どんどんどんどんつまらなくなってくるこのシリーズ……
その大きな原因は…“大福”(平井真琴:斉藤由貴)→“もなか”(谷中萌奈佳:安達祐実)→ババロア(馬場呂亜:田中美佐子)
“大福”は人と変わった視点で物事を捉え、洞察力で捜査を進展させる。突飛な行動で小山田大介(金田明夫)と口論になることも多かったが、このやり取りも面白かった。
“もなか”は柔道で期待されたメダルを取ることができなかったなどの挫折や人生経験は人一倍豊富で、そこから人間の本質を見抜く力を自然と蓄えてきた……らしいが、キャラの魅力は高くはなかった。
そして、“ババロア”……過去の失敗から、何事も見逃さない(忘れない)と努力して、記憶力が抜群だが、真面目なのでキャラとしての面白みが薄い。
さらに、奥野親道(塙宣之/ナイツ)も面白さ減少の一因。
大岩捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)の捜査一課長公用車運転担当刑事。
『ナイツ』としての漫才は非常に面白いが、ドラマでは会話に注釈を入れる“人間電子辞書”など、話を進展させる道具と化している。
肝心の事件も、いまひとつ。
今回の殺人は、10年前の強盗殺人事件の犯人たちの仲間割れによるもの。
《宝飾品を着飾った死体》、《“ダイヤモンド…”のダイイング・メッセージ》が事件の特異ば点だが、安物の装飾品を見に付けたがる被害者の心理が不可解で無理を感じるし、今回のミソである“ダイヤモンド”と“ダイヤモンド富士”を示しただけのモノで、この“ダイヤモンド富士”の時刻に殺人を犯す理由も説得力が弱い。
《皆がダイヤモンド富士に見とれるので、目撃されにくい≫
という理由だが、却って、皆が外を見るのではないだろうか?現にリフォーム職人・及川隆三が犯行を目撃して、(小市慢太郎)事件に巻き込まれていた。
それに、ダイヤモンド富士が見える気象条件は限られていて、犯行計画自体が杜撰である。
そんなダイイング・メッセージよりも、真犯人の副社長(林泰文)のアリバイトリック(犯行現場の床のクロスごと遺体を運ぶ)の方に主眼を置いた方が面白かったような気がする?(もしかしたら、他の作品の二番煎じのトリックかも?それとも、実行が困難なトリックなので、メインにしにくかった?)
【その他の突込み】
・3枚の写真の撮影地点の推定位置が円で示されるのはおかしい。(台形状の範囲だし、画像だけからでも、富士山や他の建物から撮影した地点はもっと限定できるはず)
・10年前の事件でのほくろがある関係者を探さないのはおかしい。(真犯人は手術でほくろを取っていたが)
・リノベーション会社社長・姫原千尋(萬田久子)に商才やリフォームの腕があるようには思えない
・専務は、脅していた男を副社長が殺すところを見ていて、なぜ、人気のないところへ行く?
そもそも、このシリーズ、大岩捜査一課長の過去の捜査ミスが多すぎる!
