![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6e/c4f838f7fe4a437486ef466a4b49ef4d.jpg)
以前取り上げた「フランスギク」(『白い花の正体(その1)』)の近辺でよく見かけました。花の大きさや花弁の付き方が似ているので、フランスギクの色違いかと思いました。
でも、よく観ると、茎が途中で分かれています(フランスギクは一輪咲き)。全体の印象としては「しなやか」で、秋に咲くコスモスに似ています。その正体は……
「オオキンケイギク」(キク科)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/3e/09a0809f5294738827e198c72d8ea912.jpg)
北アメリカ原産の多年草で、花が綺麗なので、明治時代に観賞用に持ち込まれたらしいです。生育力や繁殖力が強いので、同じ生育条件で育つ植物を駆逐してしまうそうです。
このため2006年2月1日より外来生物法(2004年制定)に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止となったそうです。
【以下ウィキペディアより抜粋】
同法では、個人が栽培しただけであっても、懲役または罰金が科せられるので、無許可で栽培してはならない(なお、趣味園芸目的には許可は下りることはなく、また、指定以前から栽培している等を理由に栽培を継続する場合にも、管理や届け出が必要)。
とのことです。一応気をつけてくださいね。
「ヤグルマギク」(キク科)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/45/90c98de0b9f01f98f2f40ca474e44e27.jpg)
ヨーロッパ原産で、小麦畑に生える雑草でしたが、綺麗なので園芸用にいろいろ改良されているそうです。
綺麗な青色ですね。思わず引き込まれ、シャッターを押しました。
で、不思議なことに、赤いバラと同じ赤い色素なのだそうです。(詳しくは、News@KEKの『ヤグルマギクの青色の秘密』)
「ヤグルマソウ」とも呼ばれますが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同される可能性があります。
「ムシトリナデシコ」(ナデシコ科)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/12/d01f5aadfc171e6a4cf9e2692d589f6f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/29/06c94433ffcf4328d7b420dfe3379f7a.jpg)
ヨーロッパ原産の越年草。海岸や道端などに生える。
花の付き方は「ヤナギハナガサ」(昨年6月25日記事『ヤナギハナガサと紫陽花とゲスト』)に似ています。
なぜ「ムシトリ(虫捕り)」と言うかというと、花のすぐ下の茎に粘液が出ていて、虫が付着するからです。
食虫植物のように捕食が目的ではなく、受粉と関係のないアリが花の蜜を荒らしていくのを防ぐためだと考えられています。
ピンク一面ですごく綺麗です。
でも虫にとっては 怖い花なのね。
綺麗な花に近づくと危ない・・英さん、気をつけて(笑)
私の好みのこの青いヤグルマギク・・
なんで色素が赤いの?
・・とサイトまで行って見に行ってきましたが・・理系の息子の得意そうな化学記号がぎっしり。ちぃともわかりませんでした(笑)
鮮やかな花ですが、「実はテーマが隠されていて」と言うと、ピンと来るかもしれませんね。
そう、信号機です。ピンク(赤)、青、黄…あっ、脱力しないで。
>綺麗な花に近づくと危ない
私の場合、近づけさせてももらえません。
色素の秘密ですが
植物の色が決まる色素は、
・カロチノイド(黄から橙)
・クロロフィル(緑)
・ベタレイン(黄から赤や紫まで)
・フラボノイド(白、黄、赤、紫、青などなど)
4種類に分けられ、フラボノイドはさらに
・カテキン
・フラボン
・アントシアニン
に分けられます。
アントシアニンは橙、赤、紫、青など様々な色を表現するのですが、このアントシアニンも水酸基(ヒドロキシ基、−OH) の付き方によって、ペラルゴジニン型、シアニジン型、デルフィニジン型の3系統に分けられます。
ヤグルマギクの色素は赤いバラと同じシアニジン型アントシアニンで赤です。なのに、ヤグルマギクの花は鮮やかな青。不思議ですね。
実は長年(約90年)の謎だったようで、解明されたのは2005年だそうです。
ヤグルマギクは単独では赤色のシアニジン型アントシアニンに鉄、マグネシウム、カルシウムの3種類の金属イオンと、フラボンと呼ばれる有機物が結合した構造になっているからなのだそうです。
なぜ、この構造だと青くなるかは、効かないでください。
にお庭の花として植えられてるんですよ。
ちなみに我が家の庭にもありまして、黄色くっ
て可愛い花だなぁ・・・なんて思って調べてみ
たら、日本では雑草なんですよね~。
繁殖力・生命力は確かにすごいです、このお花。
あまりにも広範囲に繁殖していたので、去年に
ほんの少~しだけ残してゴッソリと抜いたんで
すが、今年、あちこちから芽を出してました。
「ヤグルマギク」可愛い~。
「ムシトリナデシコ」は子供の頃、家の庭にあ
って、ナデシコなんて可愛い名前が付いている
くせにネトネト(虫捕りの粘液ですね)してい
るので嫌いな花でした。子供って、変な理由で
色んな物の好き嫌いを決めるでしょ?ワタシは
その典型みたいな子供でしたね。
「オオキンケイギク」は、こちらでも道端だけでなく、街路樹の下や花壇ぽい所に、普通に咲いています。たぶん、自生だと思いますが。
ちなみに、大錦鶏菊と書きますが、個人的には王金桂玉(おうきんけいぎょく)と書きたいですね。
「ムシトリナデシコ」のネバネバは、意外と子ども除けかもしれません。
またたびさんは、好奇心旺盛だったんですね。