大事なのは、所領と一族。それを守るためなら死に物狂いで戦う。
清盛が憎いからじゃねえ。おのが所領が懸かっているから戦うまで。
その辺のところを考えてやって下せえ
……戦で命を張るのは、儂らなんだっ!」
敗走する追討軍を追撃したい頼朝だが、兵糧不足や領地の危機から所領に引き返す板東武者達
《追討軍を追い払っただけで十分、一旦戻って立て直しましょう》と義時は進言するが
「この好機を逃さず、一気に京に上り、清盛を討つのじゃぁ!」(←意訳)といきり立って命じる頼朝に対する時政の言だ
ちゃらんぽらんでいい加減、自分の令に「ははぁ~」と従っていた義政が、頑として訴える……さすがの頼朝も引いた。
そんな訳で、今話は時政のポンコツぶりが際立っていた……
★今週の 体たらくな北条時政
気が回らず役立たず状態を、頼朝に
「儂の舅でなければなあ、時政、お前なんざ、とっくに放り出しておるわっ。政子を有難いと思え」
と怒鳴られる
(頼朝もきつく言い過ぎたと反省。時政にしっかりしてくれなければ困る。自分と坂東武者の鎹(かすがい)になれるのは、時政しかいないという気持ち)
“ちゃらんぽらんさ”を三浦義澄 (佐藤B作)に
「頼むから、もう少しちゃんとしてくれ」
言われるが、受け流しへらへらする態度に、業を煮やした義澄に
「儂らの肩には、大勢の坂東武者の命が懸かっておる、己が何をすべきか考えろ。しっかりしてくれ」
と叱られてしまう
しょげる時政に、
「この世で一番みすぼらしいのは、しょげている爺だ」と励ます三浦に
「俺の頬っぺたを思いきりつねってくれと」頼む時政の頼みを受け入れ、三浦がつねったが、
痛さに、怒って思わず大声と大きな音を立ててしまう……
…………しかし、これが幸いし、物音に驚いた水鳥が一斉に羽ばたき、その羽音を敵襲と勘違いした追討軍が慌て逃げ出してしまった……
富士川の戦いの有名な逸話だが、三谷氏は、頼朝軍の夜襲に水鳥が驚いたとせずに、義政のちゃらんぽらんさから発生したとした
思惑が外れた武田信義(八嶋智人)
頼朝を出し抜いて夜討ちを掛けようとしていた武田信義(八嶋智人)思惑も崩れてしまった
追撃はしたと思われるが、奇襲のタイミングがズレてしまったのと、頼朝軍が共闘しなかったので、軍勢不足で深追いはしなかったのだろう
実際に追討軍を驚かせた直接の因は義政なので、信義も自分の功績とは誇れなくなってしまった
☆八重(新垣結衣)と伊東祐親(浅野和之)の危機
和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)が頼朝の命を受け、祐親を捕えようと向かう(“手向かうなら斬り捨てても構わぬ”という指示)
《頼朝に八重は渡さぬ》と祐親は考える……
…………ふたりを救おうと、義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)は伊東へ急行
いざとなったら八重を殺せという命を受けていた江間次郎(芹澤興人)だが、手に掛けることはできない。
「逃げろ」という次郎の手を握り「一緒に逃げよう」という八重。そこへ善児(梶原善)が現れる。
八重を逃がそうとした次郎を躊躇わず殺害、八重ピンチ!
そこへ救世主……義時ではなく喜村……
最後まで抵抗しようとする祐親を説得する義時と喜村
祐親を捕えよう(討とう)とする義盛と重忠の前に立ちはだかったのは……義時ではなく喜村。格好いいのは喜村……
それにしても、上記の〈兵の撤収〉や〈祐親の説得〉をはじめ、説得シーンが多かったなあ
頼朝に対して、祐親の助命←義時、政子
「良き孫たちに恵まれましたなあ」(頼朝)
政子にたいして、八重を侍女にすること←義時 &実依(宮澤エマ)
「私、深さを見せつけたいほどの懐、持ってませんから」と言いつつ、厨の仕事を命じて侍女を認める政子(確かに、懐は深くない・笑)
さらに、
「八重さん、お気持ちを察し致します。これよりは共に、佑殿を支えて参りましょう。それぞれの立場で」
「立場」という言葉を添え、念を押す政子
「(頼朝より)何より大事なのは、所領と一族」と坂東武者を代表して、義政に言われ、孤独感を味わう頼朝だったが、
義経(菅田将暉)と対面する
「よおぉ来てくれたあ」と心からの抱擁…………顔は似ていないよなあ
第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
【ストーリー】番組サイトより
ついに鎌倉入りを果たした源頼朝(大泉洋)の一党。敵対した平家方を捕らえるため、頼朝は競わせるように和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)を派遣。これを知った北条義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)は、祖父・伊東祐親(浅野和之)と八重(新垣結衣)を救うため急ぎ伊東へと向かう。そのころ、都を出た平家の追討軍が東海道を進軍。甲斐では、出陣を約束した武田信義(八嶋智人)が義時の父・時政(坂東彌十郎)に……
脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
普段、ふわふわしている人が真面目なことを言うと、説得力がある
……今話の主役は北条時政(坂東彌十郎)
