日本橋署の刑事、加賀(阿部寛)が聞き込みの中で、証言の嘘を見抜き、嘘の向こうにある人情明らかにしていく……刑事ドラマというよりは、人情ドラマです。
嘘の向こうの真実は明らかになりますが、少しも事件の真相が明らかにならない『新参者』も次回は最終回。真犯人は?真相は?
koumamaさんに「犯人は誰なの?」と訊ねられたので、少しばかり考察を。
(事件の詳細や捜査経過、登場人物などの説明は省きます。ドラマをずっと観てきた方のみしか理解できませんが、ご了承下さい)
清瀬直弘(三浦友和) 被害者・峯子の夫
倉庫にいたというアリバイ
・当日、その時間に倉庫に入った元社員が清瀬を見ていないと証言したため、アリバイが崩れたが、積み上げられた段ボールの隙間に隠れる余裕があり、そこに隠れていたのではないか。
・社員が洗浄液をこぼし、拭き取るところを見ていたため、清瀬も「洗浄液をこぼし、拭き取っていた」と説明したのではないか。
・なぜ、隠れなければならなかったのか?…人目を避けて誰かと会う約束をしていたのでは
その他の留意点
・事件後、清瀬は三井峯子(原田美枝子)の部屋に初めて入ったような様子だった
・倉庫に居たのが事実だとして、隠れていたと言わないのは、その理由を話したくないから
・シュレッダーにかけていた書類(伝票)は何だったのか?
岸田克哉(速水もこみち) 清瀬の会社の税理士・岸田要作の息子
回らないコマの謎
・克哉の息子のコマは、誰が回しても回らない
・紐の種類(撚り紐と組み紐)の違いで、回らないのか
・岸田家のコマの紐はコマ回しに適さない紐に取り替えられた(しかも異常に短かった)。
しかし、コマの紐は「組み紐」で、凶器となった「撚り紐」とは別の種類という鑑識の説明。
倉庫には凶器と同じ「撚り紐」があった。
↓
会社(倉庫)にある「撚り紐」を凶器に使った。
↓
その「撚り紐」が何故かコマの紐として存在(コマがうまく回らないのは、「組み紐」ではないから)
となると、凶器を隠すためにコマの紐にカモフラージュした犯人は岸田家、清瀬の共通の関係者ということになるが、コマが回らないことを不思議がる克哉は犯人ではない。
事件当日の克哉の行動
・昼に峯子を訪ねている…何のため?
・息子に買ったおもちゃを店に置いていったのは何故?
息子との約束を破ることになってしまうのにそうした訳は、店の外を通った犯人を目撃して、後をついていった。そして、事件を目撃。証拠の紐を持ち去る。その後、倉庫で清瀬と会い善後策を練った
実は金に困っていた
・贅沢な暮しをしているのに、車の傷は古かった…直す金がない
・レストランの支払い、カード払いがうまくいかなかったように見えた
・清瀬から金を受け取っていた
その他の留意点
・事件発生時刻、何故、克哉は清瀬の社長室に電話をしたのか?
どこから電話をしていたかを見落としました。どこからだったのでしょうか?
・清瀬に「あのことは黙っていてくれ」と頼む克哉。この二人には、共に隠さなければいけないことでもあるのだろうか
岸田要作(笹野高史) 清瀬の会社の税理担当
清瀬と克哉での考察からすると、この人しか考えられない。これまで捜査線上にも上がらなかった点からも怪しい。
しかし、岸田要作だとすると、あまりにもベタ。
被害者の元夫を前に、堂々とし過ぎているし、凶器を自分の孫の遊び道具にするのだろうか。それに犯行動機がわからない。嗚呼、シュレッダーにかけた書類の正体を知りたい。
今までの、パターンからすると「人を庇う嘘」が主流。要作も誰かを庇っているのでは。
そして、このドラマ一番の謎、何故殺されなければならなかったのか?
これが最大のカギ。
峯子が殺されたのは、峯子本人に原因があるのではなく、何かの誤解や偶発的な殺意、もしかすると事故?
最終話には、保険営業マンの田倉慎一(香川照之)が再登場。まさか、すべての怪しい人の無実が証明され、捜査は振り出しになり、田倉から事情聴取と永久運動?
みのさんも登場していたが、みのさんが犯人?
笹野さん(要作)ではあまりにベタなので、他にも容疑者をあげておこう。
タイ焼き屋の娘(店員?)