今季は他に見る予定のドラマが多いので、パスだなと思ったら、1話だけのスペシャルだった……
それと、『科捜研の女』の土門刑事(内藤剛志)・刑事部長(金田明夫)の部下・上司の関係の余韻が残る中、このドラマでその上下関係が逆転する違和感もマイナス要素である。
【ストーリー】番組サイトより
東京・渋谷で“宝石だらけの遺体”が見つかった…! そんな第一報を受けた捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、運転担当刑事・奥野親道(塙宣之)と共に現場に向かう。
被害者の顔を見た大岩は、ハッとする。背中を刺されて死んでいたのは、10年前、大岩が強盗殺人容疑で逮捕した江並弘敏(坂田聡)だったのだ。江並は刑期を終えて1カ月前に出所したばかりだったが、両手指にズラリと派手な宝石の指輪を着けていた上、ネックレスなど多くの装飾品を身にまとって息絶えていた。
がく然とする大岩の前に現れたのは、渋谷中央署の馬場呂亜(田中美佐子)。かつて大岩の指揮下で江並逮捕に関わった刑事で、なんと“警視庁一の記憶力の持ち主”といわれる敏腕捜査員だった。しかし、なぜか馬場は「私のミスのせいで、10年前の事件はまだ終わっていなかったのでしょうか…」とつぶやき、苦悩の表情を浮かべる。
まもなく、江並は息絶える直前にひと言、「ダイヤモンド…」と口走っていたとわかる。だが、彼が身につけていた宝石はダイヤのように高価なものではなく、事件前日、雑貨店で購入していたことが判明。店主によると、江並は「10年前の件がある以上、金には不自由しない」と口走っていたという。江並は10年前の事件をめぐって誰かを脅し、大金を得ていたのだろうか…。
その後、馬場が記憶力を駆使して防犯カメラ映像を分析した結果、江並が死の数時間前、リノベーション会社社長・姫原千尋(萬田久子)と会っていた事実が発覚。千尋は10年前の事件で目撃証言したリフォーム職人・及川隆三(小市慢太郎)の妻で、及川は目撃証言の3カ月後に自殺していた。
手がかりを求めて千尋と対面した大岩は、10年前とは別人のように華やかに変貌を遂げた彼女の姿に驚く。しかも、かつて「亡き夫を思い続けて生きていく」と嘆いていた千尋が、「過去のことは忘れて生まれ変わった」とにこやかに微笑むのを見て違和感を覚える。また、千尋は事件当日、江並が訪ねてきたことを認め、彼から金を要求されたものの、きっぱり退けたと証言するが、大岩は彼女が何かを隠していることを直感する。千尋はもしや、江並殺害に関わっているのか…!? やはり江並の死には10年前の強盗殺人が絡んでいるのか…!? そして、馬場が10年前に犯したミスとはいったい…!?
脚本:深沢正樹
監督:池澤辰也
その大きな原因は…“大福”(平井真琴:斉藤由貴)→“もなか”(谷中萌奈佳:安達祐実)→ババロア(馬場呂亜:田中美佐子)
“大福”は人と変わった視点で物事を捉え、洞察力で捜査を進展させる。突飛な行動で小山田大介(金田明夫)と口論になることも多かったが、このやり取りも面白かった。
“もなか”は柔道で期待されたメダルを取ることができなかったなどの挫折や人生経験は人一倍豊富で、そこから人間の本質を見抜く力を自然と蓄えてきた……らしいが、キャラの魅力は高くはなかった。
そして、“ババロア”……過去の失敗から、何事も見逃さない(忘れない)と努力して、記憶力が抜群だが、真面目なのでキャラとしての面白みが薄い。
さらに、奥野親道(塙宣之/ナイツ)も面白さ減少の一因。
大岩捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)の捜査一課長公用車運転担当刑事。
『ナイツ』としての漫才は非常に面白いが、ドラマでは会話に注釈を入れる“人間電子辞書”など、話を進展させる道具と化している。
肝心の事件も、いまひとつ。
今回の殺人は、10年前の強盗殺人事件の犯人たちの仲間割れによるもの。
《宝飾品を着飾った死体》、《“ダイヤモンド…”のダイイング・メッセージ》が事件の特異ば点だが、安物の装飾品を見に付けたがる被害者の心理が不可解で無理を感じるし、今回のミソである“ダイヤモンド”と“ダイヤモンド富士”を示しただけのモノで、この“ダイヤモンド富士”の時刻に殺人を犯す理由も説得力が弱い。
《皆がダイヤモンド富士に見とれるので、目撃されにくい≫
という理由だが、却って、皆が外を見るのではないだろうか?現にリフォーム職人・及川隆三が犯行を目撃して、(小市慢太郎)事件に巻き込まれていた。
それに、ダイヤモンド富士が見える気象条件は限られていて、犯行計画自体が杜撰である。
そんなダイイング・メッセージよりも、真犯人の副社長(林泰文)のアリバイトリック(犯行現場の床のクロスごと遺体を運ぶ)の方に主眼を置いた方が面白かったような気がする?(もしかしたら、他の作品の二番煎じのトリックかも?それとも、実行が困難なトリックなので、メインにしにくかった?)