「坂東武者にとって何より大事なのは、所領と一族。それを守るためなら死に物狂いで戦う。
清盛が憎いからじゃねえ。おのが所領が懸かっているから戦うまで。
その辺のところを考えてやって下せえ
……戦で命を張るのは、儂らなんだっ!」
敗走する追討軍を追撃したい頼朝だが、兵糧不足や領地の危機から所領に引き返す板東武者達
《追討軍を追い払っただけで十分、一旦戻って立て直しましょう》と義時は進言するが
「この好機を逃さず、一気に京に上り、清盛を討つのじゃぁ!」(←意訳)といきり立って命じる頼朝に対する時政の言だ
ちゃらんぽらんでいい加減、自分の令に「ははぁ~」と従っていた義政が、頑として訴える……さすがの頼朝も引いた。
そんな訳で、今話は時政のポンコツぶりが際立っていた……
★今週の 体たらくな北条時政
気が回らず役立たず状態を、頼朝に
「儂の舅でなければなあ、時政、お前なんざ、とっくに放り出しておるわっ。政子を有難いと思え」
と怒鳴られる
(頼朝もきつく言い過ぎたと反省。時政にしっかりしてくれなければ困る。自分と坂東武者の鎹(かすがい)になれるのは、時政しかいないという気持ち)
“ちゃらんぽらんさ”を三浦義澄 (佐藤B作)に
「頼むから、もう少しちゃんとしてくれ」
言われるが、受け流しへらへらする態度に、業を煮やした義澄に
「儂らの肩には、大勢の坂東武者の命が懸かっておる、己が何をすべきか考えろ。しっかりしてくれ」
と叱られてしまう
しょげる時政に、
「この世で一番みすぼらしいのは、しょげている爺だ」と励ます三浦に
「俺の頬っぺたを思いきりつねってくれと」頼む時政の頼みを受け入れ、三浦がつねったが、
痛さに、怒って思わず大声と大きな音を立ててしまう……
…………しかし、これが幸いし、物音に驚いた水鳥が一斉に羽ばたき、その羽音を敵襲と勘違いした追討軍が慌て逃げ出してしまった……
富士川の戦いの有名な逸話だが、三谷氏は、頼朝軍の夜襲に水鳥が驚いたとせずに、義政のちゃらんぽらんさから発生したとした
思惑が外れた武田信義(八嶋智人)
頼朝を出し抜いて夜討ちを掛けようとしていた武田信義(八嶋智人)思惑も崩れてしまった
追撃はしたと思われるが、奇襲のタイミングがズレてしまったのと、頼朝軍が共闘しなかったので、軍勢不足で深追いはしなかったのだろう
実際に追討軍を驚かせた直接の因は義政なので、信義も自分の功績とは誇れなくなってしまった
☆八重(新垣結衣)と伊東祐親(浅野和之)の危機
和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)が頼朝の命を受け、祐親を捕えようと向かう(“手向かうなら斬り捨てても構わぬ”という指示)
《頼朝に八重は渡さぬ》と祐親は考える……
…………ふたりを救おうと、義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)は伊東へ急行
いざとなったら八重を殺せという命を受けていた江間次郎(芹澤興人)だが、手に掛けることはできない。
「逃げろ」という次郎の手を握り「一緒に逃げよう」という八重。そこへ善児(梶原善)が現れる。
八重を逃がそうとした次郎を躊躇わず殺害、八重ピンチ!
そこへ救世主……義時ではなく喜村……
最後まで抵抗しようとする祐親を説得する義時と喜村
祐親を捕えよう(討とう)とする義盛と重忠の前に立ちはだかったのは……義時ではなく喜村。格好いいのは喜村……
それにしても、上記の〈兵の撤収〉や〈祐親の説得〉をはじめ、説得シーンが多かったなあ
頼朝に対して、祐親の助命←義時、政子
「良き孫たちに恵まれましたなあ」(頼朝)
政子にたいして、八重を侍女にすること←義時 &実依(宮澤エマ)
「私、深さを見せつけたいほどの懐、持ってませんから」と言いつつ、厨の仕事を命じて侍女を認める政子(確かに、懐は深くない・笑)
さらに、
「八重さん、お気持ちを察し致します。これよりは共に、佑殿を支えて参りましょう。それぞれの立場で」
「立場」という言葉を添え、念を押す政子
「(頼朝より)何より大事なのは、所領と一族」と坂東武者を代表して、義政に言われ、孤独感を味わう頼朝だったが、
義経(菅田将暉)と対面する
「よおぉ来てくれたあ」と心からの抱擁…………顔は似ていないよなあ
第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
【ストーリー】番組サイトより
ついに鎌倉入りを果たした源頼朝(大泉洋)の一党。敵対した平家方を捕らえるため、頼朝は競わせるように和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)を派遣。これを知った北条義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)は、祖父・伊東祐親(浅野和之)と八重(新垣結衣)を救うため急ぎ伊東へと向かう。そのころ、都を出た平家の追討軍が東海道を進軍。甲斐では、出陣を約束した武田信義(八嶋智人)が義時の父・時政(坂東彌十郎)に……
脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
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