英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「16パズル」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-06-18 19:13:45 | 詰将棋
「16パズル ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年6月号」の解答です。



 初手は▲1五飛の一手。いえ、“一手”というわけではありません。こちらの都合です。(でも、ほとんどこの一手です)

 唯一の持駒の飛車をと金の利きに捨てる手で、実戦ではなかなかうまくいきませんが、詰将棋なので大丈夫です。
 あっ、取らずに△2六玉とかわす捻くれた手もありますが、▲2五飛引で詰みます。


 △1五同とと取らせた効果は2つあります。ひとつは2四の飛車の利きが通ったこと。もうひとつは秘密(笑・後述)。
 飛車を捨ててまで飛車利きを通し、さあこれから2四の飛車が大活躍……と思いきや、▲2六飛!自爆です。


 連続飛車捨てで大幅戦力ダウンです。
 これには△2六同と寄りと取るのが普通です。

 連続飛車捨ての結果、玉方の2枚のと金が玉に近づき守備力アップ……って逆効果?
 いえ、大丈夫です。2枚目の飛車捨ての狙いは3三の角の利きを通すことでした。真打登場、▲1五角成!

 最初の飛車捨てでと金を1五に呼び込んでおいた効果で▲1五角成が成立し、詰みです。

 でも、と金を取ったので持駒に歩が余ってしまいました。
 なので、▲2六飛(第3図)には△2六同と上がりが正着(詰将棋として)となります。


 これならば、▲1五馬としても駒を取らずに済み、駒が余らず詰みます。


 ちなみに、3手目の飛車捨てに△2六同玉もありますが、これも▲1五角成で詰みます。



 この作品、攻め方の飛車と角、玉方の2枚のと金が、“16パズル”のように協力してスライドして解決します。

詰手順……▲1五飛△同と▲2六飛△同と上がり▲1五角成まで5手詰 

 

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