【その他の突込み】
・3枚の写真の撮影地点の推定位置が円で示されるのはおかしい。(台形状の範囲だし、画像だけからでも、富士山や他の建物から撮影した地点はもっと限定できるはず)
・10年前の事件でのほくろがある関係者を探さないのはおかしい。(真犯人は手術でほくろを取っていたが)
・リノベーション会社社長・姫原千尋(萬田久子)に商才やリフォームの腕があるようには思えない
・専務は、脅していた男を副社長が殺すところを見ていて、なぜ、人気のないところへ行く?
そもそも、このシリーズ、大岩捜査一課長の過去の捜査ミスが多すぎる!
今季は他に見る予定のドラマが多いので、パスだなと思ったら、1話だけのスペシャルだった……
それと、『科捜研の女』の土門刑事(内藤剛志)・刑事部長(金田明夫)の部下・上司の関係の余韻が残る中、このドラマでその上下関係が逆転する違和感もマイナス要素である。
【ストーリー】番組サイトより
東京・渋谷で“宝石だらけの遺体”が見つかった…! そんな第一報を受けた捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、運転担当刑事・奥野親道(塙宣之)と共に現場に向かう。
被害者の顔を見た大岩は、ハッとする。背中を刺されて死んでいたのは、10年前、大岩が強盗殺人容疑で逮捕した江並弘敏(坂田聡)だったのだ。江並は刑期を終えて1カ月前に出所したばかりだったが、両手指にズラリと派手な宝石の指輪を着けていた上、ネックレスなど多くの装飾品を身にまとって息絶えていた。
がく然とする大岩の前に現れたのは、渋谷中央署の馬場呂亜(田中美佐子)。かつて大岩の指揮下で江並逮捕に関わった刑事で、なんと“警視庁一の記憶力の持ち主”といわれる敏腕捜査員だった。しかし、なぜか馬場は「私のミスのせいで、10年前の事件はまだ終わっていなかったのでしょうか…」とつぶやき、苦悩の表情を浮かべる。
まもなく、江並は息絶える直前にひと言、「ダイヤモンド…」と口走っていたとわかる。だが、彼が身につけていた宝石はダイヤのように高価なものではなく、事件前日、雑貨店で購入していたことが判明。店主によると、江並は「10年前の件がある以上、金には不自由しない」と口走っていたという。江並は10年前の事件をめぐって誰かを脅し、大金を得ていたのだろうか…。
その後、馬場が記憶力を駆使して防犯カメラ映像を分析した結果、江並が死の数時間前、リノベーション会社社長・姫原千尋(萬田久子)と会っていた事実が発覚。千尋は10年前の事件で目撃証言したリフォーム職人・及川隆三(小市慢太郎)の妻で、及川は目撃証言の3カ月後に自殺していた。
手がかりを求めて千尋と対面した大岩は、10年前とは別人のように華やかに変貌を遂げた彼女の姿に驚く。しかも、かつて「亡き夫を思い続けて生きていく」と嘆いていた千尋が、「過去のことは忘れて生まれ変わった」とにこやかに微笑むのを見て違和感を覚える。また、千尋は事件当日、江並が訪ねてきたことを認め、彼から金を要求されたものの、きっぱり退けたと証言するが、大岩は彼女が何かを隠していることを直感する。千尋はもしや、江並殺害に関わっているのか…!? やはり江並の死には10年前の強盗殺人が絡んでいるのか…!? そして、馬場が10年前に犯したミスとはいったい…!?
脚本:深沢正樹
監督:池澤辰也
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