毎回登場したし、売り切れであの態度は、性格が悪いに違いない。
「タイ焼きがまずい」と言われ、カッとしての犯行
ケーキ屋「クアトロ」の店員・北村美雪
峯子に息子の恋人と間違えられ、つきまとわれ、困惑する。
いわれのないプレゼントや、峯子に(不気味に)微笑まれたので、怖くなり犯行に至った。
保険営業マンの田倉慎一
契約成立の直前でキャンセルされカッとなり、犯行。最終回の予告に出たし。
青山亜美(黒木メイサ)
別人(北村美雪)を息子の恋人だと峯子に思われ、プライドが傷つけられ、犯行に及ぶ。 ずっと登場している。意外性や犯人の格の点からも問題なし。
いよいよ、明日です。楽しみですが、拍子抜けの可能性もあり。
【補足】
本文を少し訂正。
友和さん(清瀬)は倉庫で待ち合わせをしていたが、相手は表れなかった。
友和はもこみちを犯人だと思いかばい、
もこみちは笹野をかばい
笹野は友和をかばい、
それぞれが嘘をついたと。
しかし、そうなると犯人は誰なんだ~
『新参者 最終話』に続きます。
嘘の向こうの真実は明らかになりますが、少しも事件の真相が明らかにならない『新参者』も次回は最終回。真犯人は?真相は?
koumamaさんに「犯人は誰なの?」と訊ねられたので、少しばかり考察を。
(事件の詳細や捜査経過、登場人物などの説明は省きます。ドラマをずっと観てきた方のみしか理解できませんが、ご了承下さい)
清瀬直弘(三浦友和) 被害者・峯子の夫
倉庫にいたというアリバイ
・当日、その時間に倉庫に入った元社員が清瀬を見ていないと証言したため、アリバイが崩れたが、積み上げられた段ボールの隙間に隠れる余裕があり、そこに隠れていたのではないか。
・社員が洗浄液をこぼし、拭き取るところを見ていたため、清瀬も「洗浄液をこぼし、拭き取っていた」と説明したのではないか。
・なぜ、隠れなければならなかったのか?…人目を避けて誰かと会う約束をしていたのでは
その他の留意点
・事件後、清瀬は三井峯子(原田美枝子)の部屋に初めて入ったような様子だった
・倉庫に居たのが事実だとして、隠れていたと言わないのは、その理由を話したくないから
・シュレッダーにかけていた書類(伝票)は何だったのか?
岸田克哉(速水もこみち) 清瀬の会社の税理士・岸田要作の息子
回らないコマの謎
・克哉の息子のコマは、誰が回しても回らない
・紐の種類(撚り紐と組み紐)の違いで、回らないのか
・岸田家のコマの紐はコマ回しに適さない紐に取り替えられた(しかも異常に短かった)。
しかし、コマの紐は「組み紐」で、凶器となった「撚り紐」とは別の種類という鑑識の説明。
倉庫には凶器と同じ「撚り紐」があった。
↓
会社(倉庫)にある「撚り紐」を凶器に使った。
↓
その「撚り紐」が何故かコマの紐として存在(コマがうまく回らないのは、「組み紐」ではないから)
となると、凶器を隠すためにコマの紐にカモフラージュした犯人は岸田家、清瀬の共通の関係者ということになるが、コマが回らないことを不思議がる克哉は犯人ではない。
事件当日の克哉の行動
・昼に峯子を訪ねている…何のため?
・息子に買ったおもちゃを店に置いていったのは何故?
息子との約束を破ることになってしまうのにそうした訳は、店の外を通った犯人を目撃して、後をついていった。そして、事件を目撃。証拠の紐を持ち去る。その後、倉庫で清瀬と会い善後策を練った
実は金に困っていた
・贅沢な暮しをしているのに、車の傷は古かった…直す金がない
・レストランの支払い、カード払いがうまくいかなかったように見えた
・清瀬から金を受け取っていた
その他の留意点
・事件発生時刻、何故、克哉は清瀬の社長室に電話をしたのか?
どこから電話をしていたかを見落としました。どこからだったのでしょうか?
・清瀬に「あのことは黙っていてくれ」と頼む克哉。この二人には、共に隠さなければいけないことでもあるのだろうか
岸田要作(笹野高史) 清瀬の会社の税理担当
清瀬と克哉での考察からすると、この人しか考えられない。これまで捜査線上にも上がらなかった点からも怪しい。
しかし、岸田要作だとすると、あまりにもベタ。
被害者の元夫を前に、堂々とし過ぎているし、凶器を自分の孫の遊び道具にするのだろうか。それに犯行動機がわからない。嗚呼、シュレッダーにかけた書類の正体を知りたい。
今までの、パターンからすると「人を庇う嘘」が主流。要作も誰かを庇っているのでは。
そして、このドラマ一番の謎、何故殺されなければならなかったのか?
これが最大のカギ。
峯子が殺されたのは、峯子本人に原因があるのではなく、何かの誤解や偶発的な殺意、もしかすると事故?
最終話には、保険営業マンの田倉慎一(香川照之)が再登場。まさか、すべての怪しい人の無実が証明され、捜査は振り出しになり、田倉から事情聴取と永久運動?
みのさんも登場していたが、みのさんが犯人?
笹野さん(要作)ではあまりにベタなので、他にも容疑者をあげておこう。
タイ焼き屋の娘(店員?)
毎回登場したし、売り切れであの態度は、性格が悪いに違いない。
「タイ焼きがまずい」と言われ、カッとしての犯行
ケーキ屋「クアトロ」の店員・北村美雪
峯子に息子の恋人と間違えられ、つきまとわれ、困惑する。
いわれのないプレゼントや、峯子に(不気味に)微笑まれたので、怖くなり犯行に至った。
保険営業マンの田倉慎一
契約成立の直前でキャンセルされカッとなり、犯行。最終回の予告に出たし。
青山亜美(黒木メイサ)
別人(北村美雪)を息子の恋人だと峯子に思われ、プライドが傷つけられ、犯行に及ぶ。 ずっと登場している。意外性や犯人の格の点からも問題なし。
いよいよ、明日です。楽しみですが、拍子抜けの可能性もあり。
【補足】
本文を少し訂正。
友和さん(清瀬)は倉庫で待ち合わせをしていたが、相手は表れなかった。
友和はもこみちを犯人だと思いかばい、
もこみちは笹野をかばい
笹野は友和をかばい、
それぞれが嘘をついたと。
しかし、そうなると犯人は誰なんだ~
『新参者 最終話』に続きます。
私もベタな結末・・を想像してますが(笑)
東野圭吾さんだから少し期待しつつ・・
コマのひものことと、倉庫に隠れてたのは同じ推理でしたよ。
もこみち君ではないなぁと思っていました(笑)
さてはて・・英さんの推理が当たるのか。
それの方が楽しみになってきましたが(笑)。
部分部分の推理は、少々自信はあるのですが、
犯人がだれかは分からないというのが結論?でした。
笹野さん(税理士)も、誰かを庇っていて、真犯人じゃあないと思います。
>コマのひものことと、倉庫に隠れてたのは同じ推理でしたよ
なかなか鋭いですね。えっ、当然?
最終話が楽しみですね。
いつもブログ楽しく拝見させてもらってます。
さて今回は推理されているので、原作を既読である私の立場での感想です。
普段地上波のドラマはほとんど見ないのですが新参者は欠かさず視聴してます。
毎回クスッと笑いながら・・・。
推理が当たるかどうかは別にしても、色々考えながら見るのはとても楽しいですよね。
東野圭吾の大ファンの一人として、ぜひ原作も手にとって読んでいただけると嬉しいです。
二重の楽しみ方ができるかと。
そう「この原作からTVドラマにする時はこういう脚色(又はアレンジ又は省略)をするんだな」と。
では失礼致します。
原作、既読なんですか。
見当違いだったら、むちゃくちゃ恥ずかしいです。
原作付きドラマの場合、原作を読むことは皆無に近いのですが、今回は読みたくなりました。
原作がよい場合、その良さが削られてしまっていることも多いみたいですが、『新参者』の場合、損なわれていないようですね。
原作のキャラと、演じる役者さんのギャップがあるのは悲しいですし。
1話1話に原作があるのでしょうか。
とにかく、今夜が楽しみです。
最終回でがっくりしてしまう(サスペンス)ドラマが多いので(『BOSS』『アンタッチャブル』など)、そうならないことを願っています。
私は今じゃ笹野さんが犯人なんじゃ?って思い始めています。
でも、ベタっちゃーベタなんですよね。
もこみちが犯人でもベタですが(笑
ずっとドラマに登場していた、なおかつ容疑が向けられず、なんとなく怪しい人・・ってなると笹野さんぽいんですが・・
それだとつまんないんですよね~
「流星の絆」の時みたいに、まさかあの人が?!
あ~やっぱりそうか・・!
と、なりなあらも、最後まで魅せてくれる展開になるといいんですが・・・
このドラマは人情にじ~んとさせられてきましたが(途中ちょっとダレたけど)他のブロガーさんたちと、犯人探しをするのが楽しかった。
加賀が言っていた「なぜ三井さんは殺されねばならなかったのか」という言葉が気になりますよね~
私の希望としては、香川さんが犯人であって欲しいかも(笑
香川さんが犯人だと面白いのですが、物理的(時間的)に犯行は無理だったような気がします。
たぶん、香川さんは真犯人を何気なく見ていたのではないかと。
あと、本文を少し訂正。
友和さん(清瀬)は倉庫で待ち合わせをしていたが、相手は表れなかった。
友和はもこみちを犯人だと思いかばい、
もこみちは笹野をかばい
笹野は友和をかばい、
それぞれが嘘をついたと。
しかし、そうなると犯人は誰なんだ~。
今作の売りは、長編でありながら、短編集ともいえる構成。
「新参者/東野圭吾著/講談社」
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E5%8F%82%E8%80%85-%E6%9D%B1%E9%87%8E-%E5%9C%AD%E5%90%BE/dp/4062157713
>出版社の回し者ではありません
ではamazonの回し者?
>長編でありながら、短編集ともいえる構成
それは楽しみです。